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インターネット時代におけるセルフヘルプグループ プラットフォームの役割

はじめまして!wreathの下村です。
この度「参加したい人と開催したい人をつなぐ セルフヘルプグループのプラットフォーム」の開発・提供を目指して10/31までクラウドファンディングを行っています。
https://camp-fire.jp/projects/view/693072

もしよろしければプロジェクトページをお読みいただき、ご支援やシェア・いいねにて応援いただけますと大変心強いです。どうぞよろしくお願いいたします。
 
さて、先日9/17(日)に上智大学にて行われた「ソフィアシンポジウム インターネット時代でのセルフヘルプ・クリアリングハウスの可能性」に参加してきました。
https://www.sophia.ac.jp/jpn/article/event/20230917_ss/

大変学びが深く、貴重な機会をつくってくださった方々に心からお礼申し上げます。今回はそこで考えたことについて書きたいと思います。

セルフヘルプ・クリアリングハウスとは、セルフヘルプグループを支援する機関です。セルフヘルプグループを必要とされる方のお問い合わせに対応して、グループを紹介するなどの取り組みをされています。

一方、インターネットの普及によってセルフヘルプグループを開催しようとする方々はウェブサイトをつくって広報を行い、セルフヘルプグループに参加しようとする方は検索をすることで情報収集することができるようになりました。

こうしたインターネット時代において、セルフヘルプ・クリアリングハウスはどのような役割を担えるのか?といった趣旨のシンポジウムでした。


たしかに、インターネットで検索をしてグループを見つけて参加したことがあります。あるいは、SNSで流れてきた情報からグループの存在やミーティングの開催を知り参加したこともあります。

セルフヘルプグループを自分で見つけて参加できるようにはなりましたが、ときどきあれ?と思うことがありました。当事者だけと思っていたら支援者の方がおられたり、思っていたような場とちがうかったり。

セルフヘルプグループに参加されたことがある方にお話をうかがわせていただくと、どうやら私だけではなかったようで、グループとのミスマッチが起こる場合があったようです。参加者の年齢層、支援者の有無、トークテーマがあわなかった等々。

ミスマッチしたことで、かえって傷つきを覚えるということもあるようでした。

こうした状況にたいしてどうしたらいいのだろう、と私なりに考えてみました。
私たちは普段、何かを選択するときにこうした段階をふんでいることが多いと思います。

ファネル といわれます

たとえば、私は夏にハンディファン(持ち運べる小さな扇風機)を買ったのですが、街中で多くの人が使っているのをみて知り(認知)、スマホでぐぐり(興味)、アマゾンで各ハンディファンの機能やレビューを確認し(比較・検討)、購入しました(行動)。
 
満足のいくハンディファンが届き、この夏大活躍してくれました。

折りたためるし、バッテリーも長持ちします。

 一方、セルフヘルプグループはどうでしょうか。

インターネット検索などで知りますが、多くのセルフヘルプグループではプライバシーを守り安全にお話できるように「この場で聞いたことはほかのところで話さないようにしましょう」というルールが設けられていることから、そのグループのことを詳しく知ることがむずかしい場合があります。

さらに、比較・検討できる場もないかと思います(それぞれのグループの活動はとても貴重なものですから、比較・検討というのはとてもえらそうで苦手です。うまい言い換えが思いつかずこのまますみません。)

つまり、インターネットで自分で調べて参加することはできても、認知して行動というパターンをとらざるを得ない状況にあるかと思います。 

ハンディファンに置き換えてみます。
ハンディファンを知ってどんなものかあまりわからないなか買うと、それは自分が望むハンディファンとはちがうかもしれません。たまたまいい感じのものが手に入ったらいいですが、ミスマッチするかもしれないというのは結構不安が大きいものだと思います。

本当は、さまざまなハンディファンのなかから色や大きさ、バッテリーの持ちなど選べたら、納得いくハンディファンを手にできたかもしれません。 

部屋を借りるときに、間取りはどんなのがよくて、バス・トイレは別がいいのか一緒でもいいのか、セキュリティはどうなのか、ベランダはあるのかなどsuumoで調べたことがあるかもしれません。 

中古車を調べるときに、走行距離はどれほどで、車種はなにで、色はなにで、値段はどれくらいでなど、カーセンサーで調べたことがあるかもしれません。

セルフヘルプグループも同様に、さまざまなセルフヘルプグループのなかから自分にあったセルフヘルプグループをみつけて参加できたらよいなあと思っています。そうしたら、ミスマッチが少なくなり、安心してグループにつながれるようになるのではないかと考えています。
 
それが、この度のクラファンの取り組みになります。
よろしければ動画をご覧ください。
https://vimeo.com/manage/videos/861963571 

開催者は共通のフォームでミーティング情報をご登録いただき、参加者は検索条件から抱えている困難にあったセルフヘルプグループを見つけられる仕様にしたいと考えています。

なお、安全な場づくりの観点からグループの登録基準を設ける予定です。

現在は検索条件がどのようなものがよいか検討しているところです。
対面かオンラインか、またはハイブリッドか、参加対象者以外の参加の有無、グループの特徴などなど、もしご意見・ご要望などございましたらぜひ教えてください。

クラファンは10/31までです。
https://camp-fire.jp/projects/view/693072

傷ついたり、孤立されたりしている方がセルフヘルプグループにつながりやすくなることで「ひとりじゃなかったんだ」と感じ、少しずつ言葉を取り戻す機会をつくっていきたいと思っています。

もちろん、誰に何をどこまで話すか/話さないかは自由です。ただ、言葉が自分を助けたり、また誰かを助けたりすることがあると思っています。
 
困っていることを誰かに伝えられるようになったり、「私も」と抱え込んでいたかなしみをわかちあったり。セルフヘルプグループには言葉を取り戻すという価値があり、そこからよりよく生きていける可能性があると思っています。
 
どうかご支援やシェア・いいねにて応援いただけますと幸いです!
お読みいただいて本当にありがとうございました。


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