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妊娠と仕事;報告時のモヤモヤ

無事に安定期を迎えたら投稿すべく、でも忘れないうちにと、2022/09/12に書いたものです。
今読み返すと、今はこのときのことをここまでナーバスな捉え方をしていないなとか、あの上司は理解がある方だったなとか色々思うのですが、このとき私が感じたことなのは間違いないので、そのまま投稿しようと思います。


妊娠していることを直属の上司に伝えました。妊娠が発覚してすぐ、5wでの報告です。
世間一般よりだいぶ早いタイミングなのは分かっていて、かなり不安だしかなり悩みました。ただこのタイミングにしようと決めるに至った理由もいくつかありました。

  1. マイナーな体調不良が始まっている

  2. すぐに外してもらいたい業務がある

  3. 1ヶ月半後の出張が妊婦OKか微妙、NGなら業務調整が必要

  4. 2週間後に上司が変わる

上司も、突然の申告にも関わらず、精一杯理解ある応対をしてくださったのは分かっています。でもやっぱり「理解ある対応とはどんなものか、マネージャー研修で習ったんだろうな」と思うような様子で。自分が対応する側になったときどうすればいいか考えなければいけないと思うきっかけにもなりました。

マイナーな体調不良が始まっている、のに…

まず体調不良について聞かれました。これは同じユニットの先輩が第一子妊娠時につわりが重かった話を聞いているためと思われます。
今の私のつわりは軽いとは思いますが、体調がいいときを100とすると普通は80、今は常に65、みたいな感覚が5日前くらい前からあります。症状としては、お腹が減ると気持ちが悪い、息が切れやすい、めまいがする、頭痛、等。動けなくはないので普通に仕事してますが、少しの踏ん張りも効かないだろうなみたいな感覚。

仕事への影響を判断しようとしている人への回答に落とし込み「ちょっと調子悪いですが動けるくらいです」とお答えしました。するとマネージャー、「まだかなり早い時期だから、今後は分からないけど、つわりがないのは良かったですね」

えっ、わたしつわりがないって言いましたっけ?

あくまで仕事の面談であり、キャリアを断ちたくない妊婦として回答しているので「動けます」。寝てていいなら寝ていたいし、痒くて苦しくてマスクは不快だし、早歩きすれば息が切れるからいつもより動きが遅くなる。最高記録な便秘で座っていれば辛いし、脚と腰が重いから立っていても辛い。でも幸いなことに、起き上がれている。
それを、「元気なんですね」と言われると、ちょっと違うなぁと。あぁそうか、伝わらないんだなと。心がきゅっと固くなったような気持ちになりました。

また「かなり早い時期」と言われたこともモヤモヤしました。かなり早い時期なのは承知で、自分も適切か分からず不安がいっぱいの中でお話している中で、そこを強調されるのは不安を強調されるのと同じ。
同業他社の先輩が同じくらいの時期に上司に申告して、希望に沿いそうな仕事の選択肢や、周りからの協力を得る方法や、会社の視点をアドバイスしてもらったと言っていました。「かなり早い時期」に言って良かったという先輩がいる分、悲しい気持ちになりました。

すぐに外してほしい業務があった、のに…

わたしはX線を使う分析機器の測定から外してもらいたいとお願いしました。というか、正しくは「しばらく使えないので依頼される仕事はどうしたらよいですか?」と聞きました。弊部署では妊娠中の女性はX線機器は使わないという決まりになっているからです。もちろん機器の設計はかなり安全にできているからリスクは低いと思っています。ただ、念のための不安をなくすために低濃度でも有機溶媒を気にする方の気持ちと同じように、私も有機溶媒と同じかそれ以上にくらい注意して扱いたいと思っていました。
ただ上司はその部署内のルールを知りませんでした。

既に検査薬が陽性だった4wの時点で、X線機器を1回使用しています。後輩に使い方を教えてほしいと言われ、さすがにまだ誰にも話せず、断ると不自然だったので…。
X線機器が置いてある部屋は特殊なエリアにあって、防護服や特殊なマスクをつけないといけません。そしてそのマスクはとても密閉性が良い。とにかく苦しく気持ち悪くなって、これは早めに伝えて早めに業務調整をお願いしたいと思いました。

ですが実際伝えると、妊娠を公表しないとなるとそういう細かい業務調整は難しいと言われ、自分で他の人に依頼するしかないということになりました。
頼まれる側も仕事手一杯です。私はうまい頼み方が分からない。今出せる結論はそれしかないのかもしれないけど、もう少し不具合と不安、依頼を横流しできる状況なのかどうかをきちんと理解して欲しかったと思いました。

今まで思っていた上司像とのズレ

今回の文章の本質には絡まないので詳細は割愛しますが、出張先は現場でした。
私は現場に足を運ぶことはとても大事だと思っています。研究畑にいる人の現場に対するスタンスは濃淡ありますが、私はこれまで、その上司が現場で得られる情報の大切さを言葉にしていた様子だったから、その上司を尊敬していました。今回の会話で、本当に重要だと思っているのか、体裁だけなのかと疑念が湧いてしまいました。

今後は…

10月1日付の異動で上司が変わります。次に上司になる方は私が入社時から知っている先輩で、業務後に飲みに行ったこともある方。
だから話しやすいのか、だから話しにくいのか、分からなくて不安です。
新任マネージャーだから手探りなことも多いだろうし、不当に仕事が減ったり評価のステージに上がれなくなったら嫌だなと思っています。ホルモンバランスのせいと言われていますが、結構小さいことでも不安を感じる今日この頃です。

おまけ:また今回の経験で気づいたこと

相談を受けるとき、特に相手の中で選択肢が見えていない混乱しているのを聞くときに大事なのは、相談者の尺度で話を聞くことだなと思いました。勝手に自分の尺度に置き換えてフィードバックすると、今回の私のように心がきゅっとなって、何を話しても分かってもらえないだろうと思ってしまうんだと、今回とても実感しました。

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