とめるな。

考えることをやめたらだめだ。
凝らせ、凝らせ、凝らせ、足りない。

息継ぎのできないところまで沈んで、気泡の数が残りのライフになって、ひとつ、また一つ消えていく。
あとどれくらい続くだろうか、あとどれほどやれるだろうか、水面に差し込む光は屈折して徐々に届かなくなっていく。
ひとつ、また一つ消えていく。
遠のく意識と冴え渡る思考が矛盾している。
このまま無くなっていく心身に、それでも抗う脳みそが信号を与える。何もできない、したくない、終わらせたい、終わりたい。それでもなお書き綴る。踊り続ける。いつか失われるこの身と、意識と、思考と、全てが織り混ざる。そこにしがみついているのは他の誰でもない。
今しか投影できないこの目を、過去を映し出すこの脳みそが惑わすのは、まだここにある証拠だから。

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