見出し画像

スペイン巡礼32日目:愉快なおじさんたちとの出逢い&再会ラッシュ

2018/9/21 Sarria-Portomarin(21.6km)

14人部屋で一人で迎える朝。せっかく個室状態だしのんびりしたいところだが、Sarria以降は一気に巡礼者が増えるらしいので、6時過ぎには出発。

Sarriaは中規模都市といえど、 こんなにでかでかとサインがあるから分かりやすい。

街を出ると、早速山道に入っていく。やはり真っ暗だが、これまでの道に比べて圧倒的にサインの数が多いから少しは心強い。

ただ、全く巡礼者がいないのが気になる。Sarriaから一気に増えるっていうのは何だったんだろう…

若干不安になりながらも、短いスパンでサインが見つかるおかげで、次の街Barbadeloに無事到着。

まだ7時過ぎなのであたりは暗い。Barbadeloは小さい街だが、街の入り口のよく整備された綺麗なアルベルゲには、スーツケースを転がす巡礼者で溢れていた。おそらくツアー客だろう。

Sarria以降は、巡礼証明書がほしいなら1日最低2つのスタンプが必要となる。バルでスタンプだけ押して、巡礼路がツアー客まみれになる前に出発。

Barbadeloを過ぎると、急に知らない顔や荷物の少ない巡礼者をよく見るようになった。おそらくSarriaから歩き始めたばかりで、すれ違いの「ブエンカミーノ!」の挨拶もなく、足早に抜かしていく人が多いのが何だか悲しい。

サンライズはいつもと変わらぬ美しさ。

道路状況も悪くない。Sarria以前の道と比べると、かなり整備が進んでいるように感じた。

また途中で牛さん登場。チャリ軍団も停まって写真撮影大会笑

そしてついに、残り100kmの目印を発見!!あと4日でやっとゴール…いやもうゴールしてしまうと思うとちょっと寂しい。

最初の2週間は長く感じたが、ラスト10日くらいから時間が経つのが物凄く早く感じるようになったから不思議だ。ようやく足の痛みとうまく付き合う方法が身に付いてきたんだと思うw

民家の入り口に設置された、ドナティーボ屋台。ちょうどフレッシュジュースが飲みたかったので、ありがたくいただいた。

さすがに昨日の30km踏破が響き、アキレス腱が痛む。ポールを最大限に活用し、なるべく足に負担がかからないよう歩き続けた。

すると、すれ違い様に1人のおじちゃんが声をかけてきた。ブラジル人のアルベルト。定年退職を機に、念願のカミーノに挑戦中らしい。

というのも、初めてカミーノのことを知ったのはなんと18歳のとき。それ以来ずっと挑戦したいと思っていたが、なかなかタイミングがなかったらしい。

まわりはみんな「なんでそんな苦行みたいなことするの?」と言い、甥っ子を誘うも断られ、結局1人で来たという笑 それでも毎日いろんな出逢いがあって面白いし、長年の夢を叶えられてとても嬉しそうだった。

「実は、今日誕生日なんだよね!」

まさかの!笑 何だかこっちまでテンションがあがってしまったw残念ながら、今日はPortomarinの1つ先の街まで行くらしく、今夜の誕生日パーティーには出席できなそう。

でも、アルベルトとはPortomarinまでの1時間半、お互いの国のこと、仕事のこと、カミーノのことなど、おしゃべりを目一杯楽しめた。

アキレス腱が痛くても、アルベルトとのおしゃべりで気が紛れ、何だかんだかなり順調なペースでPortomarinには到着できた!

目星をつけていたアルベルゲへ向かう。チェックインより少し早かったが、オーナーのおじちゃんが快く対応してくれた。

予約なしで行ったらなんと最後の1ベッド!やはり人気の宿は特に、Sarria以降予約は必須のようだ。

おじちゃんはスペイン語しか話せないが、対応がスーパー丁寧!館内のことをくまなく説明してくれて、明日の朝どうやって巡礼路に出るかまで外に出て示してくれた。シーツの匂いチェックまでさせてくる笑

洗濯やらを済ませいざスーパーへ出掛けようとすると、なんとドイツ人ナースのキャロラインがチェックインをしていた!プエンテラレイナで知り合ってから、再会するのは何度目だろう笑

さらにスーパーではブラジル人グループのメンバーに遭遇!「昨日は会えなかったからどうしたかなって思ってたの!」と相変わらず優しい言葉をかけてくれる。

せっかく宿の居心地が良いので、この数日間特に酷使した足を労るためにもとにかくダラダラ。

そしていざ寝ようと思ったら、ルームメイトのおじさんが猛烈にいびきをかき始めてびっくりwキャロラインは相当イライラしていて、全力でため息&舌打ちをしている笑

そのわりにわたしはスッと眠りにつけたのだが…よっぽど鈍感なのかな?笑

最後まで読んでくださり、ありがとうございます!サポートいただいたお金は、パリ生活を生き抜くために使わせていただきます。