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スペイン巡礼30日目:セブレイロ峠、越えてみた。

2018/09/19 Vega de Valcarce-Fonfria(25km)

山の中を早朝に歩くのは怖いので、7時50分頃ゆっくりスタート。だが実際は、しばらく車道沿いを歩き、小さな村をいくつか通過するだけだった。もう少し早めに出発してもよかったな~

朝通った、Las Herreriasという小さな街がとってもかわいかった。Vega de Valcarceからもそんな距離ないし、こっちに泊まればよかった~なんて思ったり。

小川が流れていたり、馬がいたり、かわいらしいカフェがあったり…朝の冷たい空気の中、のんびり歩くのが気持ちよかった。

街を抜けると、車道の上り坂に突入。舗装路だから歩きやすいけど、まあまあ疲れる。どこからともなくワンコが現れ、「ほれほれ、何へばってんだ~ついてこい!」とでも言うように、私を先導してくれた笑

途中で飼い主が車で追い付き、「早く車に乗りなさい!」と言うも渋りまくるワンコ笑 こいつのおかげで上り坂も何だかんだ楽しめた笑

ついに山道への入り口へ到着!ここから、ひたすらのぼっていく。

たまにガタガタ道だけど、登りだし足場が不便なのはそこまで気にならなかった。とはいえ、傾斜はまあまあきついので普通に息は切れる。

途中で一旦小さな街を挟む。ブルゴスからたびたび再会するカナダ人のおばちゃんとすれ違ったとき、笑顔で挨拶したら、

「あなたの笑顔、とっても素敵よ!」

さらっとこんなこと言えちゃうんだもんなあ笑
不意打ちでほっこりさせられた。


さらに小さなサンドイッチまでいただき、エンジン全開で頂上を目指す!

雨が多い地域らしいけど、今日も快晴!!暑すぎもせず、ちょうどいいトレッキング日和。すれ違った別のおばちゃんも「なんて綺麗な景色なの!!」と感動していた。

予想よりは楽に頂上到達!景色は道中見下ろしていたものとあまり変わらず、「あ、もう頂上?」という感じだった笑

O Cebreiroは小さな村だが、お土産やさんがたくさんあり、バスで来たツアー客でごった返していた。

自転車のサービスもあり、次の街で乗り捨てできるみたい。顔見知りの韓国人たちが2ケツで、颯爽と坂道を下っていくのが見えた!荷物がなければぜひトライしたかったなあw


何だか人が多いしまだ12時なので、さらに先まで歩くことに。道が2つに別れるらしいが、どちらが良いのかわからず、ガイドブックを持っているドイツ人に解説してもらった。

看板でおすすめされているルートは景色は今一つだが距離が短く楽、もう1つの道はとりあえず景色が綺麗らしい。みんな後者を選んでいたけど、私はもう十分景色は堪能済みだし足を労りたかったため、1人おすすめルートへ。

私が選んだ道でもある程度景色は見えるし、たしかに足には優しく大正解だった。

2つのルートの合流地点に着くと、例のブラジル人15人グループに再会。今日の目的地を聞くと、あと9km弱先のFonfriaだという。そのわりにかなりのんびりペースで歩いているのが彼ららしい。

途中の謎の像。つい寄りかかる。ここまでは順調だったが、このあと車道と小さい街の住宅街を通過するもなかなか良さげな街に着かない。Hospitalという街に一応宿はあったが、人がいなすぎて不安。結局私もFonfriaを目指すことに。

とんでもなく急な坂をのぼると、やっと巡礼者たちがたくさん集まるカフェに到着。

ここ数日何度か遭遇している韓国人のおばちゃんが休憩していた。やはりFonfriaまで行くらしい。あと3kmだからもう少しだよ!とエールをもらう。

40mlの細長いグラスの生搾りオレンジジュースが2.5€で他のカフェより割安だったので迷わずオーダー。炎天下の中2時間歩き続けてヘトヘトだった私は、ようやく生きた心地がした。

しかし時刻は既に14時過ぎ。早くシャワーを浴びほっとつきたくて、日差しをガンガン浴びながらラスト3kmをもうスピードで完走。

Fonfriaは本当に何もない小さな村だが、街の入り口におしゃれなアルベルゲを発見。Booking.comの評価も良いらしく、スタッフのおにいさんも親切&英語ペラペラ。

気力と体力をどうにか振り絞りシャワーと洗濯を終え、ついにランチ?タイム。午前中にカナダ人のおばちゃんが恵んでくれた小さなパン以来の食事。

トルティーヤのボカディージョを頼んだが、またもや薄いオムレツパターン。でも巨大ビールがおいしいから良しとする。

近くのレストランでメニューが9€で食べられるらしい。結構みんな利用していたが、私は節約したいしランチが遅すぎたのでやめておいた。

部屋でごろごろしていると、何だか見覚えのある後ろ姿が……なんと、Castrojerizで巨大なマメの治療を受けていた韓国人のスーだ!!

結局あれ以来2週間ぶりの再会。スーもかなり驚いていて全力でハグをし再会を喜ぶ。一緒に困難(マメ治療)を乗り越えた者同士、謎の絆が生まれていた。今も小さいマメがいくつもあるらしいが、順調に歩いているとのこと。

思わぬところで思わぬ人と再会する、

それがカミーノの醍醐味だと改めて実感。

明日はSamosまでが現実的。でも正直Sarriaまで歩いてしまいたい…また明日、自分の足と相談しよう。




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