はな

2001年生まれ22歳|そこにあるままの愛を。あなたに出会うために生きてます。

はな

2001年生まれ22歳|そこにあるままの愛を。あなたに出会うために生きてます。

最近の記事

  • 固定された記事

瀬戸内海で見つけた光の記憶

2023.01.29 - 2023.01.30 忘れたくない記憶。 自分の道を探しに行った旅で私が見つけたのは、人の温かさと、大切に思う人たちのそばで生きたいという、決意と祈りだった。 ______________ 下北沢に海を宿しに行った日。あの時、私は確かに何かに導かれていた。 あの日、ずっと憧れていた方々がいる空間に身を置いて、これはもう今岡山に行くしかないと感じてから、もう1ヶ月も経っていることに驚く。 瀬戸内海に足を運ぶことは、ずっと前から私の夢だった。

    • いつかじゃ遅いけど、いつかをくれてありがとう

      見慣れないアイコンだな、と思って通知を開いたら、高校同期100人ほどが入っているLINEグループが動いたようだった。 朝9時。 外はいつも通り夏の晴れた空が広がっていた。 その時私は新幹線に乗っていて、私の両隣には大学で出会った友達が座っていた。久しぶりの新幹線に、初めての行き先に少し浮き立っていたと思う。 その連絡を見た時、胸が一瞬すっとなったのがわかった。 それでもその一瞬を除けば普通に友達の声は聞こえたし、なんてことない振る舞いができたし、本当に普通だったと思う。

      • 月夜

        人が人を求める時。 それは冬の寒い日、特に周りの人があと数日でやってくるクリスマスに浮き立っている夜とか、花火大会帰りのことが一目瞭然な浴衣姿の恋人たちを見た車内とか、深夜の飲み会の帰り道とか、恋人と別れて1週間くらい経った日とか、きっとそういう時、人は人肌が恋しくなってしまうんだと思う。 でもあの日は、本当になんてことのない、ありふれた平凡な日だった。 どこにでもあって、1年後には何もかも忘れてしまうはずの日だったのに、なんでこうなったんだろう。 単純に、限界だった。

        • 土門蘭さんに会った日のこと

          この一文を読んだ時、私は土門さんが好きだと思った。 私もいつも、本当のことに触れたいと思っているから。 土門さんの言葉は、混じり気がなくて、素直で、まっすぐで、丁寧だった。 読み進める手が止まらなかった。 わたしの未来はここにあるかもしれない、と思った。 _______ 所属しているゼミのゲスト講師として、土門さんが来てくださった。 確かあれは3月ごろだったと思う。 ゼミの先生に、私の今後について話を聴いてもらっていた時「土門さんゲストにお呼びしようか」と、先生が言

        • 固定された記事

        瀬戸内海で見つけた光の記憶

        マガジン

        • 愛の循環
          2本

        記事

          彼の手のひら、体温の呼応

          ふと思い出したから残しておこうと思う。 記憶の引き金は、岸政彦の『断片的なものの社会学』だった。 この本は何度読んでも心がどきどきする。 私の探している言葉はここにあった、と思える様な何かを持っているから。 きっと岸さんは孤独な人だ。 とてつもない苦しみを経験し、人生にはどうすることもできないことがあると、人生のどこかで身を削って知った人だと思っている。 私も生まれてから22年間、本当に出会いに恵まれているのにずっと独りだ。 だからだろうか、誰かの身体に触れることは

          彼の手のひら、体温の呼応

          決める、選ぶ、捨てる

          「汝、星のごとく」を読んだ。 誤解を恐れずに言うならば、シンプルで、たくさんの誰かが経験しているだろう物語で、どこにでもあると思える話。つまり、とても人間的だった。 生きることの本質を教えてもらったような気がする。 自分の人生を決める、とは何だろうか。 就職先、友達、恋人、学校、住む場所。 趣味、好きな食べ物、浮気の定義。 今日の夕飯、洋服、髪型、起きる時間。 私たちの人生は選択肢で溢れている。 どちらかといえば、選択の連続で初めて生きているとも言えると思う。

          決める、選ぶ、捨てる

          優しさに触れた時

          強いて言うならば、あの時は少し心が弱っていたと思う。 客観的に自分を見ることができない時期が続いた。普段なら普通にできるような連絡ができない。誰かとの約束を、締切を忘れてしまう。ずっと頭がぼんやりしているような感覚。 何もできていない自分が嫌で、周りと開いていく差を目の前にしてもどうすることもできず、ただただ、時間だけが過ぎていった。 苦しいと思うことも許されないと思った。 本当に、何もできなくなった。 助けを求められる人になりたかったな、弱さを見せられる人だったらな、そ

          優しさに触れた時

          開拓する2023

          みなさま、あけましておめでとうございます。 この2日間は、同期と初詣に行ったり、試合観戦をしたり、みんなが楽しそうにしている姿を撮影したりと、同期に恵まれていることを実感した時間でした。幕開けの仕方としては、なんだかんだ200点満点だったと思います。 その一方で、元旦は遅刻した夢を見て焦りながら起き、初夢は就職と部活動でバタついていて何度も目覚め、焦りながら起きました。 常に何かに追われ続けてきた人生。 もうすぐ就職活動が本格化し、自分の人生といやでも向き合い続けなきゃ

          開拓する2023

          noteの名前を変えます

          いつも私の文章を読んでくださっている方、何かのきっかけでこのページに訪れてくださった方へ。 出会いに心から感謝します、本当にありがとうございます。 今まで「織 - oru」という名前で文章を綴ってきましたが、これからは本名である「平山はな」として、この場所に言葉を残していきます。 理由は端的に言えば、撮ることと、書くことで生きると決めたからです。 ただ一人を除いて、誰にも存在を伝えなかったこの場所。 名前も顔も存じ上げないたくさんの方々に温かいお言葉をいただいて、リ

          noteの名前を変えます

          21歳5ヶ月の覚悟、私は私を生きる

          どう生きていくか、何がしたいか、やっと、はっきり分かった。 やっと、はっきり、言えると思った。 だから、それに向かって歩いていく。 今は何も持っていないけれど、この心だけは醒めぬように。 未来は、自分の選択の上に成り立つと信じていたい。 今日まで、tefu lounge下北沢にて開催されていた企画展「海を宿す」。 そのオープニングイベントである、ピアニスト橋本秀幸さんの演奏会に足を運んだ。 演奏会が開催されることを知ったその時はあまり心に引っかからず、暇だったら行こ

          21歳5ヶ月の覚悟、私は私を生きる

          私にできること

          何ができる。 何もできない。 この場所にいる意味は? 自分には何ができる? 多分、”できる”ことは何一つない。 自分で自分のことを”できた”と評価したことが人生で一度もないからだ。 そんなの、できることがあるはずない。 それでも私は自分に問い続けたい。 自分には、何ができる。 ______________ 高校生くらいまで、なんでも卒なくこなせるタイプだった。大体やってみれば、なんでもそこそこの結果を出した。 多分、実際は今もそうなのだと思う。 でも、自分より

          私にできること

          貴方に届けたい独り言

          家族にも、友達にも、誰にも話す気ないんだけどね。 実はね、いま、

          有料
          500

          貴方に届けたい独り言

          「それでは、」を聴いて見えた世界

          _______________ 静かにゆっくり目を開けた時、私は夜明けの海に揺れていた。 薄明の空がどこまでも広かった。 冷たくもなく、苦しくもない。 ただ、頭の中で波の音がした。 静かにゆっくり目を開けた時、私は砂漠の上に立っていた。 どこまでも地平線が続いている。 暑くもなく、疲れてもいない。 ただ、何かを思い出せなかった。 静かにゆっくり目を開けた時、私は誰もいない渋谷のスクランブル交差点にいた。 驚くほどひっそりしている。自分の心臓の鼓動がひどく鳴る。 怖くもな

          「それでは、」を聴いて見えた世界

          秋の音、風の訪れ

          22:14 いつぶりか分からないくらい、イヤフォンをつけずに外を歩いた。 音がする。 音楽を聴かずに感じたのは、音そのものだった。 私の家からすぐそばのところには川があって、ほとんど毎日散歩する私は、必然的にこの川の道をほとんど毎日通る。 その川は住宅街を流れているのではなく、緑地を流れているから、散歩するにはこれ以上ないほどのとても良い道だ。 いくつか公園があって、子供たちが遊んでいて、おじいちゃんおばあちゃんは野鳥の撮影をしたり猫に餌をあげていたり。 犬の散

          秋の音、風の訪れ

          大丈夫だと言い聞かせて

          余裕がない。 やらなければならないことがたくさんありすぎて、日々それらをこなして1日を終える。 やりたいことも、考えたいことも、思いたいこともあるのに。 何もしないことと、怠惰は違うと思っている。 毎日に余白が欲しいと思い続けて、もうどれほどの時間が経ってしまったのだろう。 最近、気づいたことがある。 人に冷たくなってしまう時、感情を昂らせてしまう時、苛立ちを覚えてしまう時、焦燥感を感じてしまう時。それは同時に自分に余裕がない時だった。 自分のことでいっぱいになっ

          大丈夫だと言い聞かせて

          海の底で恋をした

          ああ好きだなあ、と思う。 ゆっくり、静かに、でも確かに、彼のことを想っている。 私に触れてくれる手の優しさは、思い出すたびに輪郭が消えていく。 頭の中で反芻するたび、記憶の中の手の柔らかさが、まるみを帯びて溶けていく。 23時、公園のベンチに腰掛ける時。 18時、お店の中を歩く時。 16時、電車に揺られている時。 20時、道端を散歩する時。 おそらくだけど、わたしたちは、他の人と比べて会話が多い方ではないと思う。 むしろ本当に静かだ。 でも、本当に心地よい。 会話

          海の底で恋をした