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下積み

「だが、情熱はある」の第3話の考察を書いていきたいと思う。

今週はなんだか仕事がいつもの週より忙しい日が続き、一息ついて書こうと思うともう1週間経とうとした日だった。

さらに文を推敲していたらもう世間はGWに突入していた。3話にしてもうペースがぐちゃぐちゃである。

相変わらず若林さん、山里さんどちらもとんでもなくクオリティが高い。要所で挟まっている水卜アナのナレーションもなんだか耳心地がとっても良い。

若林さんが救急車の中で父のことを叫んでいたのは走馬灯が駆け巡ったような感じだったのであろうか。そして、フィクションの線引きは分からないが、病院で安島さんは若林さんの母と姉に分かっていてあの話をしたのだろうか?
と、見ているこちらをまるで走馬灯のような勝手な思いが駆け巡った。

一方、NSCに入学した山里さん。
コンビ名を偽っていても、劇中の動きや妙なパロディ感で誰のことを指しているのか分かってしまうのがツボだった。

確証ではないが、
ヘッドリミット=キングコング
YOUSTYLE=NONSTYLE
ダイフン=ダイアン

といったところだろうか?と考えた。
絶妙なラインのフィクションとノンフィクションの織り混ぜ具合が好きだ。

それから、初めて組んだ侍パンチの相方が元コウテイの九条ジョーだったことにも驚きを覚えた。
役柄と最近の九条さんの境遇が重なり、図らずも言葉や仕草には妙な説得力があった。

侍パンチ時代は本でも読んだことがあるが、本当に言葉で救いようがないくらいプライドが高くて思いやりのない最悪な奴だったなと、素人の第三者ながらに思ってしまった。
よろしくお願いしますとなんでやねんの特訓誰がどんな状況でやっても楽しくないだろうし、やったところで見通しは明るくないんだろうなぁ、、

若林さんは本格的に「ナイスミドル」の活動を少〜しずつ開始していく。
クレープ屋前での月2回の無料ライブは芸人としての活動の中に入るのか?というくらいの薄口の下積みだと思うが、仕事というよりは超短い派遣バイトみたいな感覚なのかもしれない。
そして、その後のプール→牛丼屋→キャッチボールというお決まりのコース。
友達と遊びに行って、結局行き着くコースや店は同じ。というくだりはなんだかとってもよく分かる。いちいち新しいこととか店に行ったり調べるのが億劫で、言葉で表し難い"安心感"を求めていつもの定位置に戻ってくる。

そんな中、たしか若林母?が言ってた言葉が脳裏に焼き付く。
「根性あるのに、ひねくれが前に出る子」
環境や境遇とかがそうさせたのかもしれないが、ずっとクラスの中心とかじゃないからこそ、この「ひねくれ」は顔を出す性分なのかなと。
自分にとって普通に感じる"ものさし"が少しイレギュラーにバウンドして、普通と周りに捉えられないことがあったり、自分が思っている以上に周りの人がまったく気にかけていなかったり。
物事をナナメに見るという行為はこうして成り立っているのか?と、自分なりにこの言葉から自分でも不思議な仮説もどきとそんなに深くない考察をした。

山ちゃんはNSC講師の紹介で足軽エンペラーを結成する。
生意気にも相方候補に合格基準みたいなものを設けていたが、これを軽々?クリアした富男くんが提案し、のちに赤メガネと共にトレードマークとなるスカーフはこの頃からつけたものだった。

なんだかんだで卒業公演で5分ネタをした足軽エンペラーも同期の中では十分に羨ましがられる対象だったと思う。エリートと言われる部類な気がする。
けれども、山ちゃんにそれを軽々上回る嫉妬を通り越して軽蔑に近い感情にさせたのがキングコングという存在だった。NSCの卒業公演でMCを務めたという事実がそれを裏付ける。

最後に話は若林さんに戻って。
就活をしようとしていた春日さんと本格的に芸人を生業とすることを賭けて潜水対決を行う。
これに若林さんが勝っていなければ私たちはラジオも漫才もこうしてnoteでドラマの感想を書くこともなかったのかな、と考えると勝ってくれてありがとう。となった。小学生の感想みたいだが。
あと、負けて腹を括る春日さんもすごい。自分なら親への説明とか諸々乗り越える壁が多くてとてもじゃないが出来ない。

ただ、苦しいもがいてもダメな時期やコツコツ下積みをして日の目を浴びる時を待って信じ続けた結果、花は想像以上に大きく開いて努力を絶やさなければその花が枯れることはないのだと、なんだか自分に言い聞かせたくなった。

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