ＴＰＰ１１とは、環太平洋１１か国間で同意された貿易協定。ＴＰＰの見直しで締結された協定であり、本来の名称からはＣＰＴＰＰとも称されるが、日本ではＴＰＰ１１と呼ばれることが多い。
現在、１１か国中８か国で発効されているほか、２か国が加入を申請している。
関税撤廃や自由貿易を主眼としているが、関税撤廃項目や知的財産権の扱い、国内の農業保護など、課題も指摘されている。

１．ＴＰＰ（現在停止中）

Trans-Pacific Partnership Agreement／環太平洋パートナーシップ協定
オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、ベトナム、米国の１２か国で合意した経済協定。
現在米国が離脱したことで凍結状態にあり、２０２１年９月現在復帰は見通せない状況と報道されている。

２．ＴＰＰ１１（現在発効中）

ＣＰＴＰＰ／Comprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Partnership Preamble／環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定
ＴＰＰが凍結状態になったことを受けて、オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、ベトナムの１１か国で合意した経済協定。
現在オーストラリア、カナダ、日本、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、ベトナムの８か国で発効しているほか、英国、中国、台湾が加入申請をしている。

３．発効までの経緯

２０１５．１０　アトランタ閣僚会合にて、米国を含めた１２か国で大筋合意に至る
２０１６．２　　ＴＰＰ協定がニュージーランドで署名される
２０１７．１　　日本が国内手続きを完了、ニュージーランドに通報し協定を締結。
同月、米国が離脱を表明したため、見直しが必要となる。以後、米国を除いた１１か国で協定の早期発効を目指して協議。
２０１７．１１　ダナン閣僚会合で１１か国による大筋合意に至る。
２０１８．３　　チリでＴＰＰ１１協定（ＣＰＴＰＰ／Comprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Partnership Preamble／環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定）が署名される。
その後、オーストラリア、カナダ、日本、メキシコ、ニュージーランド、シンガポール、ベトナムの７か国が国内手続きを完了し、ニュージーランドに通報。
２０１８．１２　ＴＰＰ１１協定が発効
２０２１．２　　英国が加入申請
２０２１．９　　中国が加入申請。ペルーが国内手続きを完了し、発効。

補足・協定の締結

Ａ．条約交渉
Ｂ．採択・署名（基本的な賛成の表明）
Ｃ．国会提出（条約締結について、国会の承認を求める）
Ｄ．締結（条約に拘束されることへの同意）
①批准…………天皇による認証
②受諾・承認…簡略化された手続（天皇の認証不要）
③加入…………ほかの国家間で署名、発行済みの場合
④公文の交換…二国間条約
Ｅ．効力発生（他国の締結状況によっては、発効要件を満たすまでに時間を要する場合がある）

私見・感想

大学時代はこれを数週間ごとにやってたんだっけ…無理…基本的に外務省のＨＰばっか見てた。
詳しい内容は後日やろう。締結項目の内容、ＴＰＰとの比較（おもに市場面）、各国の立場、日本における利点・欠点、諸々。
あと私の記憶ではイギリスはTrans-Pacificじゃなかったんだが…いやいいんですけど…そういやＢＣＣも癖が強いしね…。イギリス発信の番組好きですよ。GoodOmensとか名車再生とかSherlockとかグラナダホームズとか。とりあえずヘタリアを再履修します。

参照（2021/9/21）

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/tpp/index.html
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ila/et/page23_002473.html
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/tpp/pdfs/tpp03_03.pdf
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/tpp/index.html
https://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade/downloadfiles/tpp/20181227001.pdf
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/tpp2015.html
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1933S0Z10C21A9000000/