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スペイン巡礼22日目:1人になりたい病完治

2018/9/11 Leon-Villadangos del paramo(約22km)

急遽出発を決めた朝。3日ぶりに歩きます。

静まり返る朝6時過ぎの大聖堂周辺。
歩きだして数分、早くも黄色の矢印が見つからない事件。

まわりの巡礼者も迷ってて右往左往。やっと私が信号の真下にあった矢印を見つけてみんな前進できた笑 本当に街中はサインが見つかりづらい…

3日ぶりだから足が心配で、平坦な街中でさえゆっくり歩いていたら、ものすごい人に抜かされるw

住宅街の坂道をのぼったらちょうどサンライズ。これぞカミーノの醍醐味!


しばらく歩くと2つのルートが登場。私は、景色は退屈だけど距離が短いほうを選択。途中何度ももう1つのルートへ誘導しようとする矢印に出逢うけど、惑わされずにともかく右へ進む。

まさかの電線に靴w誰がどうやったんだろう笑

今日は車道に沿ってひたすらまっすぐ歩くだけ。退屈だな~と思っていたら、ドイツ人のマリナが追い越し際に話しかけてきた。

「英語とドイツ語どっち話せる?」と聞かれたが、まさかのどっちもいける私笑 ドイツ人には珍しくあまり英語は得意ではないらしい。案の定嬉しそうにものすごいスピードのドイツ語で話してきたw

大学で専攻していたといえ、しばらく喋っていなかったから単語がスムーズに出てこなかったり苦戦。それでもなるべくドイツ語で会話して、思わぬところで良いトレーニングができた。

マリナも初めてのカミーノ。
なぜ歩くのか聞いてみたら
「ストレスフルな毎日から抜け出したかったの」
と一言。

教会で働いてるそうで、ほぼ休みはないらしい。さらに母親の介護もあるから精神的にも疲れきってしまったという。

「カミーノは毎日歩くだけだから良いリフレッシュになるわ!」
と今は毎日楽しく過ごせているみたい。

ドイツ人って労働時間が短くて有給休暇も長くて、仕事関連のストレスがある人って少ないと思っていた。でも親の介護の負担が大きく苦労してることとか、日本と似た状況もあるんだなあ。

今日は快晴で気温もおそらく30度ほど。マリナは暑い中歩くのがかなりつらそうで、途中休憩をはさむとのこと。「ブエンカミーノ!」と挨拶し、目的地手前で別れる。

数日間1人になりたい病だった私は、久しぶりに人とまともな会話ができて楽しかった。

今日の目的地、Villadangos del paramoに到着。この街には公営のアルベルゲが1つだけ。車道に面して建っているのですぐ見つかった。

スーパーというか、小さな商店まで徒歩5分。驚くほど品揃えが微妙だったし、これまで思った以上に出費多かったこともあり、味の素の謎のカップ麺とビールを購入。ちなみに夜も同じ。恐ろしく栄養のない食事だけど、たまにはいいかなw

宿の前のベンチで、車道を眺めながら食べていたら、台湾人の男の子が話しかけてきた。日本語で「乾杯!」と言ってくれるさわやかボーイ。

話したいのは山々だったが、常に車道は車が通り声が届かないのでほとんど話さなかった。今思えば少しふてぶてしかったかなと反省。

レオンで手に入れたアイスノンでアイシングをしつつ、久々にシエスタを満喫。2時間くらい寝てしまった。

夕飯はまた不健康食。食べ終わってまたベンチでぐだっていたら、アルゼンチン人のダニエルがやってきた。今はスペインのカナリア諸島に住んでいるらしい。

友達のホセに誘われて、今回が初めてのカミーノ。レオンから始めたので今日が初日だそう。早速全身筋肉痛に悶え苦しんでいた笑

ホセが迂回路を歩きたがったせいで、27km炎天下の中歩くことになり疲労困憊wしかも年中晴れているカナリア諸島に住んでいるのに、肌が焼けるのは健康に悪いから嫌だと言っていたw

ダニエルの英語はわかりやすいし、私が話しているときも熱心に聞いてくれて、とても話しやすい。フリーランスになったこと、パリ生活のことなど、興味深そうに聞いてくれた。

一方ホセはかなりクールな感じで、あまり話にも乗ってこない。まあ私も数日前までそんな感じだったから何も言えないけど笑

しばらくおしゃべりを楽しんで、私は先に寝ることに。明日は10kmしか歩かないから気が楽だ。また素敵な出逢いに恵まれますように。

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