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退職1ヶ月前

辞めますって言った日から1ヶ月が経った。
辞めるまであと一ヶ月。

気を遣ってあまり退職の話題に触れてこない人、逆に気を遣ってオープンに行ってくる人。
感じ取りやすい性格の私は少し疲れる。

私が辞めることが公に発表された日、他の退職者も発表された。私を含め同じグループからは4人。

20人ちょっとの組織なのでかなりの数がやめたことになる。それもあってか組織はバタバタだ。

これ程の退職者が出ることをマネージャー陣がどう思っているのかはわからないが、以上なのではないかと一年目ながらに思った。

いなくなる会社の心配をしてもしょうがないがもう少し退職者が出ないような工夫を来季から掲げるのが賢明ではないだろうか。

とはいえ、私もバタバタだ。
引き継ぎ関連の資料作成、既存企業のフォロー、退職の手続き、転職活動。

有休消化について、先輩がこんなことを言っていた。

「退職までに有給を使い切ったのは今まで1人しか見たことがない。」

まあ、そうだろうな。というのが正直な感想だが、図々しくも最終月の4月に残数全ての6日分の有給を申請した。

これは、ささやかな抵抗でもある。
おそらく上司は、「有給とんなよ」という言葉が喉元まで出かかっている。

しっかり取ってやった。
その分業務は圧縮されるので、苦しいのに変わりはないが。

どうやら今更円満退社は、難しそうだ。
視線や言葉の端々から伝わってくる。

「この忙しい時期に」
「たった一年で辞めやがって」 
「引き継ぎあるのに休みやがって」

後1ヶ月。この無言の圧力に耐え続けなければならない。かなりしんどい。

以前も、休みを取るときにモラルがないという話をされた。いろいろ調べていたがよくわからなかった。

自分が忙しくなるのを、他人に八つ当たりしているだけにしか見えない。

一部上場企業なのだから、1人や2人抜けても回せる組織力はあって当たり前なのではないだろうか。

怒りの矛先は、そう言った組織を作れなかった上層部と人材のマッチングを見誤った人事部に行くべきではないだろうか。

入社して、合わなかったから辞める。

当然の権利を行使した労働者に対してあたっても現状は何も改善しないはずだ。

とはいえ、私ももちろん申し訳なさはある。一年とはいえお世話になった会社だ。
だがそれを上回る大の大人の対応に情けなさを感じている。

どこに責任を置くか。
どんなにお金を持っても、地位が高くても言い訳や人のせいにする大人にはなりたくない。

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