ガキ大将の備忘録

ガキ大将の備忘録

最近の記事

歯ッピー歯ッピー歯ッピー

約20年越しに歯科に行った。 何故行こうかと思ったのかと言うと、この前霜降り明星の粗品が「虫歯18本見つかった」と告白していたからだった。自分ももしかしたら粗品並、なんならそれ以上なのではないか、と。 数年前から知覚過敏のような症状があり、水道水で口を濯ぐのが辛かった。すぐに飲み込めば特に支障はないが、歯を磨く時にかなり痛む。今月頭、雪の降り積もる六本木ヒルズにテンションが上がり撮っていた動画を見返すと、「雪すご〜」ではなく、「歯、痛ぇ〜」という自分の声が入っていた。切な

    • あなたの場所

      祖父が亡くなって一年が経った。 日が経つにつれ記憶が風化するとか、傷が癒えるとか、そういうものなのかと思っていたけれど、現実は全く違って、今も喪失の悲しみは抉れた生傷のままだし、あの日のことを昨日のことのようにまざまざと思い出す。 その反面、一年経ち「喪失した自分」を徐々に受け入れ始めている気もする。そんな気がするだけで、別に自分が強くなったわけでも、何かが変わったわけでもない。ただ淡々と、日々が過ぎていき、祖父が生きていた日々が過去になっていく。それをただ悲しいと私は思う

      • 人生初の乙ゲーで出逢った、柊夜ノ介という人間

        ※本記事は、『ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart』の柊夜ノ介ルートのネタバレを含みます。 先日、『ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart(以外GS4)』をプレイしたので、備忘録的に記事を書く事にした。 ゲームをしっかりプレイするのは約半年振り、かつ人生初の乙ゲーである。 乙女ゲーと言うと、自分には縁遠いものだと思っていた。自分は恋愛シミュレーション的なものにはあまり興味がなく、どちらかと言うと硬派なストーリーやゲームシ

        • ジングルに花束を

          きっかけは、多分、誰かの笑い声を聞いていたかったのだと思う。 テレビのバラエティで、とても剽軽に笑う彼は、先程まで殺人鬼の役をやっていたとは思えなかった。 ある時は実直な外科医。ある時は冴えないバツイチサラリーマン。ある時は現代にタイムスリップしてきた侍。ワードローブから服を選び、彼はくるりと変身する。世間の評価は「希代の俳優」だった。 彼のラジオを付けてみた。 彼は深夜ラジオでパーソナリティを担当している。月曜の深夜、全国ネットで放送中。私は起きていられないのでタイムフリ

        歯ッピー歯ッピー歯ッピー

          カルマ

          三週間前に買った多肉植物を枯らした。 サボテンだと思い込んで買ったのに、彼(あるいは彼女)は別の多肉植物だった。それを知った頃には既に痩せ細っていて、今日燃えるゴミといっしょくたにしてお別れした。 光も当たらないワンルームで生きられる生き物なんていない。 ゴミの集積所に築かれた半透明の氷山の中、自分が横たわる様を夢見る。 燃えるゴミになりたいけれど、多分自分は粗大ゴミになる。手数料がかかる高級なゴミになる。それは嫌だな、と思う。 人の波に紛れて、鉄の箱にいっしょに仕舞い込

          カルマ

          縁が目に見えれば

          今年の春から一人暮らしを始めた。 始めたというか、しないといけない境遇に立たされたと言った方が正しい。社会人とはそういうものである。 来期から東京で働いてくれ、と内示を受けてから三週間後には東京にいた。 好きな作品の舞台だからという理由で、住む街はすぐに決まった。職場までドアトゥドアで一時間。決して近いとは言えないけれど、その通勤時間が苦にならない程心満たされる生活を送っている。 内見の時、ほとんど直感で決めた部屋。クソ狭いキッチンの代償に、最高の防音性と広いお風呂を手に

          縁が目に見えれば

          今日はどこまで

          仕事でもプライベートでもタクシーに乗る機会が多い。 東京時代、コロナが流行り始めたこともあり、タクシー通勤が奨励されていた。行きは電車、帰りはタクシーの通勤が多くなった。30分程の通勤なのにタクシーを使ってしまうのは些か罪悪感があったが、「別にええよ」とタクシーチケットをもらったので、開き直ることにする。 夜の首都高をタクシーが走っていく。流れる東京タワーを眺めながら音楽を聴くのは、なんだか最高の贅沢をしているような気分になった。 運転手から話しかけられることも少なくない

          今日はどこまで

          犬は面白い。 太古から尊いもの、有益なものとして扱われていたのに、蔑の意味でも使われる。よくわからない。 犬という漢字の成り立ちも、見れば見るほど「そうはならんやろ」としか思わなくて面白い。 実家で犬と暮らしている。かれこれ15年近く一緒に暮らしている。 一番賢いと言われている犬種なのだが、それもどういう物差しで測ったのかよくわからないし、少なくともうちの犬は賢いとはとても言えない。 両腕に収まるくらい彼女が小さかった頃、私はまだ小学生で、動物を愛でることに躊躇も遠慮も皆

          バスタイムイズオーバー

          本格的に寒くなってきた昨年11月頃、家の風呂が壊れた。 それまで知らなかったが、昨今深刻な半導体不足が起こっているそうだ。そのせいで風呂の修理にかなりの時間がかかると業者に言われたらしい(父談)。 一ヶ月近くも風呂を我慢しろ、など地獄でしかない。毎日銭湯に通う、となっても近所に銭湯もない。 幸いにも祖父の家がすぐ近くにあったので、風呂だけ入りに行かせてもらったりしていた。それでもやはり迷惑をかける訳にもいかない、と思い毎日行く事も出来なかった。 超巨大やかんをAmazonで購

          バスタイムイズオーバー

          馬に馬鹿にされる人生

          ちょうど1年前から趣味で乗馬に通っている。 通い始めたきっかけは、ウマ娘にハマったからだった。きっかけはゲームだが、今や馬という生き物そのものに魅了されている。 乗馬を始めて1年になるのだが、仕事が不定休な事もあってなかなか通えていないので、大して技術が向上しているわけでもない。 乗馬は馬に左右される部分が大きく、馬の個性によって乗りやすい・乗り辛いが生まれる。 例えば体格が小さかったり、脚が短い馬はリズムが速いので、人間が馬上で立ち上がるタイミングも変わってくる。馬嫌いの

          馬に馬鹿にされる人生

          健康になりたい

          あすけんという健康管理アプリを入れて今日で10日。ダイエット(もどき)を始めて10日ということになる。 約2年前に上京して、約1年前に実家に帰省し、今に至る。 東京時代はストレスでかなり太っていたが、1年前突然6キロ程痩せた。先日体重計に乗ると、3キロちょい戻っていた。痩せねば、と思った。 一ヶ月程前、最近よく見ている実況者が「あすけんの女にブチギレられた朝食」と題し、コメダのモーニングをTwitterに投稿していた。あすけんの存在は昔から知っていたが、彼も同じもので自分の

          健康になりたい

          更に闘う者たち

          先日大学時代の友達に誘われて、今更APEXを始めた。 一年前くらいに爆発的に流行っていて存在は知っていたけど、バトロワ系のゲームは一緒にやってくれる友達がいないと続かないのもあって、嫌煙していた。 APEXは覚える事が多すぎる。 キャラ毎のアビリティやスキル、武器、ステージなどなど。昔やっていたPUBGよりも覚える事が多い。ポケモンの名前とわざ名を覚えるよりは遥かにマシだが。 好きな実況者の動画も見ながら、色々覚えてる最中だ。友達と通話しながらプレイしているが、大体一緒に

          更に闘う者たち

          耳穴の小さい人間

          先日、イヤーエステに行った。 耳掃除をしてもらえる場所、と言うと如何わしいサービスな響きだけど、ちゃんとしたサロンだ。資格を持ったスタッフの方が、耳の中をモニターに繋ぎながら掃除・マッサージを行ってくれる。 イヤーエステの存在を知ったのは、好きな作家さんが読み切り漫画で描かれていたから。 主人公が耳垢のめちゃくちゃ溜まってる彼氏の耳掃除をする、という話で、「うわ〜、やってもらいてぇ〜」と思った。 ついに念願叶い、とりあえずフルコースで予約をする。 モニターに映し出された

          耳穴の小さい人間