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スペイン巡礼31日目:サリアまで30km爆走の巻

2018/09/20 Fonfria-Sarria(約30km)

朝は遅め。の予定が、6時過ぎに起きたら過半数のベッドが既に空だった。6時半には電気がつけられ、全員半強制的に起床。

7時半頃出発したが、やはりまだ外は暗い。ヘッドライトを頼りに、ひとりで歩き始める。

Fonfriaは家畜の糞のにおいが充満していたからか、昨日干しておいたTシャツもどこか臭いような臭くないような…

そんなことをぼんやり考えていたら、だんだん明るくなってきた。街中を抜けると遠くに霧が広がり、なかなか神秘的。

道もそこまで悪くないので歩きやすい。朝のひんやりとした空気の中歩くのは本当に清々しいというか気持ちいいが、そんな毎日もあと数日と思うと少し寂しくなる。

Triacastelaで朝の休憩タイム。フレッシュオレンジジュースをバルでいただいた。街の出口は、道が左右に分かれているが、みんなSamos方面を指す左手に進んでいく。

ネットではSamosを経由する人は少なく、Sarriaまでより近道の右手を進むという情報を得ていたので少し戸惑う。まあまだSarriaまで歩くか決めかねていたし、大人しくおじさんたちの後に続いた。

山に囲まれた車道沿いをひたすら歩く。Vega de Valcarceへ行くときの"山梨の山の中の国道沿い"と似た雰囲気w

しばらくして森に入ると、牛の群れに遭遇。大好きなインドを思い出してひとりにやける私wみんな大人しいので、黙々と前に進んでいく。

想像以上にSamosの街は遠く感じ、12時頃ようやく到着した。実は、かれこれ2時間くらい水を持たずに歩いており、ずっと木陰だったとはいえ、死ぬほど喉が乾いていた。

Samosでようやく水を汲めて生き返る。さらに、朝に小さなマフィンしかも食べていなかった私は、さすがにおなかも空いたので、この後Sarriaに進むか、Samosに泊まるかを考えるためにもバルで休憩。

トルティーヤを頼んだが、まさかのバゲッド2枚&トマト付き!それに大きいサイズのオレンジジュースも頼んで6€しなかったから、かなり当たりなランチとなった。

wifiを繋ぎSarriaまでの距離を調べると、12kmほど。もし今日Sarriaまで歩ければ、25日にサンティアゴに到着し、その後ポルトに行く時間ができる。

正直足は既に痛かったが、なぜかSamosにはびっくりするほど巡礼者の姿が見えず不安だったのもあり、意を決してSarriaへ向かうことに!

このとき既に13時。とはいえ、Sarriaなら宿はたくさんあるし、夕方着でもさすがにベッド1つくらいは空いているだろうと祈り、いざ出発。

ここからしばらく写真がない笑 というのも、Samosのバルを出発し15分で「やっぱり泊まればよかった」と後悔するくらい、とにかく暑かった。

9月といえど、スペインの日差しは相変わらず凄まじい。基本山道なので日差しを遮ることはできるが、地味にアップダウンが激しく、汗が止まらない。

結果的に、途中何もないところに建つやたら新しい綺麗なバルで、1.8€のアクエリアスに課金するはめに。スーパーの3倍の値段だが、水以外の冷たい何かを体が全力で欲していたので仕方がない。

もう15時前なのにまだ山道を歩いていると、「今日本当にたどり着けるのかな?」と不安になる。しかもこの時間にSarriaを目指す人は少ないのか、ほぼ誰ともすれ違わず孤独…

ようやく山道を抜け、視線の先にSarriaらしき街並みが見えてきたときは、本当にほっとした。まだここからが長いのだが笑

音楽で無理やりテンションを上げながら、プーさんにもらったトレッキングポールで痛む足を支え、何とか一歩ずつ前に進む。巡礼中トップ3に入るきつい道のりだった。

幸い目星をつけておいたアルベルゲは、街の入り口付近だった。前日にGoogle Mapで検索済みだったので、オフラインでも場所がわかった。

16時半頃ついにSarria到着!

ここで管理人のおばさんがナイスな対応。はじめに案内されたドミが、狭い上にむさい男たちで埋め尽くされていたからか、何と新しく14人部屋を私だけのために開放してくれた!!私より遅く到着する人はほぼいないだろうし、要するに個室利用w

まさかの神対応に、1日頑張って歩いてよかった~と思えた。ありがとおばちゃん!

スーパーでトマトソースを買い、いつもと同じパスタを作る。 おそらく20人も泊まっていないはずなのに、広いキッチンが使い勝手が良いからかやたら混んだ。

そのわりに特に交流するわけでもなく、とにかく疲れたのでさっさと食べて、超広いドミを一人占め!

明日からついにラスト100km。人がかなり増えるらしいから、早めに出発しよう。(起きれたら)

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