ジョン@わふくストーリー編集部

わふくジェネのコミュニティから生まれた文芸小説プロジェクト「わふくストーリー」。わふく…

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わふくジェネのコミュニティから生まれた文芸小説プロジェクト「わふくストーリー」。わふくストーリー編集部のジョンより毎日発信しています。

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  • わふくストーリー編集部からのお知らせ

    NFTプロジェクト「わふくジェネ」のコミュニティから生まれた、文芸小説プロジェクト。わふくストーリー編集部からのお知らせをこちらに掲載します。

  • わふくストーリー編集日誌

    NFTプロジェクト「わふくジェネ」のコミュニティから生まれた、文芸小説プロジェクト。わふくストーリー編集部 編集担当のジョンから制作について毎日投稿しています。

  • バーン・ホワイトウェイブ |作者:水無月彩椰

    「──大丈夫です。私、八月三十一日に、寿命で消滅しますから」 人付き合いが苦手な高校生・四宮夏月が引き取ったのは、”白波”と名乗る祖父の遺産、余命一ヶ月のバーチャル・ヒューマノイドだった。田舎の島へと帰省した彼は、夏休みの間だけ、白波のマスターとして同棲することに。 しかし家事もままならないポンコツヒューマノイドは、「マスターの頼みをなんでも叶えます!」と、自らの有用性を証明しようとする。夏月が頼んだのは、『十数年前に出会った初恋の相手』を探すことだった。 「──これが最後の夏休みなので、せめて、この夏休みを楽しく過ごせたら嬉しいです」 世界規模の海面上昇により沈みゆく運命にある小さな島で、穏やかに消滅を迎えるヒューマノイドは、”最期の夏休み”をマスターと過ごす。 これは夏の哀愁とノスタルジー、そして”夏休みの過ごし方”を描いた、どこか懐かしくて物悲しい、狂おしくも儚い夏物語。

  • わふくオーディブルストーリー

    わふくストーリーの第一弾プロジェクトである、『バーン・ホワイトウェイブー夏の終わりに消滅した、花のような彼女ー』の音声朗読コンテンツです。声優の橘クレアさんをお迎えし朗読音声を配信しています。 水無月彩椰さん原作連載版はこちらで公開しています。 https://note.com/writernstudio/m/m27ef3ef2d587

  • 編集ジョンの文芸ラボ

    文芸小説の編集者兼プロデューサーのジョンより、編集と出版事業を通して考えた文芸小説に関する様々な情報や知見をお届けしています。 文芸小説を愛する読者や、小説を書くことに興味がある方々、そして作家を目指す方々に向けて、役立つ情報を提供することを目指しています。

最近の記事

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Web3時代の新しい出版モデルへ:コミュニティの力で本格文芸小説を届けたい

自己紹介私はジョン(笹井)と申しまして、スタジオンパブリッシング(合同会社スタジオン)の代表を務める編集者です。今年2月に立ち上げたこの小さな会社は、私が社会人17年間で取り組んできたゲームやエンタメサービスの開発の背景を持ちつつ、キャラクタープロジェクトを通じて出会った才能溢れるクリエイターたちと共に、商業出版レベルの文芸小説書籍の制作を目指しています。 私たちのビジョン私たちが目指すのは、Web3の技術やコンセプトを利用して「コミュニティの力で小説を届ける」という新しい

    • バーン・ホワイトウェイブ 第13話 白波

      わふくストーリー第一弾小説である、『バーン・ホワイトウェイブ-夏の終わりに消滅した、花のような彼女-』の朗読音声を配信しています。 連載執筆はこちらで公開中です。 https://note.com/writernstudio/m/m27ef3ef2d587

      • 第一章完結。今後はいよいよ紙の書籍へ

        今年の3月に始まったわふくストーリーの週次連載は、皆様のご支援のおかげで、11週間にわたり続けてくることができました。特に小説家の水無月彩椰さんをはじめ、多くの方々からの応援が心強く、連載を続ける原動力となりました。 関連して、音声コンテンツの朗読とポンコツしろはちゃんの展開も継続し、いくつか二次創作のストーリーや3Dアバターを出していただけたのは非常にプラスではないかと考えています。 大きく想定外だったのは、NFT市場が一旦調整したことです。市場が拡大し続けていたら、N

        • 第13話 白波 | 作者:水無月彩椰

          「マスター、私、ベッドのところにいますねー!」 脱衣場と廊下を隔てる扉越しに、白波の声が響き渡る。それを報告する意味がどこにあるのだろうと思いながら、僕は乾きかけの髪を手櫛で梳かしていた。夕食後の満腹感と夏の蒸し暑さとが、全身をどこか気怠いような雰囲気にさせる。手で顔を扇ぎながら寝間着に着替えて、そのまま白波のいる祖父の部屋へと向かった。煌々と照る照明に反して、窓硝子の向こうは、仄暗い。 「おぉ……きちんと来るんですね、マスター」 「別の用があったから来ただけ」 「ま

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        Web3時代の新しい出版モデルへ:コミュニティの力で本格文芸小説を届けたい

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        • わふくインスパイアストーリー(二次創作)
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        記事

          バーン・ホワイトウェイブ 第12話 懐かしい感覚

          わふくストーリー第一弾小説である、『バーン・ホワイトウェイブ-夏の終わりに消滅した、花のような彼女-』の朗読音声を配信しています。 連載執筆はこちらで公開中です。 https://note.com/writernstudio/m/m27ef3ef2d587

          バーン・ホワイトウェイブ 第12話 懐かしい感覚

          バーン・ホワイトウェイブ 第12話 懐かしい感覚

          第12話 懐かしい感覚 | 作者:水無月彩椰

          「へぇー、これがちっちゃい時の夏月かぁ……。やっぱ子供は可愛いわ。愛すべきは子供と愛玩動物やろっ」 「お前ほんと危険な趣味だからガキに近付くなよマジで。あんなのうるさいだけで害しかねぇだろうが」 「はぁー? ガキの可愛さが分からないん?」 二人はパソコンのモニターを覗き込みながら、幼少期の頃に撮った僕と白波の写真を眺めていた。火種はどこにあったものか、なぜか二人の言い合う声だけが聞こえてくる。それを横目に一瞥しいしい、大型モニターの対面に座っている僕は、無言で白波と顔

          第12話 懐かしい感覚 | 作者:水無月彩椰

          バーン・ホワイトウェイブ 第11話 軟禁ヒューマノイド

          わふくストーリー第一弾小説である、『バーン・ホワイトウェイブ-夏の終わりに消滅した、花のような彼女-』の朗読音声を配信しています。 連載執筆はこちらで公開中です。 https://note.com/writernstudio/m/m27ef3ef2d587

          バーン・ホワイトウェイブ 第11話 軟禁ヒューマノイド

          バーン・ホワイトウェイブ 第11話 軟禁ヒューマノイド

          第11話 軟禁ヒューマノイド | 作者:水無月彩椰

          「マスター、昨夜はお楽しみでしたねっ!」 「起きて真っ先に言う言葉がそれなの……」 二時間前に済ませた朝食の名残を感じながら、僕は午前十時のおやつタイムを楽しんでいた。商店のおばさんに貰った個包装のチョコレートを口の中で転がしつつ、相も変わらずご機嫌調子な白波の言動に呆れ果てる。鼻腔を突き抜けていく甘ったるい匂いがした。リビングの窓硝子から射し込む陽光も、夏の暑さをはらんでいる。 彼女は僕の隣に座ると、拳一個ぶんほど違う目線の高さを合わせようと、少しだけ背伸びした

          第11話 軟禁ヒューマノイド | 作者:水無月彩椰

          バーン・ホワイトウェイブ 第10話 初恋の相手

          わふくストーリー第一弾小説である、『バーン・ホワイトウェイブ-夏の終わりに消滅した、花のような彼女-』の朗読音声を配信しています。 連載執筆はこちらで公開中です。 https://note.com/writernstudio/m/m27ef3ef2d587

          バーン・ホワイトウェイブ 第10話 初恋の相手

          バーン・ホワイトウェイブ 第10話 初恋の相手

          第10話 初恋の相手 | 作者:水無月彩椰

          ──昨夜のことを思い出して、僕は朝から気落ちした。寝ればすべて忘れられると思っていたけれど、そんなに簡単にはいかないらしい。隣で寝ている白波を見て、彼女を起こさない程度には配慮した溜息を吐く。ブラインド越しに射し込んだ曙光が、床を仄かに照らしていた。それを僕は、ベッドの上から呆然と見つめている。 「……はぁ」 首を少し傾けると、白波の寝顔が見えた。こんなに近くで彼女を見たことはないから、かなり緊張する。煙るように長い、整った睫毛だとか、綺麗な鼻筋だとか、血色のいい唇

          第10話 初恋の相手 | 作者:水無月彩椰

          バーン・ホワイトウェイブ 第9話 懐かしい群青、絳霄のひとしずく

          わふくストーリー第一弾小説である、『バーン・ホワイトウェイブ-夏の終わりに消滅した、花のような彼女-』の朗読音声を配信しています。 連載執筆はこちらで公開中です。 https://note.com/writernstudio/m/m27ef3ef2d587

          バーン・ホワイトウェイブ 第9話 懐かしい群青、絳霄のひとしずく

          バーン・ホワイトウェイブ 第9話 懐かしい群青、絳霄のひとしずく

          第9話 懐かしい群青、絳霄のひとしずく | 作者:水無月彩椰

          「いやぁ、美味しかったです……! これが餌付け、調教……! 私はマスターのものにされちゃってるんですねぇ……。喜んじゃってる私も、罪な存在ってことですか……えへへぇ。マスター特製ハンバーグ……。とっても美味しかったです……。また作ってくださいねっ、約束です!」 「だから白波、その言い方をさ……」 食べ終えたばかりの食器を洗浄機にセットしながら、僕はソファに座っている彼女へと小言を洩らす。ついでに、お湯はりの設定を済ませてからリビングに戻った。珍妙なテンションになっている

          第9話 懐かしい群青、絳霄のひとしずく | 作者:水無月彩椰

          バーン・ホワイトウェイブ 第8話 ポンコツヒューマノイドとお買い物

          わふくストーリー第一弾小説である、『バーン・ホワイトウェイブ-夏の終わりに消滅した、花のような彼女-』の朗読音声を配信しています。 連載執筆はこちらで公開中です。 https://note.com/writernstudio/m/m27ef3ef2d587

          バーン・ホワイトウェイブ 第8話 ポンコツヒューマノイドとお買い物

          バーン・ホワイトウェイブ 第8話 ポンコツヒューマノイドとお買い物

          第8話 ポンコツヒューマノイドとお買い物 | 作者:水無月彩椰

          炎陽というよりも、斜陽という方が適当な午後四時過ぎ、入道雲はやや薄ぼけた紺青に映えて、少しだけその勢いを弱めながら、東雲色に染まっている。海鳥が胡麻を撒いたように飛んでいるのが、さして広くない裏路地から見下ろす、民家の屋根越しにも、よく分かった。 潮風に枝葉は靡いて、二人ぶんの足音は、昼間よりも軽い。ときおり目蓋に落ちる影が、消えゆく斜陽の明るさを、どこか守っているように思えた。瞳を射す陽光に目を細めながら、「マスター」と呼んできた白波を見る。 「昼間よりは、ちょっと涼

          第8話 ポンコツヒューマノイドとお買い物 | 作者:水無月彩椰

          バーン・ホワイトウェイブ 第7話 やっぱり、残念

          わふくストーリー第一弾小説である、『バーン・ホワイトウェイブ-夏の終わりに消滅した、花のような彼女-』の朗読音声を配信しています。 連載執筆はこちらで公開中です。 https://note.com/writernstudio/m/m27ef3ef2d587

          バーン・ホワイトウェイブ 第7話 やっぱり、残念

          バーン・ホワイトウェイブ 第7話 やっぱり、残念

          第7話 やっぱり、残念 | 作者:水無月彩椰

          午後二時に差し掛かった頃、僕たちは冷房だけが効いている無人の集会所で、涼をとっていた。日に焼けてすり減った畳敷きの、その四畳半の小上がりに、四人ぶんの座布団が並んでいる。磨硝子には、燦々と照りつける日射しが透けていた。模様のひとつひとつが陰影を伴って、何色だかもよく分からない光が、乱反射している。 「十人近くあたったのに、駄目なんですねぇ……。マスターの初恋の人って、他に宛てはないんですか?」 「これで島にいるやつの心当たりは全員だ。ここまでやって見つからないなら、島を出

          第7話 やっぱり、残念 | 作者:水無月彩椰