EdTechのメリット/記録について

教育政策×テクノロジー領域に関心があり、この領域における研究計画をつくらないと思っていることから、EdTechに関する本を読んでいます。
仕事の傍ら研究活動をしていこうとは思っていましたが、ずいぶん怠けていました。

本書の中では、以下引用欄に記載のとおり、教育にテクノロジーを、いわゆるEdTechを活用することにおける大きなメリットは学習内容等が記録されることつまりデータが取れることだといった記述があり、改めてこのメリット認識します。

テクノロジーを用いた学習にはもう一つ大きな利点があります。それは学習した内容や時間や正答率が、すべてのコンピュータに自動的に記録されることです。(P.28)

もし教科書を読んだり、問題集を解いたりの学習をすべてコンピュータ上で行っていれば、その内容を自動的に記録することは簡単です。(P.31)

エドテックを使って、タブレット端末で学習すると、いつ、どれだけ、どの問題をどのように学習したかのデータを記録することができます。(P.54)

では、このライフログはどのようにエドテックの役に立つのか。もちろん、学習状況を記録して、得意分野や苦手分野を発見し、すでに理解していることは繰り返さず、苦手なところだけを復習できるようにして、学習効率を高めるためです。(P.73)

関連して、教育関係のツイートでよく参考にさせていただく、しきなさんのツイートでは、オンライン学習の継続率をあげるための実験にかかる知見として、自分の足跡(学習履歴)を振り返ることが、オンライン学習における宿題提出や正答率向上につながることが紹介されています。

これらを効率的に実現するのが、EdTechなわけですね。

いわゆる「スタディログ」です。

最近では、文部科学省において、「教育データの利活用に関する有識者会議」でも教育データに関する議論が進んでおり、この審議の動向にも注目しています。

また、最近では文部科学省が「デジタル化推進本部」を新たに設置するといった報道(※1)もあり、教育のデジタル化、テクノロジーの活用は喫緊の課題です。

今後の研究として、学習履歴等の教育データの活用がどのように学習効果に影響を及ぼすのか、について知見を整理できればなと思います。

※1 NHK NEWS WEB 2020年9月25日 文科省 「デジタル化推進本部」設置 年内めどに対策


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