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人の話より自分の話、な人の話

「私これどこまで話したっけ?」

恋愛の話で、どちらかというとあまり多数に知られるべきじゃないような話を相談してきてくれていた友人が、会うなり私にこう言ってきた。

え?…どこまで?

なるほど…いろんな人に喋っちゃってて自分でも誰にどこまで話したかわかんなくなっちゃってんのね…

彼女はちょっとそういうタイプの人間。
思い返せばこっちから何かを相談したりとか、聞き出してくれたりとか、そういう記憶はない。
まぁ単に私が聞かれない限り自分のことを喋らないところがあったりするからなのかもしれないけど、とにかく「最近どう?(男関係)」以外は聞かれたことないかも。
そっからちょっと悩みを小出しにして話してみても、いつの間にか彼女の話に変わってるんよね。話振ったくせに話し出すと興味なければスマホ触っちゃったり。おいおいそれはあからさまやぞ〜!って何度思ったことか。それをフォローするかのごとく、話振られた友人の話にめちゃくちゃ身を乗り出してリアクションする私…最近はもうそんな機会少なくなっちゃったから思い出したら懐かしくもあるけど、友人ながらそれはどうよと思ったものである。

冒頭の話に戻るけど、それあんまし言わない方が…って話もじゃんじゃん人にしちゃう。 
社内の恋愛のゴタゴタやら自身の不倫のこと、その傍らコンパやマッチングアプリでこんな人と出会ってこんなアプローチをされて今こんな状態、と。もれなく相手の写真まで見せてくれる。

私自身、前の記事でも書いたけど相手の見た目はそれほど重要じゃないと思っている。ん、違うか。最低限の清潔感とかは大事やし重要じゃないわけじゃないけど、人に見せたところで好みだってあるし、自分の友人と付き合うかもしれないなら見た目以上に中身がどんな人かの方が重要でしょ。って。でもやっぱり他人から見ていいやん!って思われる人と付き合いたいって思うのでしょうか。自分の見る目は間違ってない!って思いたいのでしょうか。
(そりゃ私だってめちゃくちゃタイプで彼氏の容姿がイケメンと思ってたらなんの躊躇いもなく写真見せたり見せれる写真もカメラロールにいっぱいあったりするんやろうけど以下略)

とにかく私の友人たちの中でも彼女だけは顕著に自分の話をしたがる。言いたいことありそうやな〜と思ってもタイミング見計らってここぞという時にバチッとキメる友人や、聞かれても言いにくそうにする友人、質問が異様にうまい友人や、人に振ったりその場を回すことに長けてる友人がひしめく中(めちゃくちゃそれぞれ個性あっていい仲間たちやんって書いてて思ったけど笑)、気付いたら自分の話オンステージになってて、ある意味バランス取れてると言われればそうかもしれない。笑

ところで自分の話ばっかりしちゃう人って心理的に何か原因があったりするのだろうかとググってみた。
・コンプレックスを隠したい
・寂しがり屋で注目を集めたい
・周囲から認められたい
…などなど。

その彼女はまぁ寂しがり屋なところもあるにはあるけど、全然自立してるし常に誰かと一緒じゃないと無理!みたいなタイプではない。ひとりご飯とかひとりカラオケ、ひとり映画とかそういうひとり遊びを楽しめる感じの子ではないけど、かまってちゃんとかではないような気がする。
あるとすればコンプレックスとか、いいね!って思われたい気持ちとか。でもまぁコンプレックスと言っても彼女は長身でアジアンビューティーってよく言われるほどのモデルさんみたいなルックスやし、どこにコンプレックスが?って思われがちやけど、それでも自分の抱える自分にしかわからないコンプレックスみたいなものに苦しんでたりするのかもなぁと思わずにはいられない。
自分の話ばっかりしちゃう以外にも、長く付き合う中で彼女の性格からうっすらその片鱗を垣間見てきた記憶が少なからずあるんよね。人から羨ましいと思われること、まぁ今で言うと承認欲求みたいなものは強いタイプかもしれんなぁ。

根底にある原因が解決しないと彼女はこの先人の話を興味を持って聞くことができない…とまではもちろん言わないけど、いつかこの先誰かが彼女に安心して信頼して何かを相談したりできるようになってほしいなと願わずにいられないのであります。

私はと言うと、あ、聞いてくれてないなこれ…ってすぐ気付いちゃうタイプやから余計にしんどくなってもう話さんでええか…とちょっとでも話そうかなと思ってた気持ちが一気にしぼんでしまうのよね。。

ちなみにうちの親も年々、話し出したら最後、反論はともかく同意の言葉すらも途中で挟めないくらい人の話を聞かなくなってきてるなとたまに電話とかしてて思う。親やから「いやちょっと聞いて!」って言えるからあまりストレスはないけど。

自分の置かれてる状況とか、年齢とか、周りの人間によってもそういうとこって変化していくものなのかもなぁ。今こうしてつらつらと書いてる私も、いずれは我が身…と思って気を付けなければね。

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