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大切なもの

会社帰りに同僚とカラオケで歌いまくってストレス解消!という金曜日を過ごして帰宅した後のこと。

聴いた歌が頭から離れなくなってしまい、YouTubeで検索して繰り返し繰り返し、聴きながら帰った。

Apple Musicにもあったのでそれも落として聴きながら、今は解散してしまったそのバンドの成り立ちや今のことが書かれた記事やファンの人のブログなどを読んでいたら、とっても好きになってしまった。

このバンドは、テレビ番組の企画で、寄せ集めで作られたらしい。ボーカル、ギター、ベース、ドラム、それぞれ活動していたバンドはあったものの、そこから抜けて、「メジャーになること」を目指して組まされた4人。

選ばれた人たちだから、才能も光るものも、人を惹きつける魅力もあったろうし、デビューするためにそれまでの人間関係を清算するようなしたたかさも、あったんだろう。

当時のことは全く知らないので実際にメジャーな存在になれたのか、良い作品が残せたのか、などは書いてあること以上のことはわからない。

でも、この「大切なもの」という曲の歌詞を聴いていると、いろんなことが想像できて、どんな気持ちでバンド活動してたんやろなぁと、胸がキュンとなる。

メジャーデビューのために置いてきた「大切なもの」があったんだろうなぁ、今は答えが見つからないけど、いつか見つかるだろうと信じて走り続けたんだろうなぁとか。
そして解散した今は、それぞれ別の場所でそれぞれの道を歩んでいるのだろうと思うけど、「大切なもの」は取り返せたのだろうか、とか。

「大切なもの」って何なんだろう

私の息子とそのチームメイトたちは、中1中2で、ある重たい決断をして、今のチームになり、1年半が経った。2年生は3年生になり、もうすぐ旅立ちの日を迎える。

このバンドのように声が掛かったわけではないから境遇は違うけれども、チームを変わるというのは、なかなか難しい決断だったと思う。そして、決断が正しかったのかどうか、別の選択肢もあったのではないかと(サッカーをするために集まったのに、8人しかメンバーがいないチームなのだ)悩んだ日もあったかと思う。そんな時、この子たちを支えてきたもの、それが「大切なもの」だったのだろうな。

3年生の5人の中には、県外の学校に進学する選手もいるので、しばらく会えなくなるし、何より、このメンバーでサッカーできるのも、あと何日間しか、ない。

コーチたちが、3月末には「卒団」イベントを企画してくれている。YouTube担当としては、チームの立ち上げからこれまでの思い出を振り返る映像のようなものが作れないかなぁと考えていた。

歌の入った楽曲を使うイメージはなかったけれど、この歌ならピッタリだ、と思い、著作権の使用範囲を調べてみると問題ないことがわかった(さらにこのバンドの著作者たちは、楽曲を使って作った動画をYouTubeにアップすることも許可してくれている)ので、さっそく編集を始めた。

この子たちにとっての「大切なもの」を、ふんだんに使った映像にできればいいなぁ。それらを振り返って、心に焼き付けて、たくましく、それぞれの場所に飛び立って行ってほしい。

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