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むかし書いた韓国コラム #419

 輸入が禁止されているたばこの形をしたお菓子を販売した流通業者が摘発されたというニュースをみかけた。そのお菓子とは日本の製菓会社オリオンが生産販売する砂糖菓子の「シガレット」シリーズだった。「ココアシガレット」や「オレンジシガレット」など、子どものころに駄菓子屋で買い求めた人も多いだろう。食品医薬品安全処によると、韓国では子ども食生活安全管理特別法により、酒、たばこ、花札などの形をした食品を子どもの情緒を害する食品として製造・輸入・流通・販売を禁止している。

 子どものころは大人にあこがれてたばこ型のチョコレートなどをくわえてみたもの。そういう背伸びは韓国では認められないようだ。パッケージへの警告画像表示や飲食店での喫煙禁止、ドラマでの喫煙シーン排除など、禁煙政策では日本より進んでいる韓国だが、子どもの疑似喫煙にも厳しいようだ。

【解説】
 韓国ではドラマでの喫煙シーンを禁じており、飲食店でも喫煙はできない。子どもたちがたばこを目にする機会も日本より少ないのだろう。大人のアイテムとしてたばこにあこがれるということ自体が少ないのかもしれない。写真はココアシガレットを販売するオリオン公式サイトより拝借。

(初出:The Daily Korea News 2018年3月21日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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