【読書】塗りつぶされた町──ヴィクトリア期英国のスラムに生きる

19世紀末のロンドンの貧民街、所謂スラム街の状況について記された本
なんでこれを読んだかというと、
ワタスはサッカーのプレミアリーグを見るのが好きで、
ロンドンがホームのアーセナルが好きなのですわ。

で、ロンドンにはアーセナルの他にもいくつもクラブがあって、
ロンドンダービーは熱い試合に・・・って感じなのだけど、
ロンドンも地域によっては治安も悪くてサポーターも古くは
フーリガンと言われるくらい激しいサポーターもいる。
そういったフーリガンの歴史とか見ているうちに「元はスラム街で~」的な説明をちょいちょい目にして
ロンドンのスラム街があるのは知っていたが、どんなもんだったのかはわかっていなかったので
この書籍を見つけて購入したということですわ。

いやあ、読んでいて明るい話題が無いのがすごいな・・・
薄暗い、湿っぽい雰囲気が読んでいて伝わるし、住まいの環境が悪いのはもちろん
行政も救おうとせず、むしろ自身の儲けのために見て見ぬふりで改善しようとしない
そうしてどんどんドツボに・・・。
特にスポットが当たっているのがニコルと言われた区画でここが特に貧困の度合いが酷い酷い
救おうとするものもいるが、なかなかうまくいかない。
実態がつかめていないから根本解決には至らないという救いの無さ。

最終的には改善がなされたわけだけど、19世紀のイケイケだったイギリスの裏にこういった地域が生まれ
長く問題になっていたというのがなんともすげえわという語彙力0の感想になりました。

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