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仕事ってなんだっけ

最近、いろんな人と話した。noteに書いて整理する。

ここ2、3週間で話した人達。

・プロスポーツ選手を目指し、フィンランドに行った大学の友達。
・会社の上司
・大学の親友
・エリートのおじさん

この人たちと話した時間は平均4時間。悩みが深まったり、刺さったり、腹が立ったり、羨ましかったりした。

ー フィンランドに渡った彼 ー

彼は、元チームメイトだ。はっきり言って実力は微妙だ。でも彼は誰よりもそのスポーツを愛していた。これは間違いがない。

彼は迷いがない。いつも自信満々に言葉を話し不思議な魅力があった。大学で友達多いランキングがあればおそらくTOP10には入る。

そんな彼は大学卒業後、就職活動はせずにフィンランドに渡った。彼のことだ、そんな選択をしても誰も驚かない。

日本を離れてちょうど半年が経った今月、前触れもなく電話がかかってきた。

「暇やねんなー」

本当にそれだけでかけてきたのか?と思いながら投げ返す。

「どう、フィンランド」

案の定、彼はそれを話したかったと言わんばかりに話を始めた。

話をまとめると、
・セミプロのリーグでは全くうまく行っていない。
・スポーツしかやることがなく暇。
・学校行ってるわけじゃないから友達もできない。
・会社勤めの同期のストーリーが気になってしまう
・結果が出ない中来シーズンも続けるか迷っていて、残って欲しいとコーチに言われている。

こんなに自信のない彼を見たことがなかった。「日本に戻ろうかな。」なんて弱気な意思決定を他人に委ねるなんて。彼に向かって思わず言ってしまった。

「会社に勤めてもクソだ。いつでもできる。」
「勝負して死んだ方が、絶対かっこいい」

我ながら無責任すぎて驚きの発言だ。
でも本当に思っていることだ。サラリーマンの皆さんごめんなさい。

でも、彼は少し安心したようだった。

いつから私は人のキャリアにアドバイスするようになってしまったんだと後悔を少しした後、ダラダラと日本の同期の話をした。

そうだよな、キャリアって。
私も気が楽になった。「大企業が〜」とか「年収が〜」とか「市場価値が〜」とかそういうことを話す人しか周りにいない。

過激な言葉を使うと、そう言った人が「キャリアの奴隷」に見えてしまう。単に私に合わないだけで、卑下してしまったが最近は一部怒りすらあるのだ。


ー 会社の上司 ー

成り行きから、上司と同期1人ずつ計3人で飲むことになった。テーマは新入社員である私たちのモヤモヤを話すことだ。

私はこういう時、つい本当に思っていることを言ってしまう。まさに「キャリアの奴隷」の話だ。

厳密には、そんな言い方ではなく、その考えが自分に全く合わなくて悩んでいるんですよという伝え方で。

上司は半笑いで答え始める。もうキモい。

「いいんじゃない?生活保護で(笑)働くことの大切さに気づけるといいね。」

「いいかい。ホワイトカラーはね、生産性がゴミなんだよ。ビルでパソコン叩いているだけだし。でも、上流の職種とされてるのはコミュニケーションを取るという難易度が高いことをメインで行なっているからだよ。」

「でもそこができてない。君は、人間性が低い。怒られることが、感謝するべきことってわかってる?人間性が低いとホワイトカラーで働くことは難しいし、このままだと詰むぞ?」

なんかもう前提の価値観に違いがありすぎて、

「あ、確かに!頑張らなきゃですね!」

と言ってしまった。自分より7個くらい上なのになんでこんなに視野が狭いんだろうかと素直に悲しくなった。

お金を稼げるから上とか、工場勤務は下みたいな考え方が気持ち悪すぎる。私の会社は求人を扱う会社だ。なのにだ。

そして初めて、人間否定をされた。感想は悲しいではなく関心だった。芸能人に会った気分だ。こういう人、本当にいるんだという類のものだ。そんな人に人間性を語られても、少し困ってしまう。

その狭い価値観で俺を評価しないでくれ。
てか人を評価するってなんだよ。神様ですか。

とりあえず、そういう会社に入ってしまったことを再認識した。私には合わないと確信した。話を続けても彼らからしたら、1年目の戯言の域を出ないだろう。

否定されて図星だから、腹が立ったのかとも考えた。でも違う。私が目指すべき人があれであっていいはずがない。

しかし、この組織にとって私が「普通」じゃない。あくまで間違っているのは私である自覚はある。迷惑をかけないためにも早く出ていくことが、お互いにとっていいことだろう。

ともあれ、有意義な時間だった。間違いなく言えるのは、2人とも自分の選んだ道に自信を持っている。素敵だ。でも、押し付けるのはナンセンスというだけのこと。

私の人生は今後どうなるかわからない。でも、自分を幸せにするのが生きる意味だと信じている。少し遅れをとった。

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