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言葉の力を信じることにした(ストレングス・ファインダー セッション受けました)


しずかみちこさんのストレングス・ファインダー個別セッションを受けてきました。
お花見にぴったりの晴れた週末、某所の喫茶店で対面でお話しさせていただきました。帰り道にはちょっとだけお花見もできました。

ストレングス・ファインダー(webテスト)もそれに基づいた個別セッションも自分について知るためのものではありますが、東日本大震災ややまゆり事件、Ponta君とぬいぐるみについて話したり、こんなことをひとに話すのは初めてだな……という意味で貴重な経験だったと思います。
正直セッション前はキャリアの話をすると思っていたのですが、むしろ圧倒的に人生の話だった、という感じです。


セッションを受けた理由

盲点を衝かれたかったからです。

しずかみちこさんのストレングス・ファインダーのセッションについては自問自答ファッションガールズのnoteで何名か記事を書いていらっしゃる方がいらしたのでそちらで知りました。
わたしは昨年コロナ罹患+後遺症で仕事を3ヶ月ほど休んでいます。今までいた部署は体力的に少々リスキーな業務があることから、今は異動先を調整して頂いている状態です。なので、新しい業務や人間関係に入る前に自分のウィークポイントと対応策を知っておけたら安心かも……と思ったのが最初のきっかけでした(時間もあるし)。
JJGのnoteから、しずかさんのストレングス・ファインダーでは路線図という形でその人の強み、能力が可視化されることは知っていました。
で、この路線図、皆さんのものを見ていると決して一本道だけではない。人によって路線が途中から複数に分かれていたり、本来のルートとは別に偽装ルート(?)があったり、どうも本人もあまり自覚していない何かを明らかにしてくれるっぽいぞ、と。

わたしは自問自答ファッション教室に昨年7月におじゃましているのですが、参加後から少し気になっていたことがありました。

「すごく頭を使った、疲れた」
「こんなに自分のことを考えたのは初めてだった」
「こんな言葉が自分から出るとは思わなかった」

教室の受講感想のnoteを読むとこういった表現がよく出てくるのですが、わたしの場合、実はそういう感覚があまりなかったのです。

受講前に結構noteを書いていたからかな。
発言の順番が最後になって、考える時間が多かったからかな。

最初はそんな風に思いましたし、その影響もまあなくはないだろう……と思います。
念の為言っておきますが、これは教室での経験が役立たなかったという意味では断じてありません。ファッションについて受講者の皆さんとお話できたのは貴重な経験でしたし、コンセプトの「人にショックを与える」などは、後からいやこれかなり重要だな……? と気付きました。その場では答が浮かばなくて、ああここが自分にとっての課題なのかなと思った質問もあります。
……あるのですが、何というか。

あらかじめ作った、取り出しやすい答を読み上げているような気がする。
とんでもない自分が出てきて、大変なことにならないように。

例えて言うならそれは、自分は絶対酔わないぞ……と決意してお酒を飲み続けているのに近いかもしれません。
肝臓の強さが同じレベルの人が二人いた場合、酔っ払って人前で醜態を晒して良いと思える人と、酔うことに不安や恐怖を感じる人とでは、同じ量のアルコールを飲んでも酔い方も酔う速度も変わってくると思うのですが、わたしは圧倒的に後者なのだと思います(比喩としても、リアルのお酒の話としても)。
嘘はついていない。隠したり、誤魔化そうとも思っていない(オンラインでの言動はちょっとまた別ですが)。
しかし意識的にしろ無意識的にしろ、内部にストッパーがある。だから想定通りの場所に着地して終わった……そんな気がしたのでした。
なので、その盲点を衝いてもらえないか……というところまで事前に言語化はしていなかったと思いますが、とにかく、診断を受けることでついでに何か意外なものが出てきてモグラ活動のヒントになったりしないかなー、と思っていたのでした。

結論から言うと盲点は突かれましたし、すごく頭を使いました。
たぶん、人によっては自問自答ファッション教室と同じか、それ以上に自分を見つめる経験になると思います。

テスト結果と路線図

まずは事前に受けたwebテストの結果から。
ストレングス・ファインダーには34の資質があるのですが全部書くのは大変なので、こちらには17位まで書いておきます。
なお資質は🔴実行力、🔵人間関係構築力、🟢戦略的思考力、🟡人に影響を与える力、の4分類に分類されます。

🔴慎重さ
🔵親密性
🟢学習欲
🔵調和性
🟢分析思考
🔵個別化
🟢内省
🟢着想
🔴公平性
🔴責任感
🔵共感性 
ーーーーここまでが上位資質ーーーー
🟢戦略性
🔵適応性
🔴目標思考
🔵運命思考
🔵成長促進
🔴信念

🟡人に影響を与える力、ゼロ!
体育会系的なノリとかだめなタイプですよね、と言われて、そうですね……とそっと目を逸らしていました。だめです。
次に、リストの上位資質11種についてカードが出され、一枚ずつ自分に当てはまるかどうかを確認します。その結果作成していただいた路線図がこちら。

山手線ぽい緑から中央線ぽい青へ

🟢と🔵、のみ!

「完成で奥深くにある価値を見つけて」「価値を人に伝えていく」
流れとしては興味を持ったものを様々な角度から見て受け止めたものを分析、自分の言葉に落とし込んでから人と分かち合う。分かち合った人達の思いを知ることで新しいアイデアが生まれ、皆のペースに合わせながら調整、形にする……という感じとのこと。

面白いなと思ったのが資質・共感性(empathy)とは他者だけでなく、自分の感情を知る力でもあり直感でもあるということ。このあたりの、概念の言葉が逆にミスリードを呼びやすい、みたいなのはホロスコープお話会でも考えたことなのですが、どんなジャンルでもこの問題は発生するんでしょうね。
共感性は人間関係構築力の資質に分類されるので、感情とは人間関係であり、自分との関係も人間関係に含まれるんだなあ……と後でしみじみ思いました。

そんな訳で路線図を見せられてほうほうほう……と見ていたわたしにしずかさんが一言。これ、🔴慎重さ(1位)と🔴責任感(10位)が抜けてるんですよ。
そう、この2つが抜けて11位の🔵共感性が入っています。

書くことは分かち合うこと

この路線図の流れに違和感や疑問はありますか、と言われて、ぱっと浮かんだのが趣味のテキスト創作でした。
わたしはテキスト創作を一次、二次両方でやっているのですが、特に二次だとみんなの作品をまとめて読めるようにしたりとか、オンラインイベントの協力をしたりとか、色んな人が参加できる場をつくる、というのを結構やっています。Twitterで誰かのこういうのあったらいいなーという声を見かけて、それなら……と動く感じ。あまり大きな声では言えないのですが、わたしが初めて印刷所に入稿した同人誌は個人誌でなく、アンソロジーでした。
二次創作活動は同じ作品のファン同士の交流という側面が一次のそれより強いと思いますが、わたしの場合、「人と分かち合う」「誰かの声を聞きながら形にする」という側面が強いんだと思います。その意味でこの路線図は非常に納得のいくものでした。

そういえばわたしのテキスト創作のスタートはなんか人と違う、と以前から思っていたな、とも後で思い出しました。
テキスト創作を始めたきっかけって「物心ついたころからオリジナルのお話を考えていた」とか「面白い作品に触れて自分も書きたいと思った」とか「推しへの愛が溢れて」などが多いと思うのですが、わたしの場合、好きな洋楽の歌詞翻訳があまりにださくて自分ならどう訳すかを考えたとか、恐らくそういう所からスタートしています。
これも「落とし込んで」「分かち合う」やり方な気がします。

仕事だと今の職場ではあまりないのですが、問い合わせ対応や業務の簡略化を提案する、といったことは結構好き、かもしれません。

言葉は嘘をつける、けれど

路線図を踏まえて、しずかさんからは以下のように指摘されました。

・感情、特にネガティブな感情の抑制が強いなという印象がありました。
・多分前職(大変ハードな職場でした)の影響だと思いますが、🔴慎重さ(1位)と🔴責任感(10位)が先頭と殿に立って、それ以外の資質が勝手なことをしないように見張ってる感じです。そのために🔵共感性(11位)が弾き出されてしまっています。
・大変な状況を乗り切るためにこの2資質を使っていたのでしょうが、この2つは本来上位の資質ではないし、今の環境では使わなくて良いはず。
・ネガティブな感情は自分を守るものだから、悪いものではないんですよ。

路線図では🔵共感性が入っているところに、今は🔴慎重さが入っているのだそうです。
ちなみに🔴責任感は各資質すべての横について見張っている感じだとのこと。う、鬱陶しい……! 責任感はとても暴走しやすい資質だそうです。(もしかしてちょっと前からご時世的にもそうなんじゃないですか、とお伺いした所、今の世の中の流れもそうですね、とのことでした)
ネガティブな感情の抑制についても、ああ自分はようやく怒ること、嫌うことを自分に許したんだな(=今までは許してなかったんだな)……と思ってこんな記事こんな記事を書いているので、その意味ではまさに、なタイムリーな指摘でした。

ちなみに🔵共感性について、この資質の内容をどう思うかしずかさんに問われたとき、わたしはかなり首を傾げていたのでした。自分に当てはまる、と思えば当てはまるし、そうではない、とも思える。
もともと自分についてはドライで冷たい、無神経で気の利かない性質だとずっと思っていました。冷たいからせめて知識だけはつけよう、学習しようとしていた……というのがわたしのセルフイメージで、その意味では路線図も🟢学習欲→🟢内省→🟢分析思考という流れのほうが自分の体感に一致します。
……なんですが。
ここ数年の休職や対人トラブルその他でつくづく思ったこと。

世の中、わたし以上に無神経で気の利かない人間がどうもたくさんいるらしいんですよね……! (暴言)

もしかしてわたし、相対的には神経質というか繊細で他人に気を使うタイプだったりするのでは……え、まじで……? と思ったのが昨年末。
なので悪意あふれるSNSに疲れるとか、誰かの怒鳴り声が聞こえると不安になるといった🔵共感性のマイナス面は実感していたものの、逆にプラス面、たとえば感情が豊かだとか感情を通わせることで人と関係を構築する、と言われると、ええ……?(困惑)となってしまう。
論理で外堀を埋めれば確かにそういう結論になりますね、とは思うのですが(このあたり典型的な🟢分析思考ぽい発想なんだと思います)、それが腑に落ちているかといえば落ちていない。

で、そうすると🔴慎重性、🔴責任感を弱め、🔵共感性を強化してあげるといいのかな、ということになります。
しずかさん曰く、🔴責任感を弱めるためには自分を許すこと、とのこと。このあたりは休職その他で自分の課題として痛感したことなので(🔴慎重性、🔴責任感の暴走で休職や対人トラブルになったんだなーと思います)確かに……という感じです。
ちなみにセッション後に気づいたのですが今のわたしのYAZAWAはナイチンゲールと英国紳士で、これはまさに🔴責任感的な存在、な気がします。確かに自問自答ファッション教室でもなかなか浮かばなかったし、その後もYAZAWAと相談して服を買ってる記憶が特にありません。
えっ、じゃあいまのわたしはどの資質を使って買い物をしてるんだろう……わたしのYAZAWA、誰……?

では🔵共感性を強くするとどうなりますか、と質問すると、引き出しが増えますよ、としずかさんの回答。

あっ、それってつまりテキスト創作の幅が広がるということでは?

俄然やる気になったわたし(仕事はどうした)、では共感性を強くするにはどうすればいいか尋ねると、以下のような答が帰ってきました。

・ネガティブな感情を見つめてください。覚悟を決めればできます。
 (ネガティブな感情の見つめ方については方法を教えてもらいました)
・自分の感情に問いかけてみること、自分について書くことです。テキスト創作が趣味なの、ちょうどいいと思います。
・でも、今のままで問題があるわけではありません。

ファッションや人との出会いを通じて、たぶんわたしは少しずつ回復・全身しているのだと昨年末から思っていますが、とはいえ、今のままで問題があるわけではない、という言葉にはとてもほっとしました。
10位以内に入っていないとはいえ、共感性の存在が第三者にも感じられる資質として今存在しているのは恐らくこの数年、あるいは長い間の自分の過程によるものなのだと思うし、思いたい。

自分について書くこと、アウトプットの大切さについては自問自答ファッションでもよく言われていることです。わたしはテキスト創作が趣味で、こちらのnoteも結構書いている方だと思いますし、書くことで自分でも気づいていなかった自分に気が付けるというのは確かにそうだなと実感しています。
でも。

……テキストって、嘘をつけるんだよな。

ずっとそんな風に思っていた自分がいるのも事実です。
テキストは嘘をつけます。嘘だと自覚しながらの嘘はもちろん、それを嘘だと自覚しなくても、いくらでも嘘をつき続けられます。書きたくないものから目を逸らし、迂回しながら、まるでまっすぐな道を通ってきたかのように書いてしまうことも可能です。それは、自己否定からスタートしたウィッシュリストをいくら書き続けても意味がない、というような話かもしれません。

テキストは嘘をつけるじゃないですか。
そうですね。でもそれが嘘だと、もうバレリーナさんは気付けるんじゃないですか?

一つ確かなのはセッション中に話題に出たやまゆり学園の事件と東日本大震災、これらはこことは違う場所で、真剣に正面からテーマにして書いたことがあるということです。
言葉の力を、わたしはもっと信じてもいいんじゃないだろうか。

というわけで帰り道、最寄り駅の書店で購入したのがこちら。
テキスト創作はしているけれど、改めて自分について書くためのツールとして買いました。

恐らく何か、自分史のようなものを書く必要があるのではないか……と思っているのですが(その場合は有料マガジンにしようと思っています)、帰り道にiphoneのメモに箇条書きにしてみた所、どんどん項目が増えて驚いています。
しずかさん、ありがとうございました。


以下は有料部分です。
もう少し暗い話、個人的な話を含みます。

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