むかし書いた韓国コラム #987
韓国を代表する即席めんの「辛ラーメン」は日本でも手頃な価格で入手可能だ。しかし韓国風にこれを調理して出す韓国料理店では数百円から1000円近い値段がつくという。調理の手間賃に玉子とネギの値段を足したとしても、韓国での小売価格を考えると強気な設定だ。韓国事情を知らない日本人ならその値段でもいいのかもしれないが、韓国での生活を経験した日本人には理解しがたい。「それでも飲んだ後につい食べたくなっちゃうんだよね。払えない値段じゃないし、本場の味に変わりはないからさ」とは韓国駐在経験のある知人の発言。
それに対しソウルにおける日本のラーメン事情はいまいちだ。日本風ラーメン店は続々とオープンしているが、「本場の味」を期待してがっかりすることが多い。この際だから日本の即席めんをそのまま調理する店でも出してくれた方が安心して食べられるのだが、どうだろうか。
【解説】
韓国ののり巻き屋はラーメンを頼むと普通に即席めんを調理して出してくるのだから、のり巻き屋で日本の即席めんを「日本ラーメン」として売ればそこそこ人気が出るのではないかと思うのだがどうだろうか。
(初出:The Daily Korea News 2010年3月30日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)
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