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むかし書いた韓国コラム #990

 百貨店やホテルなどの商業施設にイルミネーションが施される季節となったが、そんな中で気分を盛り上げる脇役も見かけるようになった。市内を走るバスだ。ここ数年、イルミネーションを施した市内バスが登場している。車内には電飾だけでなくモールやボール、人形なども飾ってあり、知らずに乗り込むと一瞬驚いてしまう。昼間は消灯しているので外からは気付きにくいが、夜になると外からもイルミネーションが見える。日暮れの街角でバスを待ちながら、向こうからやって来るイルミネーション付きバスが自分の乗るバスだったときはちょっぴり楽しい気分になる。去年はサンタのコスプレをした運転手も見かけた。

 運転が荒く無愛想な運転手が多かったソウルの市内バスだったが、2004年にバス体系が大々的に変更されてからは大幅にサービスが改善した。クリスマスのイルミネーションもその一貫か。サンタのコスプレでは乱暴運転はしにくかろう。安全運転の効果もあるのかも。

【解説】
 バスのクリスマス装飾は年が明けても続いていることが多かった。さすがにサンタコスプレーの運転手はクリスマス前後だけだったが。

(初出:The Daily Korea News 2011年12月7日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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