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頭痛遍歴

昨夜の帰宅時に、いやーな予感はあった。異様な眠気と頭の重い感じ。まだ頭痛まではいかないけど、くるな、という感覚だ。

とはいえ、もう家に着いたら寝るだけだし、お風呂にゆっくり浸かればスッキリすることもあるし、と自然治癒を選択。

結果は失敗。
お風呂から上がってもボンヤリした感じは拭えず、睡眠も割としっかりとったのに、起床時には、昨夜の鈍重な感じはジンワリとした痛みに変わっていた。

たぶん、このタイミングで鎮痛剤を飲めば治るはず。なのに私は飲まずに通勤電車に乗り、これを書いている。

中学生時代

頭が痛い、なんていう感覚を持ったのは、いつだったかなぁと思い返してみると、中学生の時だった。たぶん1年。

ちょっとした変化で頭痛が発症した。天気(曇りや雨)。体育の授業後。立ちっぱなしの行事。居眠りが我慢できない、難しくてついていけない数学や理科の授業。

原因はわからないけど、よく保健室にも行って、先生に、鎮痛剤を持ってきても良いか、と許可をもらい、持ち歩くようになった。

家には、「置き薬」があって、おばあちゃんが管理していたから、私がどれだけ鎮痛剤を持ち出していたかは、わからなかったと思う。乱用はしなかったけど、週に一度ぐらいは服んでいたから、良くはなかったろうな。

酷かった30代

高校大学は、症状は変わらず。でも、家にある「富山の置き薬」のデザインやネーミングに怪しげなものを感じて、現代風の薬に変えた。ノリゾン、ケロリン、から、ノーシン、バファリン、などへ。

酷くなったのは働き出して10年ぐらいした頃。仕事中でも、顔が歪んでうめき声が出てしまうほど痛くなる時があった。決まって片側だけだった。鎮痛剤も効かなくて、保健室もないから仕事してるフリをして過ごすしかない。

後になって考えると、痛くなる時は、ある条件が揃っていた。まぁ、人間関係とかが原因の精神的なものだった!
その人が近くからいなくなると、頭痛は治まった。そんな(精神的な)ことで頭が痛くなるなんて知識はなかったので、効かない鎮痛剤をよく服んでいた。

急に治った

会社が変わって仕事の人間関係が変わり、結婚したり妊娠活動のために生活環境を整えたりするうちに、頭痛は消えた。週一が年一に減り、頭痛薬を持ち歩くこともなくなった。

頭痛以外の、身体や体調の劇的な変化(花粉症が治ったり、冷え性になったり)の方が大きくて、頭痛のことはしばらく忘れてしまうほどだった。

そんな時代を経ての、また頭痛とのお付き合いである。

今度はうまく付き合いたい

知識がなかったのもあるけれど、前は、「痛みをなくす」ことしか考えたことなかったから、いたずらに鎮痛剤を服用していたと思う。

今は逆に、その反動で、必要以上に薬を遠ざけようとしている自覚もある。たぶん、うまく付き合うことができれば、適当にいい感じで薬で痛みを遠ざけることもできるはず。

13歳から20年ほど悩まされてきた頭痛。今度は、違う方法で、うまくお付き合いしていきたい。

写真は叔母にもらったポーチ。中身は鎮痛剤と風邪ひき始め用の漢方。

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