照明

また眩しくなる。
ただの一日をすぎて、何も変わらない暮れを越して、側の無駄な希望と上がる気持ちが朝を迎え撃つ。こちらの暗がりを減らしてまで。ジリジリと迫ってくる。終わりが終わり、始まりが始まる。
そして季節はどうしても移ろう。
まだ山積みのままのタスクと過去と煩悩を引きずりながら、なんの清算もできないまま立ち向かう。強くてニューゲームじゃない。強くなんかこれっぽっちもなってない。でもなんとなく自分の弱さを知って、それから少しだけ、少しだけでいいから歩む。それしかできない弱虫でいい。ごみみたいに心は蝕まれるけど、落ちるけど、でもそれでもいい。
夜中にいつもより照明が灯る。その一つ一つにそれぞれがある。俺の部屋は消えてる。でもここにいる。明るくなんてなくていい。消えてない。消えてない。まだここにいる。まだここにいたい。

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