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第28話 黄クマvs白クマ(第28節 宇都宮vs渋谷)

今回はマスコット総選挙のなか、互いのマスコットが踊れるクマである両チームの対戦を現地観戦した第28節 宇都宮ブレックスvsサンロッカーズ渋谷の感想を書きます。

◇それぞれの特徴が色濃くでた2日間

game1
立ち上がりから互いにアウトサイドのシュートが入らない状況のなかインサイド中心に得点を重ね拮抗した展開となり、35-34の宇都宮1点リードで折り返す。

流れが変わったのは後半。
3Q残り3:39から投入された宇都宮 喜多川選手が流れを変える。
1:16渋谷のサイドスローインを喜多川選手がスティールし、ジェレット選手のバスケットカウントで宇都宮がリードを奪う。
続けて41秒またしても喜多川選手。バックカットからのイージーシュートで加点。
仕上げは3Q終了間際ジェレット選手がインサイドのフォトゥ選手からアウトレットパスを受けブザービータースリーを決め、宇都宮が3ポゼッションのリードを奪う。

4Q立ち上がりもフォトゥ選手の2連続得点、喜多川選手がベンドラメ選手からスティールをしイージーレイアップで14点差が開く。
オフィシャルタイム前5:40には、この日も徹底マークを受けなかなか良い形で得点を奪えない鬱憤を晴らすかのような比江島選手のダンクが炸裂!!
この後も大幅に点差が縮まる事なく78-64で宇都宮の勝利となる。

game2
この日はgame1と打って変わり、両チームとも高確率に得点を重ねて行く。
渋谷は昨日と違いアグレッシブなディフェンスで前半だけで5本のスティールとペイントアタックで本来の姿が見え前日との違いを見せた(死角から飛び込んでくるスティールが多く正直5本以上やられたイメージだった)。
宇都宮も我慢を続け追いすがり、前日に続き点差は拮抗したまま37-40の渋谷3点リードで後半へ突入。

後半立ち上がり、宇都宮のターンオーバーも含め渋谷の3連続得点でリードを広げる。
宇都宮としてはバタついて流れを一気に渡してもおかしくない状況の中でも落ち着いていたのは、攻守において好調の鵤選手。スリーとカッティングですぐさま得点を返す。

ゲームの転機となったのは3Q残り6:25オフボールスクリーンからペイントに飛び込んだ比江島選手に対し、バンプを行ったマカドゥ選手の腕が伸びてしまい、結果このファウルがディスクオリファイングファウルとなり退場となってしまう。
しかし、ここで渋谷は集中力を切らすどことか更に集中力を増していった。

積極的なペイントアタックから得点を重ね得意なハイペースゲームに宇都宮を引きずり込む。
3Q残り2分から西野選手がトランジションとポストプレーで連続バスケットカウントを奪いリードを広げる。
さらにこの時間帯に渋谷はディフェンスインテンシティを上げ得意の攻撃的なディフェンスで宇都宮から再三ターンーオーバーを誘発させるが宇都宮もなんとか得点をし引き離されず追う。

4Qも宇都宮は比江島選手を起点に辛抱強く追いかける展開が続く。
8分を切り西野選手がこの日3本目となるバスケットカウント、ジョーンズ選手のスリーで3ポゼッションのリードを奪う。
オフィシャルタイムアウト前に宇都宮は高島選手のスリーが決まり7点差となり、逆転への望みを繋げた。さらに追加点をし1~2ポゼッション差でクラッチタイムを迎えたかった宇都宮だが、逆にオフィシャルタイムアウト明けから関野選手がコーナースリーを2本連続で沈めリードを13得点に広げる。
宇都宮はなんとか点差を詰め、残り1:25でジェレット選手のスリーが決まり2ポゼッションのまで迫るが、欲しいところでのもう1本が来ず、マカドゥ選手退場と言うトラブルを乗り越え渋谷が勝利。

◇職人喜多川修平という漢

game1勝利を呼び込む活躍を見せた喜多川選手。
今シーズンロスターを外れる事もあり、まとまったプレータイムがあまり得られない中、出場すれば短い時間でも必ずと言っていいほどポジティブなパフォーマンスを発揮する喜多川選手はまさに職人。
ディフェンスでのポジショニングの良さ、リバウンドへ飛び込むタイミングや嗅覚。オフェンスではクイックリリースからのスリー、スリーフェイクからエルボージャンパーの鉄板ムーブ。
スタッツに残らない部分での活躍も光る選手。
大怪我による長期離脱や昨年コロナによるファイナル欠場など、幾多の困難を乗り越えた15シーズン目のベテランはまだまだこのリーグで活躍が出来る事を証明した。

◇期待の若手西野曜という漢

game2の要所で得点を重ねたプロキャリア2シーズン目の大型ウィングプレーヤー。
昨シーズンまでは外国籍選手のファールトラブル等でインサイドのスクランブル起用が多かったが、今シーズンは本来のウィングポジションで約15分のプレータイムを得ている。
そんな期待の若手選手がこの日、豪快なダンク、カッティング、連続バスケットカウントで得点を重ねシーズンハイタイの14得点を叩き出し、ジョーンズ選手に次ぐスコアリーダーとなり勝利を呼びこむ立役者の一人となった。

宇都宮が追いつけそうなタイミングで得点を重ね勢いを止められた強烈な印象を持った。
今シーズンFG%が約55%と決定力の高さを発揮しているので、今後スリーの確率を上げ、アシストが増えればさらに驚異的な選手になる事は間違い無いと思う。

◇マカドゥの退場については…

比江島選手へのバンプの際、腕が伸びてしまい押し倒した形となり1発退場となってしまった。
審判団協議の上で結果としてディスクオリファイングファウルとなってしまったので、判定に対しては言及しないが素晴らしかったのはその後のマカドゥ選手の振る舞いだった。
配信には写っていなかったが審判団が協議の後、退場を宣告された際に比江島選手と握手をし、言葉を交わした後審判団に対して熱くなり抗議をすること無くコートを去った。
もしあの場で判定に対し抗議を行なっていたらチームのベクトルが違う方向に向かい、違った結果になっていたかもしれない。
あの瞬間マカドゥ選手がとった振る舞いは本当に素晴らしかった。
渋谷に加入して以来、好きな選手ではあったが更に好きになってしまう程の振る舞いだった。

◇最後に

今節はgame1は宇都宮、game2は渋谷の色が濃くでた2日間でだった。
互いにシーズン序盤で苦しみ、なかなか思う様な成績が得られないなかレギュラーシーズン終盤戦にこの様な試合を見ることが出来本当に良かった。
しかし、残念なのがお互いに選手やコーチが欠けベストな状態で試合が出来なかったこと…
来シーズンはまたベストなメンバー同士でガチンコの熱い試合が見たい。

今シーズン私の宇都宮ホーム観戦はこの試合で最後となったが、3回のホーム観戦が全てgame1に勝ち、game2に負ける結果となった。
今シーズンの宇都宮の課題をもろに受けてしまった形となった。
game2で対策してきた相手に対し、引き出しの少なさが敗因につながっているのかと思う。
残り少ないシーズン1回でも多く連勝する姿が見たいと思った現地観戦となった。

そんな中でも、私としてはブレアリでの声出しは2020年2月9日川崎戦以来であり、2日目試合終了後両チームファンによるエール交換が出来たのが本当に嬉しかった。
試合後のエール交換文化は今後も無くならないで欲しいなと感じた。

○おまけ

今回の遠征は初日昼食はブレックス界隈では有名な明朗飯店に行きました。

明朗飯店と言えばうま煮!!

見た目の想像を遥かに超える美味さです!遠征に行かれる方は一度是非立ち寄ってみてください!
11:30オープンですぐ満席になっていたので早めに行く事をおすすめします。


夜はこれまたブレックス界隈ではお馴染みのザ・グランドスパ南大門に宿泊しました。

運が良ければ選手に会えるかも?

宿泊はカプセルになりますが、ほぼ個室になっているキャビンもあり、お風呂好きの方にはおすすめです!時期関係なく価格変動が無いなので行楽シーズンでホテルが高い時には一度泊まってみてはいかがでしょうか。


2日目の昼はブレアリ近くの中華そば櫓屋(やぐらや)で昼食を頂きました。

全部のせは多かった…

見た目より軽いスープがちぢれ麺によく絡みとても食べやすく美味しかったです。
アリーナからも近いのでここで昼食をとって戦闘準備を整えるには打って付けです。

以上、食事と宿泊場所のプチ情報でした!

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