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男性から見たヒプノバーシング体験記

2024年1月13日、妻が初出産を終えて、3780gの男の子を授かりました。出産を迎えるにあたり、我が家ではヒプノバーシングという出産方法を取り入れました。

本エントリーでは、ヒプノバーシングを終えて、男性目線(バースパートナーから見た)での体験記を綴りたいと思います。

※本エントリーでは、ヒプノバーシング講座の感想を中心に書きますので、ヒプノバーシングの説明は割愛します。


ヒプノバーシングを受けたキッカケ

私たち夫婦は、体外受精で第一子を授かり、出産予定日時点で、妻は36歳。

子宮筋腫もあるハイリスク妊娠でしたので、出産に向けての準備を整えた状態で当日を迎えたいという想いがありました。

その最中、海外に住んでいる6歳上の姉から紹介を受けて知ったのがヒプノバーシングです。

ヒプノバーシング公式テスト
  • 「出産に痛みがを伴うもの」という常識を疑い、紐解く捉え方

  • 女性の身体が持っている出産の機能を引き出すことで、本来は心身共にリラックスした状態で出産に立ち会えるという考え方

    これらのヒプノバーシングの考えに加え、講師の先生の話が面白く興味を引くものだったため、受講にいたりました。

ヒプノバーシング講座で印象に残ったこと

講座は1週間に1回3時間の全6回程の講座でした。

毎回の講座毎で、次の講座までのワーク(課題)が与えられます。与えられたワークは、出産までに継続して習慣化することが求められるので、やることは結構ありました。
(妊婦さんは早めに産休に入るなどして、気持ちと時間のゆとりを作った方がより学習が深まると思います)


ワークは、バースパートナー(出産に立ち会う夫)と一緒に行う課題も含まれており、「夫も出産を一緒に迎え、子供を迎える」という意識を自覚していくプログラムになっております。

妻と。妊婦も体力を落とさないように、二人で出かける機会は作っていました


私は、子供を持つことには結婚前から消極的で、妻の妊娠が決まった時は「この時が来てしまったか。。」とショックを受けるほど、後ろ向きな姿勢でした😅
(この意識は出産当日の直前まで変わらず、最後まで引きずっておりました。)


ワークの一つに「子どもを迎える上で、不安に思っていること」を夫婦で書き出し、話し合いながら解消するプログラムがあります。

このようなプログラムを通じ、出産後の夫婦関係や育児ついて自分の気持ちを整理していけたことが、私には、大きな収穫だったと思います。

予定通りには進まない産前のドタバタ

出産予定日は2023年12月28日。胎児の経過も良好。ヒプノバーシング講座も12月1週目には終わり、後は準備を整えて当日を迎えるのみという状態でした。

丸ゆべしのようなお腹。11月頃からどんどんデカくなってきた印象

しかし、出産予定日から1週間が経っても陣痛は起こらず、予定日から13日後の2024年1月10日深夜に初の陣痛がきました。

出産が、予定日から2週間以上遅れたため、急遽、帝王切開が可能な都立病院への入院が決まりました。

ヒプノバーシングでは自然分娩を推奨しており、自然分娩の産後の母子に与える影響なども聞いていたので、私たち夫婦はできる限り、妻がリラックスした自然な状態での出産を進めたいと考えていました。

しかし、都立病院では予定していたバースプランで進めることが難しく、促進剤投与の判断など、陣痛の進行を見ながらの難しい判断が続きました。

陣痛は、1月10日から2日経った1月12日まで続きましたが、本陣痛に至らず、1月13日の深夜までの3日間、陣痛に耐える時間が続きました。

この期間、私も病院を往復をして、妻のケアに努めましたが、産前に準備を進めていたとしても、予定通りには進まないものだと改めて実感しました。

迎えた出産当日 : 突然の結果に。。

1月13日の深夜。進行から見て今晩中に生まれる予定で、妻もいよいよ痛みに耐えながら、私も側でマッサージを続けていました。

深夜2時をまわり、突然院内が騒がしくなりました。

「レントゲンを撮るので旦那さんは下がってください!」と別室に通され、帝王切開にする判断を医師から告げられました。

院内では促進剤を使わず、自然分娩で進めてきてた中での突然の判断です。医師に意見を伝えたものの

  • 胎盤機能が低下している可能性が高い

  • 今の状態が続くと赤ちゃんに脳障害が出る危険もある

という状況説明から、判断に従うことになりました。現場では、ベットをオペ室に移す準備で騒然としており、テレビドラマで見る緊急入院前の状況そのものでした😵

帝王切開に切り替わってから出産までは。。。本当にあっけなく、オペ室に入ってから20分程度で赤ちゃんが扉から運ばれてきました。


オペ室から運ばれてきた赤ちゃん。3800gの我が子のサイズに驚き😅


妻の入院から3日間、60時間に渡る陣痛を真横で見ていた身としては、あまりにあっけなく「この子、、ウチの子?」という実感が湧かない気持ちです(笑)

ヒプノバーシングを受けた感想

出産から1ヶ月が経過し、我が子を愛でる立派な親バカになっている今日このごろ。

子どもを望んでいなかった自分の心境の変化に戸惑いを感じつつ、毎日が目まぐるしく移ろいでいきます。

父、子、共に寝ぼけながら朝に声掛けをする

本論から逸れましたが、最後にヒプノバーシング受講後の所感を書いて、締めたいと思います。

母子健康な自然な状態での出産を目標に進めた準備が、予定日からの遅れ、帝王切開という結果に着地しました。

講座を受けた成果を得られなかったという見方もできると思います。

しかし、妻の出産に立ち会った後、感じているのは「命が生まれる」ことは自身の経験や想像を越えた素晴らしい体験だったという気持ちです。

この感情に至ったのは、ヒプノバーシング講座を通し、知識と意識を妻と一つにしていく時間があったからだと感じています。

また、講座を受けた男性視点では以下の点が印象に残っております。

  • 講座を通し、妻と産後の家庭像や正直な心境を話し合えたこと

  • 父親になるという気持ちの準備と自覚について考える時間が持てたこと

  • 講座を通して親睦が深まった先生に、様々な点で出産に関するセカンドオピニオンとしてのアドバイスをもらえたこと

特に3点目の先生との関係は、妻にとって大きな励みとなりました。

病院外で信頼できる意見をもらえる存在は、病院に夫婦の要望を伝えながら出産を進める上でも良かったと感じております。

以上、男性から見たヒプノバーシング体験記でした!

2月13日で生後1ヶ月。声かけするとたまに笑ってくれます

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