100日後、30歳になる小川 #27

あとほんのちょっとで30歳になる。

100日前、この企画を始めた時からもう100日が経とうとしていることに恐れおののいている。もうこの日になる時には盛大な文章たちが書き上がっていて、まんをじして公開をするんだろう！そう思っていたけど。こんなギリギリに、トイレの便器に座ってこの文章を書いている。

なんだか年末みたいだ。
今年中にやっておきたかったことなんて何にも終わっていないけど、忘年会はやらなきゃいけないし、仕事は納めなきゃいけないし、紅白歌合戦は見なきゃいけないし、蕎麦も食べなきゃいけない。「きゃいけない」に溢れている。その「きゃいけない事」が、雑にうず高く積み上がっていって、最後には除夜の鐘が鳴り響き、うず高く積み上がったまま、なんだか新しい自分になった気持ちで、新年を迎える。現状は何も変わっていないのに。

30年生きてきて、「きゃいけない」の人生だったなと思う。昔からよく生き急いでいると言われていた。きゃいけないに押しつぶされながら、歳をとるたびに、都合よく諦めて、都合よく忘れて、それでもいまだ「きゃいけない」に押しつぶされそうになりながら生きている。

その日々はとてもしんどい気がするけど、なんだか自分らしくてそんなに嫌いじゃないし、もう、そうやって生きていくしかないんだろうなと思う。いろんな人たちに助けられて「きゃいけない」事を、なんとかこなしたりこなせなかったり、そうしていくしかないのだと思う。

幸いな事に、沢山の助けてくれる人に恵まれて来たなと。そう今思った。根本はどうしようもない人間だから、どうしようもなくなった時に助けてくれる人がいて、今がある。感謝だなと思う。

なんだか30歳になる直前に思ったことは、予想もしていなかった、ありがとうだったな。

ありがとうです。色んな人！
僕を30歳になるまで助けてくれて、見守ってくれてありがとう！これからも助けてね！

それが、今の気持ちです。

僕が30歳になるまで、あと5分。