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夢日記 0420 白い猿になった祖父

 親戚らしき人たちが集まってウチの前の海岸でバーベキューをしている(なぜか海岸にコタツを持ち込んでいた)。みるみる潮がひいていく。遠くに黒い壁のような屹立した黒い影がみえる。津波がきた。最初はさほど大きくなかったのだが、どんどん海水があふれてきたので、加茂神社にコタツをかかえて避難した。

「誰かたりないぞ。」12人いたはず。爺ちゃんがいない。あちこち探したけど見つからない。大丈夫、どこかに避難してるやろ。と、みんなあまり心配してない。頑強な祖父だったから。


 その後いろいろあって、数日後、祖父が大きなクジラに乗って帰ってきた。爺ちゃんの姿は気のせいか全体に白っぽくなっていた。なぜか食卓にクジラのフライがならべてあった。まさか爺ちゃんを連れて来たクジラではあるまいな。それはお祝いだったか、誰かの供養だったか。どこかの旅館の宴会だったのか。


 祖父に事の次第を聞いて見ると、津波にのまれて日出(となりのとなりまち)まで流されたらしい。クジラとの接点は不明だ。


 この夢は脈絡なく延々と続くのだが、(死んだ)爺ちゃんと久々に会話した。「爺ちゃん大丈夫?」「いまいちだ」と爺ちゃんは応える。そうか、いまいちなんだね。爺ちゃんは涙ぐんでいて、それでもなんとなく嬉しそうだった。からだが僕が思ったより大きくて、白かった。白い毛の生えた猿のようだった。神様的でもあり、仙人的でもあり、それにしては悲しみに満ちていた。

 僕が中一のとき昭和51年に亡くなったので(享年77歳)、生きていれば122歳の松岡武造さん。明治32年生まれ。

 そういえば現在施設に入所している90歳になる僕の父も最近白い猿みたいになってきたようだ。奇跡的に前立腺癌も寛解した。

 この調子でいくと僕もいずれ120歳オーバーの白い猿になるのだろうな。

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