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ほのぼの生きる  191_20230801

慣れは怖い(介護編)

7月から1か月ほど義祖母の介護をしているが、最近、義祖母との関係が少しずつ変わってきた。

義母もそう感じているらしい。
「最近ばあちゃんちょっと変だね」と私が言うと、
「おばあさんより私の方が先に参ってしまいそうだ」とこぼしていた。

介護する方も介護される方も慣れてくる。
甘えが出る。
思いやりの気持ちが薄れる。
感謝の気持ちが薄れる。
ちょっとしたことでお互いにイラっとする。

ばあちゃんは、最初、私が作ったご飯を美味しい、美味しいと言って食べてくれていた。
96歳のばあちゃんが食べられるものを一生懸命考えて、小さく切ったり、味を調整したりして、工夫しながら心を込めて作ったつもりだ。
そのスタンスは今でも変わらない。
だが・・・だんだんレパートリーが少なくなってきているのも事実。
メニューを考えるのがちょっと面倒くさい時がある。

ばあちゃんは最近、文句が増えてきた。
ムスッとして口を一文字に結び、料理の乗った皿を遠ざけ、食べない仕草を見せる。
「ばあちゃん、食べないの?」
「食欲ない」
最初より好き嫌いが激しくなってきているように思う。
デイサービスのご飯にもケチをつけている。
「うめえもん、よこさねぇ」

おやおやおや・・・

こういう時、義母と私の対応では、義母の方が優しい。
母「おばあさん、じゃあ、これ食べますか?」
私「ばあちゃん、気に入らないなら、食べるなっ!もう知らんっ!」

ばあちゃんは義母に「ありがとう」を言わない。
ばあちゃんは私に「ありがとう」を言う。

あーもどかしいっ!

義母はばあちゃんには絶対に辛くは当たらない。
でもストレスはマックス!絶対、私よりも辛そうだ。
はぁ~のため息の回数が最近多くなってきている。
イライラ感も伝わってくる。

ばあちゃんも自分が思うようにならない時、イライラしている。

私はどっちかっていうとマイペースなので、気に入らなければ放っておくし(かといって虐待をしているわけではない)、こっちも一生懸命やってんだぞという感じを出しまくる。

ばあちゃんは少しショボンとした感じになるが、次に話すタイミングの時には「うぉんのすけ、いつもありがとう」「いや、なんも」と会話をし、仲直りをする。

ばあちゃんと義母はそうはいかない。
ばあちゃんは義母とうまくいかなかった時に「おらなんて、もう早く死んでしまえばいい」と愚痴をこぼす。

我が家の介護期間はたったの3か月。10月になればまた施設に帰ってしまうのだから、3か月ぐらい介護する方が我慢すべきだと思う。
義母と私がもう少しばあちゃんへの気遣いを。だな・・・うん、だな。

ばあちゃんも毎回のことながら、9月になれば家を離れるのが寂しくなるらしく、指折り数えてはまた素直になるのだが。
この8月(中だるみ時期)が勝負である。

この介護いつまで続くの?という先が見えない不安がない分、3か月だけちゃんと集中して介護できる我が家のシステムには、「慣れ」は絶対に不要である。今をしっかり!!


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