武器兵器調達課#35: 「レールガン」

今回は「レールガン」について見て行きましょう。

なんだよそれのレールガン。

「レールガン」: 電磁力を利用して弾丸を発射する砲のことです。火薬を使用する従来の砲よりも、弾丸の初速を大幅に向上させることが可能で、従来の対空・対艦兵器では対応が難しい極超音速兵器や、艦艇や地上目標に対しても有効な打撃手段として期待されています。

レールガンの原理は、2本の平行したレールの間に弾丸を挟み、レールに電流を流すことで、弾丸に電磁力を発生させて加速させるというものです。弾丸の初速は、レールの長さ、電流の強さ、磁場の強さなどによって決まります。

レールガンの利点は、以下のとおりです。

  • 従来の砲よりも弾丸の初速を大幅に向上させることができる

  • 弾丸が小さく、探知されにくい

  • 電気エネルギーで発射するため、弾薬の補給が不要

レールガンの欠点は、以下のとおりです。

  • 発射に必要な電力が大きすぎる

  • レールや弾丸の摩耗が激しい

  • 射程が短い

レールガンは、現在も研究開発が進められている兵器であり、実用化に向けては、発射に必要な電力の低減や、レールや弾丸の耐久性の向上などが課題となっています。

日本では、防衛装備庁が2016年からレールガンの開発を進めており、2023年10月には、世界で初めて艦艇にレールガンを搭載して洋上射撃試験に成功しました。防衛装備庁は、2028年頃の実用化を目指して開発を進めています。

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