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50代でコンサル起業1年目の収支、会社員時代とどう変わった? 

リッカ・コンサルティングの福田です。
2023年4月に中小企業診断士として独立して、12月末で1期目を終えました。
(個人事業主なので、暦年で1期目をカウントしています)
以前の記事でも書きましたが、独立前は「独立してちゃんと食べていけるだろうか…」と不安でいっぱいでした。

こちらの記事の反響が結構ありまして、最近、独立を目指す方からご相談を受ける機会が増えました。今回は2023年の収支や気づいたことなど公開します。


総収入は会社員時代より約100万円のマイナス

まず収入ですね。ただいま絶賛確定申告準備中なのですが、速報値です。
2023年3月までは公的機関の職員でしたので、

給与所得(1月~3月) 約140万円
売上(4月~12月)  約510万円
総収入       約650万円

2022年の総収入が約750万円でしたので、約100万円のマイナスです。
これとは別に退職金が500万円ほど入ったのですが、これはイレギュラーなお金なのでカウントしません(手もつけていません)

4月からの売上と言っても、実際に請求してお金が入ってくるのは翌月以降なので、実質的には5月~12月の8ヶ月分の売上、平均すると60万円強ですね。9月以降は売上が60~80万円ぐらいに上がってきましたので、2024年は前職の収入を超え…るはず!

起業1年目にのしかかる税金・社会保険料

こちらの記事でも書きましたが、50代でそこそこ収入のある会社員が独立した場合、1年目の税金・社会保険料がエグいです。

任意継続の健康保険料が全額負担になりますから約42万円、住民税が年間で25万円ぐらい。国民年金が年間約20万円。これらが大体、年度初めにまとめて支払いとなります。(国民年金は1年分まとめて払ったほうが安い)
私は独立前にある程度蓄えがあったので払えましたが、家計としてのキャッシュフローは結構きつくなります。
業種によっては開業時に事業資金の融資を受けることができますが、住民税や健康保険料といった生活資金は対象外です。さらに税金の未納があると、自治体などの融資や補助金を受けられなくなりますから、独立予定の方は生活資金も貯めておきましょうね。

経費計上できるものが多いので、翌年の税金や健康保険料は下がる

会社員時代に何がキツかったって、食べ物にかかわる仕事柄「飲み食いのお付き合い」や「お付き合いやサンプルとして購入する商品など」がめちゃめちゃ多く、しかも公的機関職員なので経費として一切認められず、すべて自腹だったことです。(ホント、農業や食に関わる公務員や公的機関職員の方々、大変ですよね…)

独立すると、クライアントや同業者の方々とのお付き合い(交際費・会議費)、開発する商品などのサンプル購入費(マーケティング調査費)などが経費として計上できます。さらに自宅を事務所にしているため、家事按分といって、光熱費や通信費などの一部も経費として認められます。
他にも青色申告などの控除を使うと課税所得はかなり低くなるため、所得税の納税額は2022年より30万円以上安くなりました。

住民税や国民健康保険の保険料も、前年の所得額で決まりますから2024年の住民税・健康保険料は大幅に安くなります。試算してみたところ、住民税も 
健康保険料も2023年の半額以下になりそうです。良かった…

事業としての収支は?

損益計算書を見ると、やはり一番多いのが接待交際費。開業したばかりで関係者との会食が多かったのと、飲食関連のコンサルティングが多いので50万ぐらいかかりました(昔は給料の半分以上を外食に使っていました)。
次いで多いのが減価償却費。これは開業に関する経費で、3年に分けて費用計上しています。あとは旅費交通費など。地方出張の場合は先方にチケットやホテルを手配していただくことが多いので、立替えはそれほど多くありません。
個人事業主は「給料」がなく、「売上」から「経費」を差し引いたものが自分の手取りになります。

事業売上 510万円
経費   250万円
収支   260万円

少なっ! 
とはいえ、給与所得と合わせれば約400万円。経費計上できるものが増えたので、手元に残るお金はほぼ変わらない感じです。休みがないから、余計なお金使わないしね!

というわけで赤裸々な収支報告。2024年は、売上を人に言えないぐらい儲かりますように!



私の開業の経緯はこちら

マイナビ農業で、私の開業についてご紹介いただきました!



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