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Cross Talk/LINK代表 下薗一樹1

鹿児島バスケのユース年代をめぐる動き①

2022‐2023ウインターカップ、ジュニアウインターカップが終わり、プレシーズンとなる現在。2023年新人戦を終えて、3月の九州大会、そして新年度に向けて各校、チームビルディングをしていく時期である。2023年度の中学新人戦もそうだったように、中学生(U15)の大会においては学校単位によらない、クラブチームの参入が本格化している。新人戦を振り返りながら、注目される「部活とクラブ」の動きについて、ユース年代を数多く指導するLINK代表・下薗一樹氏に話を聞いた。

高校新人戦クイックレビュー

2023年1月開催:大会結果
女子①鹿児島高校 ②れいめい高校 ③鹿児島純心女子高校 ④鳳凰高校
男子①川内高校 ②れいめい高校 ③鹿児島工業高校 ④樟南高校

下薗「男女ともに順当な結果でしょうか、鹿児島女子が4つに残らなかったが。。女子決勝は鹿児島優位とは思っていたが、れいめいは善戦したといえる。大会前、れいめいにはクリニックに行かせて頂いた。その時より本番ではだいぶ良かったですね。気持ちが入っていました。試合後、松永HCとも話しました。チームの若さが出たと反省していました」

「男子も(4強のうち)3つは予想通り。今年の代は面白くなりそうです。各チームにいい選手がいて、いい具合にばらけています。鹿児島工業は新チームになって間もないが、決勝の川内戦、もう少し点差がつくかと思ったが、競っていた。女子の鹿児島と同様、全国を経験して1、2年生3人が活躍している。川内、れいめいは、今年はメンバーが充実している。この2校を注視していたが、まだ発展途上。県外でも戦えるチームになってほしいですね。潜在能力は高いので、意識も高く持って。九州大会が楽しみです」

「LINK卒業生の活躍も嬉しかったですね。それが楽しみで見てました。男子決勝リーグの川内 vs れいめい戦では、スタートにLINK生が7人いました。嬉しい気持ちと、もっと頑張ってくれーという気持ちとあります(笑)鹿児島工業の有川選手もアカデミーに来ていた選手です。ウインター本選で30点取って嬉しかったですね。本人も真面目で謙虚だし、派手なプレーはないが、確実に点を取る姿が見られました」

「決勝リーグ勢の女子では鹿児島高校の澁谷選手、れいめい高校の田中選手がLINKアカデミー生です。田中は昨シーズンからスタートで活躍しています。今大会、澁谷が途中出場して、リバウンドを取ってゴール下を決めるなど、活躍を見せていました。庵下先生の起用に応えましたね。男女とも、みんなもともと良い選手で、たまたまLINKに来てくれたんですが(笑)県外でも活躍できる選手を、と指導してきて、本人もそういう気持ちでやっていた選手たちです。もっとやれる!と期待を込めて見ています」

2023シーズンの高校カテゴリーでは、女子は鹿児島、れいめい、男子は川内、れいめい、鹿児島工業を軸に各大会、鎬を削る戦いとなりそうだ。好ゲーム、好プレーを期待したい。鹿児島バスケのユース世代をめぐる動き②では、「部活とクラブ」の状況について、その現在地を語ってもらった。


LINK代表・下薗一樹(撮影:前田一星)

LINK ACADEMY/LINK LABO

2019年、薩摩川内市、姶良市を拠点に活動をスタートしたLINK アカデミー。意欲的に取り組む選手やチームを対象にクリニックを行っている。2022年春には常設のハーフコート「LINK LABO」を鹿児島市にオープン。2023年春、3つの拠点で約180名の選手をアカデミー生として指導している。


取材・構成/泊 亜希子


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