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エッセイ:AIと調味料

 九段理江さんの「東京都同情塔」を、読んだ後で気がついたのは化学調味料。AIを手軽に味付けできる調味料と考えれば、良いかもしれない。

 味噌や味の素は、お店で買えるし手軽に使っている。それを批判する人もいるけど、おいしいに勝てる理屈は無い。

 アニメ放送中のダンジョン飯を見ていると、ダンジョンに潜る冒険者達が魔物を食材にして、おいしくいただくシーンが多い。「シーズン1エピソード4 - 第4話 キャベツ煮/オーク」では、料理が得意なドワーフの台詞「何かを手軽にすませると何かが鈍る、便利と安易は違う」、彼なりのこだわりはプロの感性の鈍磨と考えれば良いかもしれない。

 AIを使う事で文章が鈍磨して、単なる作業者になってしまうのを恐れる人は、AIで作らなければいいだけ。

 AIで限られた時間で作品を作り楽しんでもらいたい人は、その点だけ注意すれば良いと思う。ちなみに海外ではAIを使った小説が賞を取った事への嫌悪感が大きいらしい。日本人は案外その部分はゆるいのかも、誰も大げさに騒いでないし。

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