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最近の記事

奇跡の礎

 明けましておめでとうございます。1月5日に教育委員会の後援を受けたジュニア体験会の準備に追われて2日よりいろいろ準備仕事です。昨年中は会社で重要なことに取り組んでおり、自分のオタク的な興味分野ではないことの勉強にかかりっきりの一年でした。このNOTEをはじめとするSNS系の更新などを含めた交流はほとんどありませんでした。 #でも少しは遊んでたけどね😄  現在している仕事を、少し誇張してお話しすると、オワコン化したテニススクールの再建です。国内の人口減による損益の悪化、上達

    • 三手の読み

       昨年の12月から、ステップジュニアではレッスン以外に毎週日曜日夜に(男女隔週)で約3時間ゲームだけを回していくパワーアップクラスというのを新設しました。プロボクサーの運営費で最も経費がかかるのがスパーリングの相手だと知ったときにピンときたのです。どういうことかというと、練習相手、試合相手というのは費用がかかってでも必要不可欠であり、適切なレベル、階級の人選と人集めが大切で難しいということです。レッスンの中でも、できるだけレベル、性別、年齢などが近い子どうしでヒッティング、マ

      • 私の考えるクロストレーニング

         2017年に立ち上げたステップアップジュニアには、いくつかの実験的な試みがあり、現在も様々なことに失敗しながら挑戦しています。最近は練習の中でクロストレーニングを取り入れられないか考えています。その理由を中心とした記事内容になります。  スポーツに限らず、どんな分野であれ、その専門分野、技量には、それらを習得するためにかけた練習の時間が比例します。テニスも間違いなく同様です。しかも、競争相手が多ければ多いほど、その中から抜け出すには相当な練習時間が必要です。ITF(国際テ

        • 次男がテニスをはじめて1年が経ちました

           次男がテニスをはじめて1年が経ちました。もう二度と訪れない「1年目」なので備忘録としてNOTEに1年の活動とテニス転向のきっかけみたいなものを書いてみます。  次男は2010年の1月2日生まれです。テニスには有利とされる早生まれですが、4月生まれが有利な野球の道を、お兄ちゃんの背中を追って小学1年生からはじめました。野球では右投げ左打ちで、これは私や、野球の指導者が強制させたものではありませんでした。長男は主にピッチャーをしていましたが、次男はピッチャー、キャッチャー、シ

          セーラムオープンテニス大阪の思い出(1993年、94年3月31日)

           記憶には短期記憶と長期記憶があります。本記事では記憶力が著しく悪い私の長期記憶だけに頼って書いた記事です。内容は28、29年前の出来事です。当時の私は中学2年、3年生であり、その出来事に関して何かメモや日記で残している訳ではありません。ただ、父親がカメラ好きで、キャノンやコニカミノルタのカメラや望遠レンズを所有しており、この出来事の写真が当時としては高画質で数十枚残っていました。たまたま昨日、Twitterでのつぶやきに、この出来事をふと書いたところ、著しく記憶力の悪い私が

          セーラムオープンテニス大阪の思い出(1993年、94年3月31日)

          いなちん先生1

           いなちん先生こと、稲本昌之さんが私が勤めるテニススクールに来てくれました。そもそもは稲さんから電話があって、小説の第二弾のプロモーションをしたいとのことでした。私の方も昨年のコロナ問題も含めて、遠方は愚か、近場のスクールや試合を観にいったりすることもなくなっており、他のテニスコートなどとの交流が全くなかったので久しぶりに稲さんに会いたいのと、他者から自分のレッスンや仕事の批評なんかをされてみたいと思いました。#久しぶりに楽しかった😄  静寂の海・創楽の音-テニススクール物

          いなちん先生1

          油絵を描いて気づかされたこと2

           私の本職はテニスコーチです。小さな子供から初老の方まで幅広く指導しています。逆にプロテニスプレーヤーや世界に出ていくような選手は扱ったことがありません。私の受け持つ老若男女の生徒さんにはそれぞれに導いていきたい山頂があって、それにはどの道順でどういう工程で登っていくべきかを、生徒さんの環境や能力によって決めていきます。その計画はコーチ側が主導で決めていくこともあれば、生徒さん側が決めていくこともあります。また、途中でその道順や工程期間を変更することもあり様々な形があります

          油絵を描いて気づかされたこと2

          油絵を描いて気づかされたこと1

          今年の3月ごろに、あるテニスコーチのお父様がお亡くなりになられ、そのお父様の趣味であった油絵セットをお譲り頂けるとの連絡がありました。絵は小さな頃から描いていましたが、絵といっても落書きみたいなもので、主に鉛筆を使っていました。水彩画はパレットの片付けや、水の準備が大変で学校の図工の時間に課題で描くなど以外は滅多に使いませんでした。#でも小学生時代の課題の水彩画は全部金賞とった✌️ #10年以上前に描いた鉛筆画↓✋  そんな油絵初心者の私ですが、緊急事態宣言で本業のレッス

          油絵を描いて気づかされたこと1

          昔のレザーグリップについて

           現在、本業で使用しているラケットはダンロップの4000RIMというラケットを使用しています。使い始めて15年くらいになると思います。発売は1999年くらいのものです。スペックはSLで重さは320g〜335gです。バランスはトップライトでグリップサイズは3です。ガットはバボラのトニックボールフィールというナチュラルガットを42P〜47Pくらいで張っています。フレーム自体はリムという素材で柔らかいです。このラケットは標準装備でウィルソンのプロスタッフと同じくフェアウェイのレザー

          昔のレザーグリップについて

          後ろから前へ3

           相手から打ってきたボールにどう対応するかより、自分が打ってから相手が打つまでの間に、自分が打った場所からどこに、どれだけ『ずらし』という動きが入るかということが大切であることを前記事で書きました。この『ずらし』の動きは移動距離が大きければいいというものではなく、必要性によってはあまり移動距離は大きくない方がいいときもあります。要するに、自分が打ったボールに対して相手の返球をどこで、どういう向きで待ち構えればいいのかということです。この相手自分が打ったボールに対して、相手から

          後ろから前へ3

          後ろから前へ2

           『後ろから前へ入っていけるのはお得』ということは、当たり前ですが飛んでくるコースにいるということです。飛んでくるコースにいるから後ろから前へ入っていけるわけで、そのコースにいなければ追いかけること、取りにいくことになります。前記事で紹介した雁行陣同士のラリーからのアプローチコースの選択についても卓上理論では理解できても、実際にやってみると難しいのはアプローチショットそのものの難しさよりは、その前のショットを打ってからスプリットまでに、次のコースへ自分のポジションを移動できて

          後ろから前へ2

          後ろから前へ1

           ボールへの入り方として、後ろから前へと入っていけるのは得です。後ろから前へと入っていければ腰が存分に使えます。ただ本記事においてはこの腰が存分に使えるという打ち方の話ではなく、待ち方、ポジションのずらし方という観点について書いていきます。#パート1ではオチまでいきません✊  テニスのダブルスにおける、ボールの取る範囲についてよく雑誌などでは『テリトリ』という概念で説明されているのを見ますが、世界レベルのダブルスをコーチする人が流行らしたようですし、数学的なようで数学的では

          後ろから前へ1

          テニススクールのパイオニア2

           本業の方で4月からの新年度を迎えるにあたり、いろいろと忙しい日々が続いていますが、新システムの調整をしていたら、同僚のスタッフから「Kobans1978コーチがいうようにクラス設定はレベル分けがなくなりますね」と言われました。これは数年前からずっと言い続けてきたことで『テニススクールのクラス設定はレベルでは分けれなくなる』という未来予測の上で本業の運営をしてきました。私が本業にしているテニスコーチという職業も、それを要素と構造で抽象分解していくと様々なテニスコーチが存在し

          テニススクールのパイオニア2

          4人でダブルス

           あたりまえですが、テニスのダブルスは相手が二人います。メインラリーとなる人の特徴、いわゆるサーバーならリターナー、雁行陣の後衛同士などのことは気にしていますが、その前に相手の前衛さんの動きなどの特徴を掴んでおかなければなりません。ルール上サーブを打つとき、そのリターンは打つ人が決まっているためサーブを前衛がボレーすることはありません。ただそれ以外においては、必ず無視できない存在です。むしろ順番としてはまず前衛です。また、前衛さんの代表的な奇襲攻撃である『ポーチ』がありますが

          4人でダブルス

          ショットでは何を合わせるか

           テニス技術において、いろいろと合わせる(セットする)指導があります。例えば高いボールは高くテイクバックを合わせるとか、速いボールには早くラケット面をセットするとかです。本記事ではバックハンドボレーでの、相手が打ってきたボールに対する合わせ方について書いてみます。#コーチによって違う✋ #←どれが正しいかではなくその理由が大事✌️  一般愛好家にとってバックハンドボレーは難しい方が多く、その苦手意識からポジションまでが歪になり上手くいかない例もみます。とくに女性プレーヤーは

          ショットでは何を合わせるか

          ダブルスにおける展開とは

           これはテニスのダブルスだけに限った話ではありませんが、つながり、広がりのある展開とはどういうことかについて考えてみました。『展開』という言葉も、その意味に含まれる『つながる』も『広がり』も抽象的概念で広い意味があります。広い意味だけに様々な捉え方があり、それだけ答えの幅も広がります。ただ『展開』がわからない人にとって、広い抽象的概念だけでは、あまりにボヤッとしており、具体的にどうすればいいのかがわかりません。#ホリエモンがボヤッとした抽象的なこと言う奴はダメだって言ってた😄

          ダブルスにおける展開とは