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浜田省吾、サングラスをかける理由を自ら語る。(1982年7月インタビュー)

『青空のゆくえ』より


浜田省吾さんの音楽をよく聴いている。
大学生の時にバイトで一緒に働いていたお母さんが、ハマショーの大ファンで、そのきっかけで好きになった。

特にお気に入りの楽曲は、『路地裏の少年』、『MY HOMETOWN』、『家路』の三曲だ。大学生の時から現在に至るまで、何かの節目に聴きなおす大切な楽曲である。

そんな中、都内のディスクユニオンに買い物に行ったら、ロッキンジャパンが出版した『青空のゆくえ』というインタビュー本があり、思わず手に取った。そして、すぐにレジに向かい購入した。

この本は1980年代後半から2000年代までの浜田省吾さんのインタビューがまとめられた本だ。渋谷さんが聴き手となり、あらゆる角度から、浜田省吾を掘り下げていて、とても読み応えのあるインタビュー本となっている。

そんなインタビューのなかで、ブレイクする前の浜田省吾に、渋谷さんがサングラスをかける理由について、聞いた箇所があるので、ご紹介したい。

何故サングラスをするんですか。
「これはね、あの、顔を覚えられたくないんですよ、公に。写真さえ撮られなければはずすんですけど。今はそうでもないかもしれないけど、一応名を成そうと思ってるから、自分が自然にふるまえなくなるのが嫌なんですよね。こうしてるとはずせば誰もわからないですからね。処世術ですかね。
『青空のゆくえ』

ここで、興味深いのは有名になること、名をなすことを明確に目標と掲げていた意志である。匿名性を持つために、最初からサングラスをかけようとしているミュージシャンは、多くなかったと思う。

ちなみに、井上陽水は人前に出る時に緊張してしまうシャイな性格を隠すためにサングラスをかけていて、タモリさんは目のご病気のカモフラージュだったと記憶している。

浜田省吾のサングラスについては、長年の謎だったけれども、本人の言葉として理由がわかったのは、思わぬ発見でございました。




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