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ヨーロッパの伝統衣装

ディアンドル (Dirndl)、オーストリア

オーストリア人女性用の民族衣装。襟ぐりの深いブラウスとゆったりとしたギャザースカートが特徴で、19世紀~20世紀に一般に着られるようになりました。

ディアンドルは、ドイツでも南部バイエルン地方を中心に民族衣装として着用されていました。


Photo by Novica Nakov

北マケドニア (Macedonia)

赤や白、黒の生地が使用され、繊細で華やかな刺繍が施されています。地域によって衣装のタイプが異なり、その種類は70種にも及ぶのだとか。

赤色は魔除けがあると信じられており、特に婚礼用の衣装には、悪霊の侵入を防ぐための刺繍や装飾が施されているそう。


フスタネラ (Fustanella)、ギリシャ

ギリシャの男性が着用する伝統的な衣装。古代ギリシャに起源をもち、現在は儀仗部隊や民族舞踊の衣装として着られています。足元は、爪先に黒い “ポンポン”がついた「トラルヒ」と呼ばれる革靴を合わせます。


キルト (Kilt)、スコットランド

スコットランドの巻きスカート状の伝統衣装。生地にはタータンチェックの毛織物が用いられており、この色柄は氏族や階級を表しているといわれています。

現在でもキルトはスコットランドの軍服に採用されている他、祭日や儀式などで着用されます。


チョハ (Chokha)、ジョージア

ジョージアの男性が着用する伝統的な衣裳。この衣装は戦闘服であったため、胸には銃弾用のポケットが付けられ、腰には短剣を身に付けます。現在は民族舞踊や婚礼など晴れの日に着用されます。


Photo by Steven.alexander

クロイ (Kroj)、チェコ

チェコの女性が着用する伝統的な衣装。地域や集落によってさまざまなデザインがありますが、中でも特に華やかな衣装として知られるのがモラヴィア地方のクロイです。

飾り襟やボリュームのある袖、カラフルで繊細な刺繍、前後2枚の生地が組み合わさったスカートなど手の込んだデザインに目を奪われます。


スクマーン (Sukman)、ブルガリア

ブルガリアの女性が身に付けるジャンパースカート型の衣装。腰には、色とりどりの刺繍やビーズ、スパンコールなど華やかな装飾が施されたエプロンを付けます。

頭飾りは既婚・未婚・地域によって異なり、スカーフや帽子、花冠など様々なものがあります。


イエ (Ie)、ルーマニア

ルーマニアの女性が身に付けるブラウス。地域によって色や柄に違いがあるものの、基本的には胸元や腕に繊細な刺繍やビーズの装飾が施されています。

イエはルーマニア文化のシンボルの一つであり、毎年6月24日にはイエの展示会(イエ・デー)が世界中で行なわれます。


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