見出し画像

空間の美

おなじみの 横浜 三溪園 - Yokohama Sankeien Garden -
オリジナルの三渓蕎麦が食べたくなるのをきっかけによく繰り出すのですが、本日は気候も良く、ゆっくりとその広大な庭を散策出来ました。

秋の草花を代表するすすき、そのほかはこのような感じです。

ホトトギス
小菊と松ぼっくり

今夏の酷暑で、我が家に毎年出てくる朝顔は秋になってから咲き出しましたが、こちらも同じようで、たんぽぽやフヨウの花も楽しめました。

三渓園の正門に入ると、まず深呼吸したくなるこの空。ここから、ワールドが始まります。

小舟がいつも静かに浮かんでいる

合掌造りの住宅や仏殿、東屋、茶屋、三重の塔(室町時代)、書院造の別荘、茶室や記念館まで、17棟の歴史的建造物が配置されています。
何十年と私が愛している、押しつけがましさのない、四季を通じて常に自然と調和している空間です。いつ、訪ねても見ごろです。
今日の発見は、大池をはさんで遠く向こう側に見えた柳の木が、誠に見事だったこと。近づいて木を観るのとは全く違うのです。空間をどう見るのか、自分の視点の設定(仰角と俯角というそうです)によって、季節によって、この庭はどこまでも視界を楽しませてくれるのです。

大池にはたくさんの生物がいます


夏には蓮池の花が開くのを見守る早朝会などもあったと思います。秋には、月見の会も開催されたはず。

豪商の原三渓が造り上げた、懐の深い芸術作品だと思います。今頃調べましたが、国の文化財となっているのも、そうだろう、そうだろう、と深く納得です。
豊かなのは、古き良きものを守ることができる財力はもちろん、このような空間にかけるお金の使い方だと思うのです。精神の豊かさの現れでもあるこの空間に、ぜひおはこびください。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?