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むかし書いた韓国コラム #191

 韓国は同姓同名が極めて多い。そのためか、今回の統一地方選挙では朴槿恵大統領をはじめ、朴正熙元大統領、金大中元大統領、金鍾泌元首相など、大物政治家と同姓同名の候補者が多く含まれているという。中央日報によると、金泉市議会議員に立候補したのは朴槿恵さん。漢字まで同じなのは父親が尊敬する朴正熙元大統領の長女の名前を付けたから。朴元大統領は金泉出身で、朴槿恵さんは大統領と同じセヌリ党の所属だ。井邑市議会議員に立候補したのは元大統領と同じ名前の金大中さん。やはり父親が金大中元大統領のようになってほしいとの願いを込めて名付けたそうだ。忠清南道で道議会議員に挑戦する金鍾泌さんも同様の理由で名付けられた。

 大物政治家と同姓同名の候補はほとんどが40~50代。世代的に大物政治家が活躍した時代に生まれているため、あやかった命名が多かったのだろう。大統領のようになってほしいと願う親の気持ちがかない、いずれ元大統領と同姓同名の大統領が誕生する日もくるのだろうか。

【解説】
 日本でも田中角栄にあやかって「角栄」と名付けられたはいいが、田中角栄氏が逮捕されたことでいじめられるようになり改名したという話もある。大統領と同じ名前にするのはいいが、退任後に逮捕される大統領が多い国なので安易にあやかるのも考え物かも。

(初出:The Daily Korea News 2014年6月2日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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