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街で見かけた親切いくつか

街を歩いていて、電車待ちのホームで、買い物に入ったお店で。
ちょっとした親切を見かけると嬉しくなる。今日も出会うことができたので、いくつか書いてみます。

開いてるカバンの蓋を閉めてあげる

電車のホームで。私の後ろの若い女性が、私の前の年配の女性に声を掛けた。

あの。

私のことかな?と振り向くと、私のさらに先の方を見ている。

あの。

もう少し大きい声。知り合い?と、思ったら、トントンと肩を叩き、

あの、リュックのチャック閉めていいですか?

あら?開いてた?ほんまや!お願いできる?

ちーーーー。
はい、閉まりました!

ありがとう!ごめんね。

あまりにも自然に閉めて!てお願いするおばさまも面白くて、

よかったですねぇ、と声掛けて、
いい人!勇気あるわー!と思わず言ってしまった。

なんか、ずっと気になってて、とペコリ。なんか素敵だなぁ。

音に反応して教えてくれる

これも駅のホームでのこと。電車待ちの男性が、急に振り返って足元を見てくる。

なに?

と思っていたら、

何か落ちた音がしたので。何か落としてないですか。

え?

と足元を見ると折りたたみ傘が落ちていた。荷物整理のためにベンチに置いた時に転がり落ちたらしい。本人は全く気づいてなかった。

あ、落としてました!
ありがとございます!

いえ、よかった。

折りたたみ傘の落ちる音なんてしれてる。よく気づいてくれたなぁと思うし、教えてくれるのも親切。これは年配の男性。素敵だ。

さりげなく順番を譲った人

スタジアムのトイレは、みんな、試合中には行きたくないのでだいたい混雑する。お子さん連れの方などは、長い行列に並びながら、いつ我が子の限界がくるかと気が気じゃないだろう。

そんな女の子を連れたお母さんに、先にお先にどうぞ、と自分の番を譲ったおばさまがいた。

知り合いを見つけて自分の列に加えるのは許せない(心狭い)けど、自分と他人を入れ替えるなら後ろの人には何も影響ない。

きっと最初からそうしようと思っていたのでしょうけど、直前になってサッと譲るのがかっこいい。

女の子とお母さんは、頭を下げてお礼を言いながら、でも緊急時なのでそそくさと個室へ入る。おばさまも、次が空けば入ってしまうので、母娘が出てきた時はもう姿がない。

目立たず、大袈裟にせず、相手にも気遣わせず。

美しいなぁ。

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