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初めての燻製チャレンジ

昨年末のクリスマス、日ごろ食い意地に忠実な日々を送るよゐこな私のところにもサンタさんがやって来たのだけれど、プレゼントの中身は燻製機だった。



それ以来、次のソロキャンプは燻製キャンプだなーとグフグフしているのだけれど、やはり燻製未体験の身としては、初陣前に予行演出をしておきたいよな、とも思っていた。

そこでこの週末、初めての燻製作りに挑戦しようと思い立った。


暮れからずっと「燻製 初心者 らくらく」で検索を繰り返した結果、とりあえず扱いやすそうなチーズを使ってみることに。

ところが昨日チーズ買いに出かけたロピアにて、刺身用のサーモンが特売になっているのを発見したため、思わず購入してしまった。チーズはともかく、サーモンはちょいと難易度が高めなイメージがある。火が通りすぎて焼き鮭にしてしまいそうな予感がプンプンするけれど……ここはトライエンドエラーの精神で、いっちょやってみよう。


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サーモンにはアウトドアスパイス「ほりにし」をすりこみ、貴族のラップでピチットして、一晩冷蔵庫にてお休みいただく。チーズは溶けにくくて扱いやすいという、雪印6Pチーズを用意。


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ぶっちゃけサーモンはこのまま食べたいな……(ジュルリ


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燻製チップはスタンダードにサクラを使用。


さてさて本日。庭にカセットコンロと燻製機を出しましたら、


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まずはチップを燻製機の底部にセットする。


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その上に100円ショップで買ってきたケーキクーラーを置く。


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で、ケーキクーラーの上にこれまた100円ショップで買ってきたアルミ製のパイ皿を載せる。これは食材から垂れるであろう油でチップが濡れたり、燻製機が汚れないための防止策だ。

燻製機とパイ皿のふちにすきまができるように、パイ皿の端に切り込みを入れて少し折り曲げてからセットした。


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そして食材をセットする。まず下段にサーモン。


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チーズはなるべく熱源から離したかったので、上段にセットした。


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いよいよ火入れ。カセットコンロに点火します。

(奥に我が家のまったく手入れされていない荒涼とした庭が垣間見えましょうが、どうぞ見ないふりをしてやってください)


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よしよし、うまいことパイ皿と燻製機のすきまから煙が上まで昇っていってるな!サクラチップの、ほんのりと甘やかで香ばしい香りが鼻腔をくすぐる。うーん、なんともいい匂いだ。

当初は家の中でやってみようかとも思ったのだけれど、庭に出して正解だったな……これを屋内でやったとしたら、いかにすきま風吹きすさぶボロ家だとしても、相当に煙たくなってしまうところだった。危ない危ない。


そして待つことしばし……


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おお~!ザ・燻製的色合いになってる!


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あらあら、まあまあ


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…………いいんじゃアないか?!これ!!

燻製したてのチーズがこんなにつやつやになるなんて、思ってもみなかったなあ。控えめに言ってエロスが過ぎやしないか?


たたですね……一方のサーモンはというと


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(火の通り具合を確認したくて端っこをカットしています)


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どう見ても焼き鮭だなコレ。



当初の不安が的中してしまった。燻製機の温度が高くなりすぎて、火が入りすぎてしまっている。全方位一部の隙もない焼き鮭ぶり。炭治郎が「隙の糸が見えない……!」って焦っちゃう事案だなこれ(鬼滅脳)。


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粗熱を取ってから冷蔵庫にてお休みいただき、今夜の晩ごはん(がわりの晩酌)でいただいてみる。


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焼き鮭はともかく、チーズは我ながらイメトレにほぼ近い仕上がりだ。


つやつやの飴色になったチーズをかじってみると、まず感じたのは何とも心地よい表皮の歯ごたえ!ほんの少しカリっとした表皮に続いて、濃厚な乳製品の旨み、そしてスモーキーな香りが口の中いっぱいに広がってゆく。こ、これは……!これはおいしいぞう!大成功だー!白ワインがすすむくんですー!!

今まで市販の燻製チーズを食べた経験はあるけれど、はっきり言ってそのどれよりもおいしいよコレ。香りが段違いに強い!燻すだけでチーズってこんなにおいしくなっちゃうんだなあ……。


一方の焼き鮭……じゃなかった、スモークサーモンはというと?うん……冷蔵庫で休ませたのちも、まごうかたなき完璧な焼き鮭ぶりだ。レア感とか小指の爪の甘皮ほども感じられねーわ。でも、普通にグリルで焼いたものと比べると段違いにしっとりしているし、ほりにしの各種スパイスが効いていて、味だけに限って言えばなかなかのもの!ただ、やはり既知のスモークサーモンに比べるとちょっと味が薄いかな……。もうちょい塩気があった方が、お酒のアテにはふさわしい。そしてレア感が絶望的に足りてないっていうかもう皆無なので、これは次回に向けて色々とリカバリーが必要だな。


【今回の反省点】

・サーモンの下処理をもっと検討すべき。ほりにしをすりこむだけでは味がもうワンパン足りなかったから、ほりにしをブレンドした漬けジルに一晩漬けこむ→ピチット、にしてみるといいのかも。

・温度調整にもっと心を砕くべき。なかなか温度が上がらないことに慢心して洗濯物を干しに行っている間に、燻製機の温度が100℃近くまで上昇していたのが焼き鮭への道を切り拓いてしまった。今後は燻製中に持ち場を絶対に離れないようにしよう。

・初めて屋外で使ってみて痛感、我が家のカセットコンロ(ホムセンで買った格安品、15年選手)の風耐性なさすぎ問題。キャンプ場はもっと風通しがいいから、このコンロで挑むのってひのきの棒&布の服でアリアハン脱出するより難易度高い。アウトドア用のカセットコンロ導入を視野に入れよう。

・チーズは大成功だった。扱いやすさからしてソロキャンプ燻製のスタメン登録確定だな。キャンプで燻製するなら、水分少なめな食材……ウィンナーなんかもよさそうな気がする。


次回に向けて、さらなる研究を重ねてゆきたいと思う。


最終目標は、いかの燻製を作ることです。





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