耳穴の小さい人間


先日、イヤーエステに行った。

耳掃除をしてもらえる場所、と言うと如何わしいサービスな響きだけど、ちゃんとしたサロンだ。資格を持ったスタッフの方が、耳の中をモニターに繋ぎながら掃除・マッサージを行ってくれる。

イヤーエステの存在を知ったのは、好きな作家さんが読み切り漫画で描かれていたから。
主人公が耳垢のめちゃくちゃ溜まってる彼氏の耳掃除をする、という話で、「うわ〜、やってもらいてぇ〜」と思った。

ついに念願叶い、とりあえずフルコースで予約をする。
モニターに映し出された自分の耳は、想像以上に綺麗だった。
「綺麗ですね!」と褒められてしまった。
本来喜ぶべき事なのだが、なんなら溜まっている方がよかったな、というのが本音だった。
モニターを見て「うわっ、汚!!」とリアクションしてみたかったのだ。

自分の耳穴はとても小さいらしく、帰りにベビー用綿棒より更に細い綿棒を買って帰る。
施術はとても心地よく、耳ツボの解説もとても面白かった。
何より、自分の耳の構造を学びながら耳掃除をしてもらう、というのが勉強になった。

以前、シャワークライミングというアクティビティを体験した時、ハイキングを有識者の方とした事がある。その時も、植物や動物の解説をしてもらいながら歩くのがとても楽しかった。
知識のある人に教えてもらう機会が減った今、そういった体験が貴重かつ楽しく感じる。

勉強超嫌いだったのに、大人になったなぁ、と思う。

とりあえず、耳掃除は2〜3週間に一度でいい、という大きな学びを得たので、今後は耳掃除は少なめにしようと決意した。
いつかスタッフの方をひっくり返らせるような耳垢を溜めて、リベンジしたい。

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