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自分たちのかわりに、AIにアウトバンド営業をしてもらった結果…

「業務効率化」「営業数アップ」「商談数・受注数アップ」「1件受注あたりの利益率アップ」を目的に、BtoBの営業活動をAIシステムで行ったことがあります。果たして結果は…?


結果は惨敗

1カ月利用した結果、見事に惨敗。返信件数、商談件数、受注件数、オールゼロ!。1カ月間でAIが送信した営業送信数は1万件。他プロジェクトも複数抱えている中、ウーマンズの社内リソースでは到底1カ月間のみで1万件も営業送信することは不可能ーーー。ということで、AIによる営業業務に切り替えたのですが、まさかの結果で終わってしまいました。

どんな仕組みのAIだったのか?

「こういう企業に、送信してほしい」という条件や詳細項目(送信時間、希望件数など)を設定して、後はAIが指定時間に送信するのを待つだけ。この作業自体は20~30分程あれば完了するので、これだけの労力で1日で数十~数百件ずつ自動で送信してくれるのは、大な工数削減でありスピードアップ。

ところが、1週間経過しても2週間経過しても反応はゼロ。むしろ「不要のメールを送ってくるな‼」とお叱りのメールや電話が入ってくる始末。結局、商談や受注どころか、ポジティブなレスポンスすらも1件も無いので、1カ月目で利用をやめました(初期費用も払ったのに~…)

AIを活用した営業は、自社製品との相性次第

これは今から2年程前のことなので、チャットGPTをはじめAI技術力が急速に躍進している今現在であれば異なる成果を出せるようにも思います。一方で、ウーマンズのように「●●の業界のみに特化した事業展開をしている」といった「狭く深く」事業を行っている会社よりは、全業種を対象にしているソリューションを持つ企業(社内チャットシステム提供会社、オフィス空間設計会社、web制作会社、AIを活用した業務効率化支援会社など)は、AIによる営業活動の成果を出しやすそうです。

ウーマンズ自身のお仕事受注の方法は?というと「展示会出展」「業界誌への広告出稿や取材掲載」「紹介」「検索してたまたま知った」がメイン。もちろんアウトバンド営業も行っています。

女性ヘルスケア業界という、狭く深い事業を行ってるらこそ、リーチできる属性がすでに絞り込まれている展示会出展や、業界誌への掲載、紹介による受注の方が、AI営業よりも確度が高いのかもしれません。

まとめ。AIを使った営業活動は自社商材との相性も見極める必要はありそうです。そしてウーマンズの場合は、営業の効率化を目的としたAIは、営業そのものではなく、他の業務箇所で利用する形の方が良さそうです。

https://womanslabo.com/info-230601-1




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