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ジロ・デ・イタリア

5月に入ってサイクルロードレースの、「ジロ・デ・イタリア」が始まった。毎夜毎夜、20時くらいから深夜1時か2時ぐらいまで、Jsportsさんで全編LIVE中継してくれていて、ロードバイク乗りの夫は、気の済むまで中継を見ている。

Jsportsさんのサイトによると、4日が初日で26日が最終で、21ステージあるから、途中で2日、休日もあるようだ(というか、2日しかないのか…)。

私が付き合って観るのは、せいぜい、22時〜23時ぐらいまで。スタートでもなくゴールでもないので、特にコレといった見どころがあるわけではないのだけど、イタリアの緑深い山とか、のどかな農作地帯とか、海沿いの道とか、ボーッとワインでも飲みながら眺めているのは、なかなか楽しい。

一応、ロードレースの不思議なルールは、近藤史恵さんの「サクリファイス」という超面白い小説のシリーズで学んだので、いまさら、「この集団の人たちは何でのんびりと走ってるの?」みたいな野暮なことは聞かない。

聞かないけど、そんな集団を眺めながら夫に、

ねぇねぇ、この人たち、ホントはイチヌケしたい!とか野心持ってたりするんかな。

とか、

たまには「あー!もう走り抜けたい!!」て抜けてく奴とかおらんの?

とか聞くのは楽しい。

そら思ってるやろなぁ。

とか、

前にひとりおったで。

とか、長々と眺めてる人だから知ってるレアな話や、へー、そんなこともあるんや、という面白い話が聞ける。

トイレどーすんのやろ?
こんな山奥に宿泊施設あるのん?
寒いんかなぁ、服着てる!

という下世話な質問から話が膨らむこともあるし、

この観客からお金取ってないってことは、全部スポンサー収入から大会もギャラも出てるんよね?儲かるのかしら。

など、大会運営とコストの話になって、イタリア、スペイン、フランスを中心とする欧州の自転車熱や、活動を支えるスポンサー企業の見返りについて議論にもなったりして、面白い。

ただ、各ステージの結果はまったく知らないまま、今夜はもうステージ7で、ゴールはペルージャだそう。ペルージャと言えば、私たちにとってはヒデが活躍した街で、馴染み深い。

最終ステージのローマまで、浅くて薄ーい好奇心で、楽しんでいこうと思う。

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