見出し画像

ひざ痛(変形膝関節症)克服体験記

目次

  1. 戦いの始まり

  2. 苦しい日々

  3. 克服できた!

  4. あとがき-生涯現役宣言

1.戦いの始まり

それは、私が55歳になった年の秋、今から7年前の事でした。積年の運動不足を解消しようと再開したゴルフの練習をしていた時のことです。

左膝にこれまで経験したことのないような違和感。以来、歩くたびにギシギシと鈍い痛み。

ゴルフのラウンドをすると、膝が2倍くらいに腫れ上がり、1週間くらいはまともに歩けない。

これはただ事ではないと思い、ネットで情報を漁る

どうやら、変形性膝関節症らしい。膝軟骨の老化と膝周辺の筋力低下が原因のようだが、発症は筋力が劣る女性に多く、早くて60歳以降、普通は70歳以降らしい。

従って、当時の私の膝年齢は70歳~80歳位と推察される(>_<)

考えてみれば、43歳でフリーランスになって以来、移動はもっぱら車で、電車はほとんど乗らない。忙しさにかまけて運動もほとんどしない。そんな生活を10年以上続けていた。

さすがにこのままではマズいと思い、ゴルフを再開した途端このザマだ

これは深刻な問題だ…

このラインより上のエリアが無料で表示されます。

何が深刻化といえば、私の妻は全身の筋力が徐々に衰える「遠位型ミオパチー」という難病を抱え、外出時はほぼ車椅子状態。

今のところ、家事の大半はできるのだが、いずれは寝たきりになるだろう。さらに私まで歩けなくなってしまったら…

この頃から、「健康寿命」について考えるようになった

健康寿命とは、日常的、継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間の事である。

日本の男性の平均寿命が80歳に対し健康寿命は70歳、女性は86歳に対して73歳であり(H22,厚生労働省調べ)、この乖離は世界的に見ても大きいらしい

定年退職や子の独立など、日本の高齢者は60歳以降に活動量が急激に減少する。まるで、私の独立開業時のように。

そして、10数年経過後に健康寿命を終えるという構図である。日本の長寿社会問題の本質は、平均寿命の長さではなく、健康寿命の短さなのだ。

これは、他人ごとではない

こうして、私の変形性膝関節症との長い長い戦いが始まった

2.苦しい日々

変形性膝関節症は治りにくいと言われる。ネット情報による多くの医師の見解は、今以上に悪化しないための「維持療法」しかない、とのこと。

え?ということは、私の膝年齢は70~80歳以下にはならない??
そんな絶望の淵から、私の変形性膝関節症との戦いが始まった。

2016年11月
膝に違和感を覚えた私は、すぐさま整形外科を受診した。しかし、レントゲンでは異常が認められず、医師からは「大したことないよ~」の一言
いやいや、大したことあるんですけど~(T_T)

結局、2週間分の湿布薬を処方されただけだった

湿布薬は毎日貼っていたが、症状は一向に改善されない。歩行時の鈍い痛み、そして時折膝がカクンと落ちる。後ろから膝カックンされたような感じで

これ、思いのほか気が滅入るのですよ(+_+)

結局、ネット情報から変形性膝関節症であることが分かったのだが、もう医師には頼れないと思い自己治癒を志す

最初に試したのはサプリメント

変形性膝関節症は老化による膝軟骨のすり減りが直接的原因なので、軟骨成分のサプリは効果があるという理屈。

代表的な成分がグルコサミンとコンドロイチン。半信半疑で始めてみたが、全く効果がない。まあ確かに、飲み薬が膝にピンポイントで作用するワケないわな(-_-)

それどころか、身体に合わないのか下痢を繰り返す。ということで、サプリメントは3ヶ月ほど続けたのち、あえなく断念…

私は途方に暮れながら、またまたネットサーフィン

もう少し医学的な見地を高めよう。調べてみると 軟骨成分を直接膝に注入するという治療方法も開発されているらしい。

ただ、日本では東京など一部の医療機関でしか実施しておらず、費用もべらぼうに高い。さらに、安全性や効果性に疑問の声も…

つまり、一度すり減ってしまった膝軟骨の再生は、事実上不可能なのだ

直接原因がだめなら間接原因(膝関節周辺の筋力の衰え)への対処しかない。筋力低下は膝軟骨に余分な負荷をかけるらしい。つまり、筋力増強が変形性膝関節症の症状緩和につながるのである。

そこでゴルフの会員権を購入し、定期的なラウンドを課した

しかし、一度ラウンドすると膝は倍くらいに膨れ上がり、1週間くらいはまともに歩けない。そのため、当時は10日に1ラウンドが精一杯。

それでも膝への負担は大きく、挙句にもう片方の右膝まで痛み始めた。結局、両膝にごっついサポーターをしての痛々しいラウンドが1年以上に及んだ。

膝が痛いから歩けない
⇒筋力が落ちる
⇒膝軟骨に負荷がかかりさらに症状悪化

変形性膝関節症がなかなか治らないと言われる所以は、この負のサイクルに陥りやすいからなのだ。

私も負のサイクルから抜け出せず、苦しい日々が続いた

3.克服できた!

2017年4月
変形性膝関節症を発症して約半年、一向に改善の兆しが見えない状況に、いよいよ深刻度は増していった。

ネットで検索すると、接骨院や整体院の広告をたくさん目にしたが、どうしてもこの手の広告はうさん臭く見えてしまう。

当時の課題は、とにかく膝周りの筋力増強。しかし無理はできない。そこで思いついたのがプールだった。

足を痛めた競走馬は、足への負担を軽減するためプールトレーニングをする。この際、馬だろうが鹿だろうが、頼れるものはなんでも頼る!

2017年5月
近くのジムに入会し、週2~3回通った。仕事の合間を縫って平日の昼間に1時間程度。最初はもっぱら水中ウォークだった。

行けば必ず、同じ人たちが同じ時間帯に同じことをしていた

一人で黙々と歩く人
ぺちゃくちゃしゃべりながらゆっくり歩く人
コースの端で風呂のようにつかりながら井戸端会議している集団…

ウォークしている人の大半は膝痛や腰痛のリハビリ目的。平日昼間ということもあり、ほぼ全てオバサマ(^^;)

フリーの時間帯はまばらだが、イケメントレーナーの「水中エアロビ」が始まると、何処からともなく人が集まり、プールはオバサマで埋め尽くされる(>_<)

私はそんな輪の中に入ることはせず、一人黙々と歩き続けた
「早くここを卒業したい」その一心だった

当初は500m程のウォークだったが、徐々にその距離を伸ばし、やがてスイミングも取り入れていった。

そして、1年後には30分で1,200mを無理なく泳げるまでになっていた

プール通いと並行して始めたのが、ストレッチと軽い筋トレ
「膝痛改善」と「ゴルフボディづくり」のメニューを組み合わせて、1回15分のプログラムを作った。

当初は毎日、6年経った今でも2日に1回程度は続いけている

さらに、ゴルフラウンド後の膝が腫れ上がったタイミングで、整形外科を再度受診した。そこでようやく変形性膝関節症の診断を正式に受けた。

r両膝にたまった水を抜いてもらい、ヒアルロン酸注射を週1回×5セット。以降、月1回の注射を今も続けている。

2018年9月
これら取り組みの効果は徐々に現れはじめ、晴れてプール通いを卒業した。

この年のゴルフラウンド数は88。4日に1回のペースでラウンドしていたにもかかわらず、膝の痛みはかなり和らぎ、いつの間にかサポーターも外していた。翌2019年のラウンド数は遂に100を超え、しかも1日1.5ラウンドを30回

以来、年間100ラウンドを今も継続中だが、膝の痛みはほとんどない

膝の事を考えれば、ゴルフはほどほどに、プールを続けている方が良いだろう。その方が膝への負担は少ないし、費用も格段に安く済む。

しかし、その選択肢は私の中には100%ない

何故なら、プールは楽しくないから(-_-)
そして、ゴルフはめちゃくちゃ楽しいから(^^)v

楽しくなければライフワークは続けられない

4.あとがき-生涯現役宣言

今では膝もかなり改善し、年100回以上ラウンドしているゴルキチの私ですが(^^;)、ゴルフ仲間からよく聞かれることがあります。

「〇〇さん(私の本名)はちゃんと仕事してるの?」

リタイア世代ならともかく、現役世代でこのラウンド数、しかも平日ゴルフがメイン。まあ、疑問に思うのは当然ですよね。

私の仕事の大半は、1か月前に翌月の予定を入れます。だから、先にゴルフの予定を入れて、空いている日に仕事を入れていきます。

現在の実働(顧客訪問、セミナー出講など)は年150日程度。実働1日に対して資料作成等のデスクワークは約1日を要しますので、合計300日。

あれ?ゴルフを加えると年400日??(+_+)

そうなんですよねえ。だからデスクワークは朝3時~8時がメイン。ゴルフの帰りがけに顧客訪問したり、テキトーに端折ったり(^^;)しながら、何とかこなしている状況です。

そこまでして、何故ゴルフを…?

当然、そんな疑問もあるはず。もちろん、楽しいからというのもありますが、その疑問に対する明確な答えがあります。

それは「生涯現役」を目指しているからです

経営学者のピーター・ドラッカーは95歳、医学博士の日野原重明先生は105歳で亡くなられるまで生涯現役を貫かれました。

普通なら喋る事さえままならない年齢です。もちろん、そんな偉大な先生方と肩を並べようなんて大それたことを考えているわけではありません。

ただ、仮に65歳で定年して85歳まで生きるとすれば、20年間も仕事をしないで過ごすことになる。減り続ける現役世代に支えられながら…

先生方のような偉大な貢献はできないにしても、せめて社会の足かせだけにはなりたくない。そして楽しく過ごしたい。

私が大きなリスクを承知で会社を辞め、フリーランスになった最大の理由はそこにあります。

生涯現役のために必要なのは、一にも二にも健康。ただ生きるためだけではなく、お爺ちゃんになっても社会貢献活動ができる、屈強な身体づくりと精神鍛錬。

その戦いは生涯続くのでしょう

もちろん、楽しみながら

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!