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エッセイはじめました <クリスマスプレゼント>

 クリスマスが好きだ。年中行事のなかでも群を抜いて好きな気がする。
 そして、今年のクリスマスは十九年間で最高のクリスマスだった。


 今年の十二月に祖父と同居をはじめ、今年のクリスマスは祖父と一緒に過ごせる!とわくわくだったおじいちゃんっ子の私。しかし、その祖父が転んで足の骨を折ってしまい、クリスマス前に入院。そして、二十五日に足を手術することになった。クリスマスを一緒に過ごせないことはもちろん、手術がとても心配だった。骨折なので命に関わるようなことではないが、全身麻酔だということと、他の持病との兼ね合いもあって安心はできなかった。

 世の中はクリスマスで浮かれていて、例年なら私もうきうきなのに、やはり祖父が心配でクリスマスどころではない。サンタさん、今年の私にはクリスマスが来ないのですか?

 クリスマス当日、祖父の手術は無事に終わった。全身麻酔も予定より早く覚め、きちんと言葉を交わして病院を後にした。ひと安心だ。あとはこれからリハビリの日々。

 病院のあとは、買い物をしてから帰宅をする。クリスマスの時期はどこも抽選会をやっていて、活気がある。私の持っている券は、抽選をするにはあと二枚足りなかった。そこで、ファンシーショップで以前から気になっていたキャラクターくじを引いて、そこで抽選券を二枚もらうことにした。

 そのとき、サンタさんはやってきた。


キャラクターくじで、一番上の賞のぬいぐるみが当たったのだ。四種類あるなかで私の大好きなキャラクターも残っていて、るんるんでぬいぐるみを抱えてお店を出た。

 抽選会のガラポンは末等のティッシュだったけれど、それでもよかった。私にはぬいぐるみがあるから!!!

 ショッピングモールのあとは、マクドナルドに寄った。いま、ハッピーセットが先ほどのぬいぐるみのキャラクターで、必死におもちゃを集めていたのだった。しかし、いまのハッピーセットのおもちゃはなにが出るかわからない。一番欲しいものはまだ持っていなかった。今日も期待と不安を抱えてハッピーセットを買う。

 そのとき、サンタさんはやってきた。

一番欲しいおもちゃが出たのだ。これでもうチーズバーガー地獄から抜け出せる。ぬいぐるみに続き、とんだクリスマスプレゼントだ。またしてもるんるんでマクドナルドを出る。おもちゃは家に帰るまでずっと手に持っていた。

 祖父はいま、杖をつけば歩けるほどしっかりしている。看護師さんも驚いていた。足以外にも、入院前より元気になっている。

 サンタさんは今年、私にたくさんのプレゼントをくれた。ますますクリスマスが好きになった年だった。

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