【読書】八百長リーグ 戦時下最大の野球賭博事件

この前に読んだ「プロ野球「経営」全史」に続いて戦中時のプロ野球にフォーカスした書籍を読みました。
これまたプレーではなく、タイトル通り不祥事に関する内容(;・∀・)

八百長と行ったら1960年代から70年代初頭にかけての「黒い霧」が有名だし
自分もそこは知っていたけど、戦中のプロ野球でも蔓延っているとは知らなかった。

まぁよくよく考えればあの混乱した時代で黎明期の職業スポーツ。
悪用する方が出てこないという方が無理というものでしょうなぁ・・・。

当時の球団、特に関西の球団は汚染されていたとのことで、
南海球団が主将も関わっていたとされていて結構真っ黒で・・・。
「とされていて」というのも、決定的に認めたわけでもなく
当時も疑わしい選手は解雇もしくは移籍してもらっていたようで
これは戦中で八百長に選手が関わっていたのが軍にバレたら職業野球は潰される
という機構の考えから、大事にしないで処理したというものらしい。

該当の主将は戦後松竹ロビンスでリーグ優勝も経験し
後に殿堂入りもしているという、立ち回りがうまい方はどの世代にもいるもんですね。

まぁその松竹ロビンスも監督である小西得郎さんは
若いときには上海で阿○の密売を行うとか今だと考えられん経歴をお持ちで(;・∀・)

(小西さんは八百長には関わってなくむしろ防止したいフロント側に協力していたらしいですね)
戦後もあって選手集まらずってのもあったのでしょう、(黒が濃い)グレーな選手でも
いないよりはってのもあったんでしょうねぇ。

書籍は最後に「これですべて明かされた」的なことを記載してあったけど
当時の方々の取材記事とかを集めたのがメインで(それも大変だしすごいことですが)
それをもって結論付けていいの?(´・ω・`)
というのが感想でした。
まぁ真実を知りたいわけでなくて当時どんな事になっていたのかとかがちょっと知りたい感じで
購入(Kindle Unlimitedなんで無料ではあるけど)したので満足と言うかとてもおもしろかった。

時代は激動だし、辛いことが起きている時代だけど
その中でなんとかしようとしている方々のおもいとかも感じることができた書籍でした。

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