見出し画像

「JUST US」 岐阜県民のために、そして全てのブースターに喜びを

バスケットB3リーグ2023-24シーズン開幕


岐阜スゥープス6年目のシーズンが始まる。昨季は終盤までプレーオフ圏内の8位に付けていたものの最終的には9位でフィニッシュ、悔しい思いをした。今季は兼任でアシスタントコーチをしていた杉本憲男選手がヘッドコーチに、山田洋介選手が兼任でアソシエイトコーチに就任し、新体制でB2昇格を目指す。

7日の開幕戦、福井ブローウィンズ戦に向け、杉本新ヘッドコーチと3年ぶりに岐阜に復帰したPG岩松永太郎選手に今季の意気込みを聞いた。


杉本憲男新ヘッドコーチ兼選手(奥)

杉本憲男ヘッドコーチ

--ヘッドコーチ就任の経緯は?

まさかという感じでしたね。でも田中(昌寛)さんとは信頼関係が築けていると思っていますし、仕事もしながらの大役ですけど、自分としてはどんな形でもチームの役に立ちたいなと思っていて、新しいヘッドコーチが来たら、そのサポートをすることも考えていましたし、自分がやれることとして、何かしら効果を出せる仕事をしたいと思っていましたけど、まあ、この立場になるとは、という感じです。

--まもなく開幕ですが、今の心境は?

ついに来るなって感じですね。そして楽しみです。本当にワクワクさせてくれるメンバーで、すごくポテンシャルが高くて気持ちのこもった選手ばかりなので。気持ちの通っていない、ただバスケットが上手いだけの選手ばっかりだと、ここまでワクワクしないと思うんですよ。うちの選手は特別で、仕事をしながらの選手もいますし、完全なプロもいます。いろんな立場がある中で、お互いを尊重しながらやってくれているし、仕事を言い訳にせずに練習の強度も落とさずやってくれています。僕たちが置かれている環境は、他のチームとは少し違うかもしれないですけど、プロチームとしてやっていく以上、置かれた立場で最善を尽くして、それで結果を出すことがやるべきことだと思っています。環境に不満を言っている選手は一人もいないですし、それをちゃんと受け入れて向き合っているので、そういう人たちとやれることが本当に楽しみです。

--スゥーピーたちにどんなバスケットでアピールしたい?

やっぱりうちはディフェンスですね。動けるビッグマンもいるので。昨季もディフェンスがメインだと言っていて、なかなかそれが叶わなかったですけど、今年こそはディフェンスで圧倒して、そのディフェンスからいいオフェンスにという流れを継続させて、速い展開のバスケットができるようにしたいなと思っています。

--選手の時と新HCとして緊張感の違いは?

ドキドキの量は変わらないですけど質は違いますね。責任のある立場になって、僕は選手たち14人のプレーヤーの人生を預かっているという思いでいます。だから「こういうチームにする」ことプラス「選手のキャリアを良いものにする」という責任もあります。それを実践する上での責任を感じているので、その緊張感はありますね。

--ヘッドコーチとしてこだわりたいところは?

僕たち岐阜スゥープスが存在する意義は「岐阜県民の人たちに、日常生活の中での楽しみになってもらうこと」。それが目的、意義だと思っています。それを達成するために目標として「プレーオフに4位内で行こう」とか「B2に昇格しよう」、「B3で優勝」とか言いますけど、それはあくまで岐阜県民の人たちが楽しみにしてもらえる存在になるための必要な目標設定です。結果だけに囚われると、「ただバスケットが上手いだけ」になっちゃうので、例えばファンの方から見て、どこを切り取られても恥ずかしくないような立ち居振る舞いを心がけようと言っています。それがコートに立つ上での最低限のプレーヤーとしての資格だと思っています。

大学の恩師がくれた言葉の中に「バスケットマンである前に紳士であれ」というのがあって、僕もバスケットをする前に紳士的な人間であるべきだと思うので、その思いは譲れないし、勝ち負けは大事ですけども、あくまで岐阜県の人たちに楽しんでもらえる、スゥーピーの中には岐阜県外の人もいますけど、自分たちができることは県内の人たちや、県外からも応援してくれる人たちの「喜びの存在になる」ところだと思います。選手にはバスケットを通して人として成長することを感じてほしいです。

--バスケットは日本代表の活躍で注目が集まっていますが?

そうですね。あのワールドカップでバスケットに興味がなかった人の中から興味を持ち始めた人、「バスケットっておもしろいよね」って思った人がいると思います。そう思ったことを「1」だとすると、おそらく放っておくと「0」に戻ってしまうので、日本代表が「1」にしてくれたものを、広げるのは僕たちのような各地域のバスケットチームの役割だと思っています。バスケットは素敵なスポーツ、エンターテインメント性の高い楽しい場所なんだと、「1」を「2」にも「3」にも「4」にもしていくことが大事だなと思っています。

--そのライトなファンにも注目してもらいたいのは?

選手的には全員ですね。バスケットは得点を取る人、アシストをする人、ブロックショットをする人、そういう花形のところに目がいきがちですけど、その得点をする上で数字に表れない、例えばスクリーンをする人、自分の体をぶつけて仲間を生かすプレーをする人、ディフェンスで粘り強く頑張っていたからこそブロックショットができるというところがあるので、その得点の背景、ブロックショットの背景には全選手が絡んでいるので、ぜひそういうところにも目を向けてもらいたいなと。本当にうちのチームは全員でバスケットをしているので、その大切さを感じてもらえるとありがたいです。


3年ぶりにスゥープスに復帰した岩松永太郎選手

岩松永太郎選手

--移籍を決断した理由は?

2年前、(トライフープ)岡山に移籍をして、いろいろバスケットの戦術とか知識とか、岐阜にいた時とは全然違う立場にいて、すごく考えさせられました。その中でもう一つ環境を変えてキャリアアップをしたいと考えていて、どこのチームで闘いたいか、自分がどういう選手なのか考えた時に、正直、岡山で続けてプレーすることも含めて、いくつか候補がある中で、「やっぱり岐阜に帰ってプレーしたい」という思いが強くて、スゥープスのチームとして戦う姿やスゥープスらしさは、離れたからこそよりすごく感じていましたし、何よりもここでやりたくなったので、「もう1回やりたい」と話をさせてもらいました。

--それを伝えた時の田中昌寛さんの反応は?

岐阜を離れてからも毎年オフにはマサさんに会いに岐阜に来ていて、自分が1年間どういう戦いをしていたとか、近況報告的なものを話していて、そのなかで「いつかまたやりたいです」というのは言っていました。その時は「そうか、うれしいよ」みたいなことを言ってくれた感じでした。今回は、いろいろタイミングが巡り巡って決まったという感じです。

--岐阜に最初に来た時も仕事を辞めてだったし、チャレンジ精神は衰えていないようですね。

そうですね。教員もやめたし、実際にこのB3リーグはサラリーの問題が常につきまとっていますし、食っていけるかいけないか、サバイブみたいなところはありますけど、やっぱり自分の好きなことに没頭することにしかフォーカスしていないので。

--スゥーピーにはどんな姿を見せたい?

僕のストロングポイントはアグレッシブさだと思っているので、それをコートの上で120%表現していくことはもちろん、僕自身の今シーズンのテーマとして、どのタイミングで出ても、どういうメンバーでも、常にチームに対して影響力を与えるというか、いろいろ経験してきたからこそ若い選手たちに伝えられることがたくさんあると思うので、チームの柱として、どの場面でもチームにいい影響力を与えられる、「彼がいたら落ち着く」とか、「ディフェンスの強度が上がる」とか、まあ得点を取ることも選手として狙うべきことで必要ですけど、それよりもまずチームの勝利に対して、自分がどう貢献できるかを自分の最大のテーマにしたいので、そこを見てほしいし、チームを引っ張っていきたいです。

--新しいメンバーも多くいて、どんなチームになりそうだと感じている?

本当にこれまでで1番面白いシーズンになるんじゃないかと思っています。これまでいた選手はもちろん、いろんな味を持っている選手たちがいるので。なおかつ、やっぱり杉本ヘッドコーチの新しい挑戦ということで、彼のスパイスも加わって、本当にどんなチームになるのか分からない。いろいろなスパイスが混じり合って、良いものができると思うので、すごく面白いシーズンになると思います。


2023-24シーズンの開幕は7日、敵地で福井ブローウィンズとの対戦。そしてホーム初戦は14日、OKBぎふ清流アリーナでヴィアティン三重と対戦する。ティップオフは15:00、みんなのブーストでスゥープスに勝利を。

昨季の終盤は多忙でなかなか更新ができませんでした。今季も出来る限り岐阜スゥープスを取材して、その魅力をたくさんの人に伝えたいと思います。もし上記の記事を気に入りましたら支援を頂けると助かります。よろしくお願いします。

ここから先は

11字

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?