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むかし書いた韓国コラム #203

 近所のコンビニで「マックスコーヒー」を見つけたときは驚いた。知る人ぞ知る存在だったこのコーヒー、日本ではもともと千葉県と茨城県だけで販売されていたもの。多量の練乳が使われているため甘いのが特長だ。千葉県に住んでいたので、高校生のころは毎日のように下校時に飲んでいたが、社会人になり他県に引っ越したため飲めなくなっていた。そのとき初めて、地域限定で販売されていることを知った。地域限定ブランドだったが、現在では「ジョージア」のブランドに組み込まれており、関東地区から全国に販売地域が広がっている。

 韓国では以前から「ジョージア」ブランドのコーヒーが進出している。しかしまさか青春時代をともに過ごした「マックスコーヒー」とソウルでめぐりあうとは。地方限定商品から全国区となり、海外進出まで果たすとは当時は予想もしなかった大出世だ。かたやソウルでくすぶっている千葉県出身者。あやかりたいものだ。

【解説】
 その後マックスコーヒーとエナジードリンクを合わせた製品も出てきたがあれは日本未発売の韓国オリジナルだったのだろうか。なんにせよソウルでなつかしい味に出会えたのはうれしかった。

(初出:The Daily Korea News 2011年2月11日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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