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大好きな人に知ってほしい、大好きな人たちの話

私は、音楽を聴くことが好きだ。
私の音楽遍歴を語る上で、数ある音楽のジャンルの中でもKPOPは外せない。また、音楽遍歴だけでなく、人生を語る上でも外せないKPOPグループがいる。それは「SEVENTEEN」である。SEVENTEENのメンバーであり、プロデューサーも務める「WOOZI」という人のことが大好きだ。
(もちろんSEVENTEENのメンバー全員が大好きであることは大前提の上)
またJPOPにも、私が大好きなアーティストがいる。それは、今や世界的人気を集める「YOASOBI」である。

これらの大好きなアーティストを持つ私には、ある願望があった。
それは、『 ウジさんにYOASOBIさんのことを知ってもらうこと 』である。

単に、自分の好きと好きが絡み合う瞬間が訪れることを望んでいたわけではない。公の場で二組の接点がなくてもよかった。ただウジさんに、日本にはこんなに素晴らしいアーティストがいること、YOASOBIさんに、韓国にはアーティスト兼プロデューサーとして活動し、最高の音楽を生み出す人がいる、という事実をお互いに知ってほしかった。

そう願うようになったのは、ウジさんが作るSEVENTEENの楽曲とYOASOBIさんの楽曲に、近しい音楽性を感じたからである。

私がYOASOBIさんのことを好きになったきっかけは、YOASOBIさんが「小説を音楽にするユニット」であることを知ったことである。
YOASOBIさんのデビュー曲ともとれる「夜に駆ける」は、私がYOASOBIさんを好きだと認識する前から、至る所で流れていた。音楽チャートでは常に首位を占め、一歩外に出れば店内や街中でも流れていた記憶がある。

正直、そこかしこで流れていて聞いているだけでお腹いっぱいだ、と感じていた。私は、流行りのものには近寄り難く感じてしまう傾向にある。これもその1つだろう、と考えていた。

そんな中、とあるテレビ番組でYOASOBIさんの特集を見た。そこで、YOASOBIさんの楽曲には必ず原作小説があることを知った。衝撃的だった。私は早速「夜に駆ける」の原作である、「タナトスの誘惑」を読み、夜に駆けるを聞き直してみることにした。


思わず、涙がこぼれてしまった。


原作小説を踏まえる前と後では、曲の印象や解釈が全く違う。歌詞一つ一つの背景には、小説がある。まるで言葉の奥行を体感しているようだった。
また、ウジさんが書く歌詞の日本語訳を知る前と後でも、同じような感覚になることを思い出した。

もし、SEVENTEENの曲の何が最も良いのか?と聞かれたら、私は真っ先に「歌詞」であると答える。ウジさんの歌詞集を本として出版してくれないだろうか、と懇願するほどだ。(この願いが、YOASOBIさんの楽曲には原作小説があることを魅力的に感じさせた1つの要因でもある。)
それくらい、SEVENTEENの曲の歌詞、ウジさんが紡ぐ歌詞が好きだ。SEVENTEENの曲は不思議と、日本語訳を知る前からその曲の良さを感じる。その上で、日本語訳を知ると曲の中で新たな世界が見えるような感覚を味わうことが多々ある。


そこでYOASOBIとWOOZI(SEVENTEEN)には、「言葉で織りなす音楽の魅力」という共通点があるのではないかと考えた。


また、YOASOBIさんの楽曲にはアニメのオープニングやエンディングのために書き下ろされた曲が多い。ウジさんは、深夜から早朝までアニメについての配信を6時間にも及んで行える人だ。そんな人に、アニメの内容を小説にして作られた楽曲があることを知ってほしかった。YOASOBIさんの曲を聞いてから見るアニメは、また新たな魅力を纏うようになる、と私自身が感じていたからだ。
YOASOBI流の言葉遊びも、ウジさんに知ってもらいたい。YOASOBIさんの書く歌詞には、原作小説の登場人物の名前が溶け込んでいる。原作小説を読んで、初めて納得する歌詞もある。そういった、原作小説があるが故の言葉遊びもYOASOBIさんの楽曲の魅力の1つであると感じている。



と、ここまでは1オタクの願望をつらつらと述べてきた。願望を抱きつつ、正直叶うはずがないと思っていた。とあるリリースイベントで「好きな日本のアーティストは誰ですか?」という質問に対し、ウジさんの口から、「YOASOBI」という回答を聞けたことがあった。もうこれ以上のことは望まない、と思ったほど嬉しかった。ウジさんとYOASOBI語りを共にしたいくらいだった。これだけで十分だった。


9月上旬、私生活で忙しくしており、なかなか情報収集ができていなかった私に友達が1枚の画像を見せてくれた。真っ白なスタジオの中に向き合って座る見覚えのある3組。YOASOBI、New Jeans、WOOZI。
画像の上には「✨スペシャル対談が実現✨」の文字。

X(Twitter)@nhk_musicjp 2023/09/03より


SEVENTEENのライブ中かと思うほど、叫んでしまった。

恐ろしいことに、それだけではなかった。
私はSEVENTEENのツアーである「FOLLOW TO JAPAN」の東京ドーム公演2日目に参加していた。ライブ終盤、メンバーが一人ひとりコメントを言う時間に、ウジさんが聞き捨てならない言葉の数々をを東京ドームに放った。


「私が日本で初めて友達を作りまして、その友達が今日、公演を観に来ました。YOASOBIが来ました。」


東京ドームの座席に座りながら、意識を無くしかけた。
今、この文章を打ち込んでいても涙が出てしまう。それほどに嬉しく、信じられなかった。自分が夢に見た光景が、夢以上の現実となって私の目の前に現れている。こんなこと、あっていいのだろうか。

スペシャル対談が放送された日は、放送を見ながら涙が止まらなかった。もはや、嗚咽に近かった。ただ、お互いがお互いのことを知ってくれたらいいと思っていただけなのに、楽曲を褒め合い、口ずさみ、勉強した、と話してくれた。その言葉を聞きながら、私はこの人たちのことを応援してきてよかった、と心から思った。


大好きな人たちと迎える未来は、私にとっては眩しすぎるほどに輝かしく、期待に満ち溢れているものであると確信した。


依然として、これまでに起きたこの一連の流れを現実のものとして受け止め切れていないが、私の夢を夢以上にして叶えてくれた両者に心からの感謝と愛を伝えたい。また、恐れ多いが、これからも二組の接点があることを望みたい。


YOASOBIさん、ウジさん、本当に大好きです。


NICE TO MEET YOU
YOASOBI LIVE at 日本武道館
SEVENTEEN TOUR FOLLOW TO JAPAN
TOKYO DOME

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