ほのぼの生きる 076_20230329
そこに愛はあるのかい?
先日、知人からどうしても観てもらいたいテレビ番組があると言われたのだが、あいにく私の家にはテレビがないので、後日パソコンで見逃し配信を見ることにした。
それが一つのトリガーとなって、たまたま無料で観れる番組を確認していたら「ひとつ屋根の下」を見つけてしまった。
「あんちゃん」「ちい兄ちゃん」「こゆき~」(福山雅治風でお願いします)でお馴染みの名作だ。
1993年の作品ということで、当時私は19歳?
テレビっこの私はかじりつくように観ていた。
この作品は、今放映するとなんか問題ありげな発言等がたくさんある。
でも私はストレートで好きだ。
あんちゃんは設定として26歳。両親を事故でなくして、長男として兄弟の面倒を見る。責任感がとても強く、愛情がいっぱいだ。
「そこに愛はあるのかい?」はその年の流行語にもなったようだが、現在のマイブームである。
あんちゃんは完璧でない。たくさん間違った解釈もあるし、早とちりもするし、独断で動いてしまう、若干、やっかいな人だ。
でも、そこには家族に対する愛があり、兄弟はみな、あんちゃんの愛に包まれて、自分の身に起こるいろんな難題を解決していくのだ。
19歳の時に観たときと、今、再度この作品から受ける印象はかなり異なる。というか、細かなことを覚えていなかったということもあるかもしれないが。
今はコンプライアンス遵守とか、人を傷つけてはいけませんとか、偏見をしていけませんとか、差別はダメですとか、当時からは随分と教育を受けて、観ながら違和感だらけの部分もあるが、あんちゃんの気持ちはストレートに伝わってくる。それが本当なんだろうな。きれいごと言ってられないよな、と。誰かを守りたい。誰かを幸せにしたい。そこに愛があるのが、一番尊いと思った。
今回、縁あって昔のテレビドラマを観る機会があったが、この作品をもう一度見れたことはよかったと思う。
自分の気持ちに正直に生きる。
相手のことを思いやる。
家族を愛する。
世間体を気にすることよりもその人がどうしたら幸せに生きられるかを一番に考える。
他人の価値観でなく、自分の価値観を大事にする。人にも伝える。
そんな当たり前のようで、たまに忘れてしまいそうになることを思い出させてもらった。
あんちゃん、ありがとう。
今の若い方々がこの作品をどう見るか、ちょっと気になるところである。
この作品をいいと言う私は時代遅れのおばちゃんなのか、それともこんな作品があったんだ、古い価値観の中に新しいものを知った、となるのか。。。
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